21日(火)。手元の本が残り1冊になったので、いつものようにジュンク堂書店池袋本店で10冊購入しました
1冊目はブレイディみかこ著「他者の靴を履く」(文春文庫)です 著者の本は「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」をはじめとして、文庫化された作品はすべてご紹介してきました 本書は文庫最新刊です
2冊目は津村記久子著「ポトスライムの舟」(講談社文庫)です この著者の本は、先日「この世にたやすい仕事はない」を読んで面白かったので、著者に興味を持ち他の作品も読んでみたくなりました 今回は3冊まとめて購入しました
3冊目は同じく津村記久子著「つまらない住宅地のすべての家」(双葉文庫)です
4冊目はまたまた津村記久子著「やりたいことは二度寝だけ」(講談社文庫)です 著者の初エッセイ集とのことです
5冊目は高原英理著「不機嫌な姫とブルックナー団」(講談社文庫)です この本はタイトルに騙されて、もとい、タイトルに惹かれて購入しました
6冊目は原田ひか著「ランチ酒 今日もまんぷく」(祥伝社文庫)です 著者の「ランチ酒」シリーズはこれまでもご紹介してきましたが、文庫最新刊です
7冊目は垣内美雨著「七十歳死亡法案、可決」(幻冬舎文庫)です シュールなタイトルに惹かれて購入しました
8冊目は林真理子著「小説 8050」(新潮文庫)です 「8050(はちまるごーまる)」つまり50歳が80歳を介護する「老老介護」問題をテーマにした小説です
9冊目は堤未果著「国民の違和感は9割正しい」(PHP新書)です 「お金、人事、歴史」の3つから違和感の正体と身を守る秘策を明かすーというのがキャッチフレーズです
最後の10冊目は田原総一朗著「全身 ジャーナリスト」(集英社新書)です 「最高齢にして最前線にいるジャーナリストによるオーラルヒストリー」というのが売り文句です
いずれも読み終わり次第、このブログでご紹介していきます
ということで、わが家に来てから今日で3416日目を迎え、全米ライフル協会(NRA)は18日、トランプ前大統領への支持を表明したが。トランプ氏は同日、テキサス州で開かれたNRAの集会で、「皆さんの権利と自由のために立ち上がる」と語り、銃の所有者らに投票を呼びかけた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
環境問題といい 銃規制問題といい トランプは世界の潮流に逆行する姿勢を隠さない
昨日、夕食に「チキンカレー」と「生野菜サラダ」を作りました 本当はバターチキンカレーを作りたかったのですが、市販のルーが売り切れだったので、いつものバーモント ✕ ゴールデンのミックスにしました
福田和代著「ディープ フェイク」(PHP文芸文庫)を読み終わりました 福田和代は1967年、神戸市生まれ。神戸大学工学部卒業後、システムエンジニアとなる。2007年「ウィズ・ゼロ」でデビュー。「ハイ・アラート」は大藪春彦賞候補となる 「怪物」はテレビドラマ化され話題となる
本書は2021年10月にPHP研究所から刊行された作品に加筆・修正を行ったものです
「鉄腕先生」としてテレビのコメンテーターとしても活躍する中学教師の湯川はある日、自分と女生徒がホテルで密会したという記事が週刊誌に掲載されていることを知る さらに、ディープフェイク(AIによる画像合成技術)で作られた、湯川が生徒に暴力を振るう動画もSNS上で拡散し、ネット上では湯川への批判があふれ大炎上する このため湯川は学校から出勤停止命令を受け、テレビ番組も降板させられる まったく身に覚えのない湯川は、誰がどういう動機で自分を貶めたのかを、数少ない知人や弁護士の力を借りながら突き止めるべく奮闘する
本書で語られているのは、「自分の身に覚えがないことでも一度SNSにアップされた情報はあっという間に拡散し、取り消しが利かない。反論すれば炎上が待っている そしてあらゆる方面で信用を失い 平穏な日常生活が出来なくなる」ということです 誰が書き込んだかを突き止めるには、多大な費用と相当な時間がかかることを覚悟しなければなりません 一番いいのは他人から恨みを買うような行動をしないことですが、どんな行動が恨みを買うのか誰にも分かりません 湯川のケースは”嫉妬”が絡んだ事件だったわけですが、人の心の中は読むことはできません
ネット上の誹謗中傷について今年1月9日付の日本経済新聞(Net)は次のように報じています
「SNSなどで名誉を傷つけるような悪質な投稿が社会問題になっている 総務省が運営委託する『違法・有害情報相談センター』に寄せられた相談件数は2022年度は5745件と、8年連続で5000件を超えた 22年度の相談のうち8割が個人からだった。名誉や信用を損なう投稿への相談が半数に上がった 20年に女子プロレスラーの木村花さんがSNSで中傷された後に亡くなった事件を機に、対策を目的とした法改正が進んだ 22年7月に施行した改正刑法で侮辱罪を厳罰化する手続きを簡素化した ネット空間を安心して利用できる環境整備に向けた民間による自主的な取り組みもある。23年6月には米グーグルの日本法人やユーチューバー事務所のUUUMなどが参加し、中傷対策を始めた LINEヤフーは人工知能(AI)などを活用し、ニュース配信サービス『ヤフーニュース』のコメント欄で不適切な投稿を削除し、一定の効果を上げている」
しかし、現実問題として いくら法律を厳罰化しても、プロバイダーが中傷対策をしても、匿名性をいいことに人を誹謗中傷する悪意に満ちた人間はどこにもいます われわれ一般市民としては、Net上の怪しい情報は少なくとも”拡散しない”ことが肝要だと思います また、自分がSNSで誹謗中傷された時には、総務省の「国民のためのサイバーセキュリティーサイト」に書かれた「該当箇所の削除請求」などの対応策を読んで対策を施すことが肝要だと思います
本書は425ページの長編小説ですが、先が読めない展開に読む手が止まりませんでした 本書を読んで「ディープ フェイク」の実態がよく分かるとともに、SNSやブログなどで情報発信する際には、他の人を誹謗中傷していないかなど、十分留意したうえでアップしなければならないと思いました