オーロラについてもう一回。前回はオーロラにまつわる伝説や俗信についてでしたので、今度は多少科学的なアプローチです。
オーロラ発生のメカニズムについては、いまだ未解明なところもあるとしても大まかな点は説明できるようです。もっともワタシなどが理解できるのはその中でも科学に至る前の常識の段階だけですが。
寒いイメージの強いオーロラですが、その発生の源は熱い熱い太陽にあるとのこと。太陽の内部は燃えたぎる原子炉のようなもので壮大な爆発を繰り返しているのですが、爆発により磁場が表面を突き破るといわゆる黒点が生まれるのだそうです。
この太陽の黒点活動は十一年周期でピークを迎え、ピーク時のことを太陽活動極大期といいます。黒点活動が激しくなると(ということは表面を突き破るような爆発活動が激しくなると、いうことだと思うのですが)、何十億という荷電粒子が太陽風となって太陽から流れ出します。
この太陽風は毎秒300キロから1000キロという凄まじいスピードで進み、二三日後には9300万キロ離れた地球に到達します。
地球に到達した荷電粒子は地球の磁場を突き抜け、今度は極地の周りの磁場の線に沿って電離層に誘導されて行きます。そして地上80キロから500キロの地点で電離層のガスと衝突します。衝突された際にガスが光を発生しオーロラとなって見えるわけです。
で、これはすでにワタシの理解を超えてしまうのですが、オーロラを作る太陽風は地球の地軸や磁場と関連しているので、北極、南極という極地地方でより多く観測される、ということになるのだそうです。
北半球のオーロラゾーンは北スカンジナヴィア、アイスランド、グリーンランドを通ってカナダ、北シベリアまで続いていきます。
南半球のオーロラオーヴァル
Myndin er úr solarsystem.nasa.gov
ということで、太陽によってエネルギーを与えられ、磁場によって誘導された太陽風によって極地周辺に作られるオーロラは、アイスランド人にとってはまさしく棚からボタ餅的な天の恵みであるわけです。なにしろ何にも管理も手入れもしなくていいのに、観光客を呼び寄せるのですから。
前にも一度書いたことがあるのですが、ワタシはオーロラについてはほとんど思い入れがない男です。故郷の八王子では、ワタシが幼少の頃は秋や冬には富士山がよく見えたものです。富士山は毎日見ても飽きませんでしたが、オーロラは10分が限界です。
寒い思いをしてわざわざオーロラ・ツアーのバスに乗り込んでいくツーリストの方々も多いのですが、不思議なものです。ついでに言うとスキーに行く人もワタシの理解を超えています。寒いところへ行くのは嫌なのです。
とはいえ、わざわざ遠くからオーロラを期待して来る人があるのなら、是非見てもらいたいものだ、とは思います。今月の始めに甥夫婦が遊びに来てくれ、オーロラを期待していたのですが、あまりオーロラ日和ではありませんでした。地上は100%の快晴だったのに太陽風の「凪」にぶつかってしまったようです。
現在ではオーロラ予報もすっかり定着しつつあります。太陽風の流れがかなりきちんと測定 ・予想されるようで、アイスランド上空でのオーロラ活動強度が予報されています。(この予報図の見方、ワタシは早とちりをして何人かの人にウソを教えてしまいました。ゴメンナサイ。ここに書くことの方が正解です。 m(_ _)m )
オーロラ活動予報と快晴度予報図はこちら
このページの右上に並ぶ0-9までの数字がオーロラの活動強度予報です。0が一番弱く9が最強なのですが、説明によると5とか6とかになることは滅多になく、逆に2とか3程度でもオーロラ観測は十分に期待できるのだそうです。中央の快晴度予想図の下には向こう五日間の日にちを選ぶ欄がありますので、そこを動かせば少なくとも五日先の日までは、オーロラ活動の強弱の予報を知ることが出来ます。
さて、オーロラ観測の大敵は雲です。中央にある快晴予報図は、実は曇り予報と言った方が適切です。雲の高さによって予報が区分されているのですが、一番手っ取り早いのが緑色の予報図で、これで緑が濃い地域はどこかの高度に雲がかかっていることになります。真っ白なら快晴。今日を含めての六日間の予報が時間を追って確認できます。
ということで、オーロラ活動予報が2以上での日に、快晴予報図で白い地域に行けばオーロラが見れる可能性が強いわけです。これでばっちりオーロラ見学の予定が立つというものです。おそらくオーロラツアーの業者さんはこの方式で観光客の皆さんをあちらへこちらへと連れ回しているのだろうと想像します。
今アイスランドにいらっしゃる皆さん、またこれから来てくださる皆さん、もはやオーロラ遭遇は運任せではありませんよ。現代科学の端末を利用してオーロラに接近して下さい!
