こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?「コロナ疲れ」になっていらっしゃらないことを願います。
まずはGledilegt sumar!! グレージィレクト・スーマル!! 「喜ばしい夏を!!」という意味の挨拶言葉です。

Gledilegt sumar! アイスランドは夏になりました
先週の木曜日、4月23日はこちらでは「夏の第一日」という国民の祝日でした。 公式にはアイスランドには夏と冬の二季しかありません。「グレージィレクト・スーマル」の後にTakk fyrir veturinn タック・フェーレル・ヴェートリン「(咋)冬をありがとう」という言葉を付け加えることもよくあります。
アイスランドの夏の始まりについてはこちらも: 凍てつく夏 古の知恵では想定内
アイスランドではコロナの感染は、今のところは収束を迎えています。先週の木曜日には新感染者がゼロで、これは感染第一号が確認された2月28日以来初めてのことでした。5月4日からは現行の集会禁止令や営業禁止令らの規制の緩和の第一段階が実施されます。
それを前にして、先週の火曜日にカトリーン首相、ビャルトゥニ・ベネディクトゥスソン財務大臣らが記者会見を開き、規制緩和の骨子や先の見通しについて説明をしました。
主な点は前回ブログに書いたようなことです。規制緩和を前にして社会の関心の的は、むしろ今後の社会生活、経済生活の立て直しの方へとシフトしています。
ということはつまり「失業者の増加に対する対策はどうするつもりか?」「経営困難になった会社に対する援助はどうするのか?」等々の声が大きくなってきているということです。
カトリーン首相は記者会見の日の夜、テレビのニュース解説番組に出演しました。「以前約束しましたように、雇用主が被雇用者の給与の25%を面倒見てくれれば、国が残りの75%を補います。
営業禁止の故に、経営が困難になった会社、特に個人経営の小さなビジネス、例えば理髪店やマッサージ業などですが、そういった事業主は14000あるのですが、従業員ひとりにつき80万クローネの支援をします。
40%以上の収益減があった場合には、、6百万クローネを限度としたローンを、100%政府責任で提供します。もちろん利子や返済についても負担にならないような条件になります。
また、夏期には学生が収入を得ることができるように、300のサマージョブを設ける予定です。
今の政府に政策の基本は、国民の生活と生活の価値を守ることであって、経済問題ではありません。皆、自由や収益を犠牲にして協力してきたのですから、私たちは国民の生活を第一の優先課題とします。
ただ、忘れてならないのはこのコロナウィルス禍はまだ完全に終わってはいません。ですから、あまり先走った計画を立てるべきではないでしょう」
これでも、もちろん不平を言う人々はいます。「障害を持った人たちへの支援額が少ない」「打撃を受けた観光業へのプランが足りない」等々。それでも、プランの骨子が、他には救いを求める術を持たない中小零細事業を中心にしているように見えることは良いことだと思います。大企業、例えばアイスランド航空などは、別個に政府の支援を受けているはずですし。
現政権は緑の党と独立党、そして進歩党(という名前の保守党)の連立政権です。元財務大臣のビャルトゥニ氏は以前首相を努めていましたし、その他にも閣僚経験が豊富。
緑の党のカトリーンさんは初の首相在任です。これまでのところ、やはり独立党と進歩党(という名前の保守党)のベテラン勢に押され気味で、持ち味を出せないでいました。
緑の党はリベラル系の支持者を持っていますので、当然彼らの間にも(私もそのうちのひとりですが)失望感が広がっていました。「カトリーンはビャルトゥニのポペット(人形)になってしまった...」みたいな。
ですが、今回のコロナ禍にあっては、カトリーンさんは非常に強いリーダーシップを見せてくれました。当初より歯切れが良く、しかも暖かみと理解のある仕方で国民に語ってくれたので「やっとカトリーン『首相』になった」というような感があります。当然人気挽回。と思います。少なくともワタシ的には挽回しました。
そういえば先週、日本の報道番組でも顔写真付きでカトリーン首相の名前も出ていました。「姓」の方で「ヤコブスドティール首相」とかになってましたけど。

テレビ出演中のカトリーン首相
Myndin er ur Ruv.is
コロナ対策でうまく舵取りをした国には女性リーダーが多いとか。台湾、ニュージーランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、そしてアイスランドが挙げられていました。
北欧ではなんと、男性リーダーは前回も言及したスウェーデンだけですね。
アイスランドの財務大臣のビャルトゥニ氏は、とにかく「Money money」男でいけ好かない奴です。それでも今回ばかりは真剣に企業救済を考えているようです。まあ、裏でどういう繋がりがあるのかはわかりませんけどね。でも、ちゃんとやってるんだから、それは評価。
こういう言い方すると、すごく嫌がられるかもしれませんが、今の日本の政府閣僚を見てると、本当にガッカリさせられます。「手を挙げた人に...」だって?あの言い方。まあ、これ以上はやめておきます。
さて、私自身ですが、先々週の水曜木曜あたりに咳が出ました。年に何回か咳が出る時期があります。子供の頃、喘息持ちだったので、その後遺症かな?
今回の咳もその類だと思ったのですが、万が一C19ということもあります。熱なし、だるさなし、骨の痛みなし、味覚あり、ということだったので、検査にいく条件はなし。
で、自宅謹慎となりました。先々週と先週のほぼ丸二週間。休みではないので、自宅でできる仕事をしましたが、それでもオフィスとは違います。どうしても横にiPadを置いて、何か見ながら仕事するみたいな「ながら族」となりました。
それで、日本の報道関係番組を見漁ることとなりました。午前中の「特ダネ」「羽鳥慎一モーニングショー」午後の「バイキング」「グッディ」「ミヤネ屋」さらには「Nスタ」
「Nスタ」はそんなに面白くないけど、ホランちゃんが見たいので。

