レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

たまにある忙しい日曜日

2015-03-01 05:00:00 | 日記
先週の日曜日は結構いろいろな行事が重なってしまった日曜日でした。午前中はある教会の礼拝Messaに出席しましたが、これは知り合いで援助をしている難民の若者の付き添いも兼ねてでした。

一度自分のオフィスがある教会に戻ったのですが、午前中の同じ時間に持たれた私の「ホームチャーチ」のMessaでは、新しく赴任した牧師さんの就任式がありました。ここには三人の牧師さんがいるのですが、ひとりが別の教会へ移動したために後任が公募されていたのです。同じ教会にいることになる同僚ですので、式には出られなくとも挨拶くらいは、と思い礼拝後のお茶に滑り込みセーフ。

午後は別の難民の友達ふたりと一緒に、市内にそびえるHallgrimskirkjaというランドマーク的な教会での英語の礼拝に参加。この同じ時間にダウンタウンのカセドラルでは、新たに牧師さんを任命する「按手式」というMessaがあり、知り合いの女性が按手されたので、これも「どちらにしようか?」だったのですが、難民の人たちとの交流は仕事の一部でもあるので、按手式の方をあきらめた次第です。

その後、続いてハルパという音楽会場でおおきな合同クワイアの集いがあり、これに参加しました。「ピースウィーク」という平和を祈る週間の中のイベントの一つで、あのヨーコ ・オノさんも協力していたそうです。市内のヴィゼー島という小島には、ヨーコさん作の「ピースライト」というビームを天空に照射するオブジェもあります。ヨーコさんはアイスランドが気にっているようでよく来氷されています。

私が参加したのは歌うためではなく、「宗教対話フォーラム」という集いに国民教会の代表として出ているためで、「平和」というモチーフの関連でこの「宗教対話フォーラム」全員が招待されたのです。最後に象徴的にそれぞれの「祈り」を「祈りのカゴ(実際はツボでしたが)」に入れることになっていました。

その直後にフィナーレで、全クワイアがジョンの「Love」という懐メロを歌いフィナーレだったのですが、六百人以上がクワイアの総人数だったそうで、なかなか壮観でした。「祈りのカゴ」とわれわれ「フォーラム」関係者は付け足し、のように思えてしまいましたが。まあ、仕事の内です。




ハルパでの「平和の集い」クワイア大集合


夕刻七時くらいにまたホームチャーチへ戻り、今度は昼間に按手をうけた新任牧師さんのお祝い会に参加しました。これがこの日最後の予定でホッとしました。

この新任の牧師さんはアウサさんというのですが、一昨年の夏から一年ほど私のホームチャーチで、子供と若者のプログラムの面倒をみる仕事をしていました。ですから元同僚ということになります。

ベビーフェースで二十一二だと思っていたら、いきなり三十四歳と聞かされてびっくりしたものです。そのアウサさんが初めて牧師さんの着るカラー付きのシャツ(一般のイメージで言うと、神父さんが着ているあのシャツです)でお出ましになりました。

アウサさんはベビーフェースだけではなくて、小柄なのですが(自分のサイズのシャツが教会用品のお店に一着しかない、と言ってました)牧師のシャツがとてもよく似合い、可愛いのなんの。パチパチ写メしてしまいました。もちろん許可をもらってですよ。(*^^*)

そのアウサさんが赴任するのはノルウェーのオスロにあるアイスランド人教会です。ノルウェーにはスウェーデンやデンマークと同様に、もともと四千人程度の一定数のアイスランド人が住んでいました。

それが2008年の経済恐慌以降、さらに多くのアイスランド人が新たにノルウェーへ逃れ、現在ではノルウェー在住のアイスランド人の総数は八千人前後となっています。二倍になったわけですね。

従来オスロのアイスランド人教会はひとりの牧師さんでまかなわれてきました。ですが人が増えればそれに伴って洗礼式や結婚式、お葬式の数も増えます。ここへきてついに「どうしてももうひとり」となったようです。

アウサさんのお祝い会にはそのオスロのアイスランド人教会の従来の牧師さん−この方も女性−も来ていました。話しを聞いたところでは本当に忙しいようです。オスロにあるといっても、アイスランド人はノルウェー全国に散らばっており、例えば何か事故などが起きればそこへ飛んで(文字通り)行かなければならないとのこと。

実際、その数日後の先の木曜日には事故でノルウェーでアイスランド人が亡くなったとのこと。緊急時に対応するには、ひとりとふたりでは雲泥の違いがあると思います。もしかしたらアウサさんは就任早々でこの難しい事態に取り組んでいるのかもしれません。少し日をおいて訊いてみますが。

今回のアウサさんの按手もそうですが、最近の国民教会内での女性牧師の進出には著しいものがあります。数だけではなく「質」に関してもです。プラス、アウサさんのようにルックスも...というのは個人的な領域でした。(*^^*)

この国民教会と女性、については機会をあらためて書いてみたいと思います。最後に一言:「頑張れ、アウサ!」♡


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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コメント (1)
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