とはいえ、地上の天気は運任せの部分が多いか?心がけもよくしておいてください! (^_-)☆
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
オーロラ発生のメカニズムについては、いまだ未解明なところもあるとしても大まかな点は説明できるようです。もっともワタシなどが理解できるのはその中でも科学に至る前の常識の段階だけですが。
寒いイメージの強いオーロラですが、その発生の源は熱い熱い太陽にあるとのこと。太陽の内部は燃えたぎる原子炉のようなもので壮大な爆発を繰り返しているのですが、爆発により磁場が表面を突き破るといわゆる黒点が生まれるのだそうです。
この太陽の黒点活動は十一年周期でピークを迎え、ピーク時のことを太陽活動極大期といいます。黒点活動が激しくなると(ということは表面を突き破るような爆発活動が激しくなると、いうことだと思うのですが)、何十億という荷電粒子が太陽風となって太陽から流れ出します。
この太陽風は毎秒300キロから1000キロという凄まじいスピードで進み、二三日後には9300万キロ離れた地球に到達します。
地球に到達した荷電粒子は地球の磁場を突き抜け、今度は極地の周りの磁場の線に沿って電離層に誘導されて行きます。そして地上80キロから500キロの地点で電離層のガスと衝突します。衝突された際にガスが光を発生しオーロラとなって見えるわけです。
で、これはすでにワタシの理解を超えてしまうのですが、オーロラを作る太陽風は地球の地軸や磁場と関連しているので、北極、南極という極地地方でより多く観測される、ということになるのだそうです。
北半球のオーロラゾーンは北スカンジナヴィア、アイスランド、グリーンランドを通ってカナダ、北シベリアまで続いていきます。
南半球のオーロラオーヴァル
Myndin er úr solarsystem.nasa.gov
ということで、太陽によってエネルギーを与えられ、磁場によって誘導された太陽風によって極地周辺に作られるオーロラは、アイスランド人にとってはまさしく棚からボタ餅的な天の恵みであるわけです。なにしろ何にも管理も手入れもしなくていいのに、観光客を呼び寄せるのですから。
前にも一度書いたことがあるのですが、ワタシはオーロラについてはほとんど思い入れがない男です。故郷の八王子では、ワタシが幼少の頃は秋や冬には富士山がよく見えたものです。富士山は毎日見ても飽きませんでしたが、オーロラは10分が限界です。
寒い思いをしてわざわざオーロラ・ツアーのバスに乗り込んでいくツーリストの方々も多いのですが、不思議なものです。ついでに言うとスキーに行く人もワタシの理解を超えています。寒いところへ行くのは嫌なのです。
とはいえ、わざわざ遠くからオーロラを期待して来る人があるのなら、是非見てもらいたいものだ、とは思います。今月の始めに甥夫婦が遊びに来てくれ、オーロラを期待していたのですが、あまりオーロラ日和ではありませんでした。地上は100%の快晴だったのに太陽風の「凪」にぶつかってしまったようです。
現在ではオーロラ予報もすっかり定着しつつあります。太陽風の流れがかなりきちんと測定 ・予想されるようで、アイスランド上空でのオーロラ活動強度が予報されています。(この予報図の見方、ワタシは早とちりをして何人かの人にウソを教えてしまいました。ゴメンナサイ。ここに書くことの方が正解です。 m(_ _)m )
オーロラ活動予報と快晴度予報図はこちら
このページの右上に並ぶ0-9までの数字がオーロラの活動強度予報です。0が一番弱く9が最強なのですが、説明によると5とか6とかになることは滅多になく、逆に2とか3程度でもオーロラ観測は十分に期待できるのだそうです。中央の快晴度予想図の下には向こう五日間の日にちを選ぶ欄がありますので、そこを動かせば少なくとも五日先の日までは、オーロラ活動の強弱の予報を知ることが出来ます。
さて、オーロラ観測の大敵は雲です。中央にある快晴予報図は、実は曇り予報と言った方が適切です。雲の高さによって予報が区分されているのですが、一番手っ取り早いのが緑色の予報図で、これで緑が濃い地域はどこかの高度に雲がかかっていることになります。真っ白なら快晴。今日を含めての六日間の予報が時間を追って確認できます。
ということで、オーロラ活動予報が2以上での日に、快晴予報図で白い地域に行けばオーロラが見れる可能性が強いわけです。これでばっちりオーロラ見学の予定が立つというものです。おそらくオーロラツアーの業者さんはこの方式で観光客の皆さんをあちらへこちらへと連れ回しているのだろうと想像します。
今アイスランドにいらっしゃる皆さん、またこれから来てくださる皆さん、もはやオーロラ遭遇は運任せではありませんよ。現代科学の端末を利用してオーロラに接近して下さい!
とはいえ、地上の天気は運任せの部分が多いか?心がけもよくしておいてください! (^_-)☆
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com