バイキング 坂上忍さんは緊急事態解除までギャラを全て寄付するとか
Myndin er ur MSN.com
Youtubeで見るのですが、最近ライブ配信も多いですね。外出自粛の今の時期限定なのかな?だから、「Nスタ」みたいに夕方6時くらいまでかかるものは、本当に生で見ることもできるのです。日本の18時はこちらの午前9時。
「そんなにいろいろ見たって、中身は同じだろう?」と思われるでしょうが、まさにその通り。ニュースのネタは同じですから、基本的には同じことの繰り返しです。
ただ、その合間合間に司会者の個性や、コメンテーターの人たちの意見も入りますから、まあ、面白いですよ、私としては。ホランちゃんもいるし。(*^^*)
残念ながら、夏目三久さんの「あさチャン」はYoutubeにはアップされていません。
日本の報道番組を見漁って、しかも外出しない。そういう生活を一週間も続けていると、完璧に「身体はレイキャビク、頭の中は日本」という状態になります。
だから、アイスランドではコロナは沈静化してきている、と言いながら、「コロナはまだまだ渦中だ」という気分です。VRバーチャル・リアリティではなくて、なんだろう?「ネット・リアリティ」とでも言うべきでしょうか?
外出自粛だの外出禁止だのになっている環境では、ネットだけが外と繋がる術でしょうから、ネットで消費する時間は誰しも多くなるでしょう。
まったく、ありがたく助けになる技術ですが、やはり周囲の現実とは異なる部分があることは承知しておかないといけないですね。
二、三日前に夢を見たんです。ワタシが日本でリムジンバスを運転していたのですが、なぜか右側通行。いよいよアイスランドにいるのか、日本にいるのか頭が混乱し始めた印かも...
皆さんもネットの見過ぎ、ゲームのし過ぎで現実・非現実溶解混合の世界へ落ち込まないように気をつけてください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
まずはGledilegt sumar!! グレージィレクト・スーマル!! 「喜ばしい夏を!!」という意味の挨拶言葉です。

Gledilegt sumar! アイスランドは夏になりました
先週の木曜日、4月23日はこちらでは「夏の第一日」という国民の祝日でした。 公式にはアイスランドには夏と冬の二季しかありません。「グレージィレクト・スーマル」の後にTakk fyrir veturinn タック・フェーレル・ヴェートリン「(咋)冬をありがとう」という言葉を付け加えることもよくあります。
アイスランドの夏の始まりについてはこちらも: 凍てつく夏 古の知恵では想定内
アイスランドではコロナの感染は、今のところは収束を迎えています。先週の木曜日には新感染者がゼロで、これは感染第一号が確認された2月28日以来初めてのことでした。5月4日からは現行の集会禁止令や営業禁止令らの規制の緩和の第一段階が実施されます。
それを前にして、先週の火曜日にカトリーン首相、ビャルトゥニ・ベネディクトゥスソン財務大臣らが記者会見を開き、規制緩和の骨子や先の見通しについて説明をしました。
主な点は前回ブログに書いたようなことです。規制緩和を前にして社会の関心の的は、むしろ今後の社会生活、経済生活の立て直しの方へとシフトしています。
ということはつまり「失業者の増加に対する対策はどうするつもりか?」「経営困難になった会社に対する援助はどうするのか?」等々の声が大きくなってきているということです。
カトリーン首相は記者会見の日の夜、テレビのニュース解説番組に出演しました。「以前約束しましたように、雇用主が被雇用者の給与の25%を面倒見てくれれば、国が残りの75%を補います。
営業禁止の故に、経営が困難になった会社、特に個人経営の小さなビジネス、例えば理髪店やマッサージ業などですが、そういった事業主は14000あるのですが、従業員ひとりにつき80万クローネの支援をします。
40%以上の収益減があった場合には、、6百万クローネを限度としたローンを、100%政府責任で提供します。もちろん利子や返済についても負担にならないような条件になります。
また、夏期には学生が収入を得ることができるように、300のサマージョブを設ける予定です。
今の政府に政策の基本は、国民の生活と生活の価値を守ることであって、経済問題ではありません。皆、自由や収益を犠牲にして協力してきたのですから、私たちは国民の生活を第一の優先課題とします。
ただ、忘れてならないのはこのコロナウィルス禍はまだ完全に終わってはいません。ですから、あまり先走った計画を立てるべきではないでしょう」
これでも、もちろん不平を言う人々はいます。「障害を持った人たちへの支援額が少ない」「打撃を受けた観光業へのプランが足りない」等々。それでも、プランの骨子が、他には救いを求める術を持たない中小零細事業を中心にしているように見えることは良いことだと思います。大企業、例えばアイスランド航空などは、別個に政府の支援を受けているはずですし。
現政権は緑の党と独立党、そして進歩党(という名前の保守党)の連立政権です。元財務大臣のビャルトゥニ氏は以前首相を努めていましたし、その他にも閣僚経験が豊富。
緑の党のカトリーンさんは初の首相在任です。これまでのところ、やはり独立党と進歩党(という名前の保守党)のベテラン勢に押され気味で、持ち味を出せないでいました。
緑の党はリベラル系の支持者を持っていますので、当然彼らの間にも(私もそのうちのひとりですが)失望感が広がっていました。「カトリーンはビャルトゥニのポペット(人形)になってしまった...」みたいな。
ですが、今回のコロナ禍にあっては、カトリーンさんは非常に強いリーダーシップを見せてくれました。当初より歯切れが良く、しかも暖かみと理解のある仕方で国民に語ってくれたので「やっとカトリーン『首相』になった」というような感があります。当然人気挽回。と思います。少なくともワタシ的には挽回しました。
そういえば先週、日本の報道番組でも顔写真付きでカトリーン首相の名前も出ていました。「姓」の方で「ヤコブスドティール首相」とかになってましたけど。

テレビ出演中のカトリーン首相
Myndin er ur Ruv.is
コロナ対策でうまく舵取りをした国には女性リーダーが多いとか。台湾、ニュージーランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、そしてアイスランドが挙げられていました。
北欧ではなんと、男性リーダーは前回も言及したスウェーデンだけですね。
アイスランドの財務大臣のビャルトゥニ氏は、とにかく「Money money」男でいけ好かない奴です。それでも今回ばかりは真剣に企業救済を考えているようです。まあ、裏でどういう繋がりがあるのかはわかりませんけどね。でも、ちゃんとやってるんだから、それは評価。
こういう言い方すると、すごく嫌がられるかもしれませんが、今の日本の政府閣僚を見てると、本当にガッカリさせられます。「手を挙げた人に...」だって?あの言い方。まあ、これ以上はやめておきます。
さて、私自身ですが、先々週の水曜木曜あたりに咳が出ました。年に何回か咳が出る時期があります。子供の頃、喘息持ちだったので、その後遺症かな?
今回の咳もその類だと思ったのですが、万が一C19ということもあります。熱なし、だるさなし、骨の痛みなし、味覚あり、ということだったので、検査にいく条件はなし。
で、自宅謹慎となりました。先々週と先週のほぼ丸二週間。休みではないので、自宅でできる仕事をしましたが、それでもオフィスとは違います。どうしても横にiPadを置いて、何か見ながら仕事するみたいな「ながら族」となりました。
それで、日本の報道関係番組を見漁ることとなりました。午前中の「特ダネ」「羽鳥慎一モーニングショー」午後の「バイキング」「グッディ」「ミヤネ屋」さらには「Nスタ」
「Nスタ」はそんなに面白くないけど、ホランちゃんが見たいので。

バイキング 坂上忍さんは緊急事態解除までギャラを全て寄付するとか
Myndin er ur MSN.com
Youtubeで見るのですが、最近ライブ配信も多いですね。外出自粛の今の時期限定なのかな?だから、「Nスタ」みたいに夕方6時くらいまでかかるものは、本当に生で見ることもできるのです。日本の18時はこちらの午前9時。
「そんなにいろいろ見たって、中身は同じだろう?」と思われるでしょうが、まさにその通り。ニュースのネタは同じですから、基本的には同じことの繰り返しです。
ただ、その合間合間に司会者の個性や、コメンテーターの人たちの意見も入りますから、まあ、面白いですよ、私としては。ホランちゃんもいるし。(*^^*)
残念ながら、夏目三久さんの「あさチャン」はYoutubeにはアップされていません。
日本の報道番組を見漁って、しかも外出しない。そういう生活を一週間も続けていると、完璧に「身体はレイキャビク、頭の中は日本」という状態になります。
だから、アイスランドではコロナは沈静化してきている、と言いながら、「コロナはまだまだ渦中だ」という気分です。VRバーチャル・リアリティではなくて、なんだろう?「ネット・リアリティ」とでも言うべきでしょうか?
外出自粛だの外出禁止だのになっている環境では、ネットだけが外と繋がる術でしょうから、ネットで消費する時間は誰しも多くなるでしょう。
まったく、ありがたく助けになる技術ですが、やはり周囲の現実とは異なる部分があることは承知しておかないといけないですね。
二、三日前に夢を見たんです。ワタシが日本でリムジンバスを運転していたのですが、なぜか右側通行。いよいよアイスランドにいるのか、日本にいるのか頭が混乱し始めた印かも...
皆さんもネットの見過ぎ、ゲームのし過ぎで現実・非現実溶解混合の世界へ落ち込まないように気をつけてください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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