この間の木曜日に十五日間で三回目のホエールウォッチングに行ってきました。赤十字のボランティアで難民の人たちとのプログラムです。
二十七人の難民の人たちと三人の赤十字ボラで総勢三十名の参加だったのですが、今回は家族が多く子供が七名含まれていました。その中には二歳半と三歳半の姉妹も。それで多少気を遣いました。
前々回のブログでも書きましたが、二回目のクルーズは波が高かったために船が揺れ、船酔い続出という企画者としてはあまり嬉しくない事態が起こりました。今回は子供が多いということもあり、そういうことはなるべく避けたい、と...
Special Tours ホウェールウォッチング
クジラの写真を撮るのは労多くして得るとこ少なし
そこで当然のように天気予報に頼ることになりました。ところがこれまでの経験でわかっているのは、あまり天気予報には頼れない、という事実でした。アイスランドはいわゆる「山の天気」で、快晴があっという間に雨空に変わったり、静かな日に映画館へ入いり出てきたら大風、ということがよくあるのです。
だから「明日の天気は変わりやすく、何でもあるでしょう」という予報を出せば当たるのでしょうが、それでは予報にはならないので、一応週間予報なるものもあるのです。
アイスランドの気象局の名誉のために言っておきますが、きちんと正確に予報が当たることもよくあります。快晴の日に「今日の夕方から強いストームになるので注意するよう」とか冗談のように聞こえる注意報が出たことがあります。でもきちんと当たりストームになりました。
だから余計迷うんですよ。信じるべきか、信じないべきか...? 頼っていいのか、いけないのか...?
しかしながら、天候に左右される何かを計画するならば、天気予報以外には頼るべきものがないのです。アイスランドの週間予報の場合、当たるあたらないというよりは、予報が猫の目のようにくるくる変わってしまうことが問題と言っていいでしょう。
三日後が快晴になっていても、翌日の予報ではまったくの雨になってしまうようなことがよくあるのです。「山の天気」だから仕方がないことなのでしょう。
今回のホエールウォッチングの場合、もともとは月曜日に行くことにしていました。その前の週の木曜日には快晴で無風の良い予報が出ていたからです。
ところが土曜日から予報が変わり始め、日曜日には晴れで気温も高いものの風が相当強いという予報に変わってしまいました。「晴朗なれど波高し」でこれでは「船酔い続出」の前回の二の舞になってしまいます。
クルーズに招待してくれているSpecial Toursに問い合わせると、「金曜日以外の平日であれば、いつでもいい」ということです。そこで月曜になるのを待って、その時点で「凪」予報が出ていた木曜日まで延期したのです。
ちなみにアイスランドは漁の国でもあるので、天気予報はちゃんと海の区域にも出ます。私がフォローしていたのは、レイキャビク沖のFaxafloiファクサフロウイというレイキャビク湾を出るか出ないかの海域です。それも晴れ雨よりも風の強さの予報がメインでした。
実際、木曜日は陸上では雨予報だったのです。でも雨予報は一日のうちのある時間帯だけだったので「これは取るに足りない」と判断し、無視しました。
さて猫の目の予報ですから、たとえ月曜日の時点での木曜日の予報が「凪」であっても、覆される可能性はあります。火曜、水曜と朝起きるとすぐに天気予報の木曜日の夕方を確認しました。幸い大きな変更はなく、出発の夕方五時の予報はレイキャビクは雨、気温は十三度、風は微弱を保ってくれました。
そして木曜日の朝。朝はさわやかな快晴で風はゼロ状態。やった! まるで小学生の遠足の朝です。「レイキャビクは雨? 何だそりゃ?」と思いましたよ、その時は。
ところが午後になって仕事で車で外に出ると、なぜか雲が南の空から迫って来ているではありませんか! それものんびりした雲ではなく、あの風が強い日に出てくるような、上部はモコモコしていて下部がナイフでスパッと切ったようにまっすぐになっているヤツです。
案の定、木立が揺れ始めていて、肌でも風が強くなってきた、と感じられました。やばい。
そして、集合時間の四時半には快晴から「曇り多少お日様」になっていました。幸い風の方は吹いているもののそこまで強風ではない、というくらいでした。
船上のデッキで出航を待っていると、何と雨つぶがパラパラと落ちてきました。「レイキャビクは雨」当たった。ですがこちらの期待した通りにそれ以上の本格的な雨になることはなく、帰港するまで雨は大丈夫でした。
さて、海ですが「凪」とは言えないまでも穏やかな状態でした。クジラがいなくてかなり沖合まで出ましたので、さすがにそこでは波が多少高くなりましたが、それはそういうものでしょう。
ただその分きちんとクジラに遭遇でき、「クジラなし状態」になってしまった前回とは異なり、何度もそして何回かは相当ボートの近くでゆっくりと浮上して潜るクジラさんを鑑賞することとなりました。
八時過ぎに帰港するとさすがにホッとして、肩の荷を下ろす気がしました。「天気予報にころがされた五日間」という感じです。
そういうわけですから、特にアイスランドへいらっしゃる観光客の皆さん、アイスランドの天気は「山の天気」ですからね。そのことをくれぐれもお忘れになられませんように。
Special Tours の詳細はこちら
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
二十七人の難民の人たちと三人の赤十字ボラで総勢三十名の参加だったのですが、今回は家族が多く子供が七名含まれていました。その中には二歳半と三歳半の姉妹も。それで多少気を遣いました。
前々回のブログでも書きましたが、二回目のクルーズは波が高かったために船が揺れ、船酔い続出という企画者としてはあまり嬉しくない事態が起こりました。今回は子供が多いということもあり、そういうことはなるべく避けたい、と...
Special Tours ホウェールウォッチング
クジラの写真を撮るのは労多くして得るとこ少なし
そこで当然のように天気予報に頼ることになりました。ところがこれまでの経験でわかっているのは、あまり天気予報には頼れない、という事実でした。アイスランドはいわゆる「山の天気」で、快晴があっという間に雨空に変わったり、静かな日に映画館へ入いり出てきたら大風、ということがよくあるのです。
だから「明日の天気は変わりやすく、何でもあるでしょう」という予報を出せば当たるのでしょうが、それでは予報にはならないので、一応週間予報なるものもあるのです。
アイスランドの気象局の名誉のために言っておきますが、きちんと正確に予報が当たることもよくあります。快晴の日に「今日の夕方から強いストームになるので注意するよう」とか冗談のように聞こえる注意報が出たことがあります。でもきちんと当たりストームになりました。
だから余計迷うんですよ。信じるべきか、信じないべきか...? 頼っていいのか、いけないのか...?
しかしながら、天候に左右される何かを計画するならば、天気予報以外には頼るべきものがないのです。アイスランドの週間予報の場合、当たるあたらないというよりは、予報が猫の目のようにくるくる変わってしまうことが問題と言っていいでしょう。
三日後が快晴になっていても、翌日の予報ではまったくの雨になってしまうようなことがよくあるのです。「山の天気」だから仕方がないことなのでしょう。
今回のホエールウォッチングの場合、もともとは月曜日に行くことにしていました。その前の週の木曜日には快晴で無風の良い予報が出ていたからです。
ところが土曜日から予報が変わり始め、日曜日には晴れで気温も高いものの風が相当強いという予報に変わってしまいました。「晴朗なれど波高し」でこれでは「船酔い続出」の前回の二の舞になってしまいます。
クルーズに招待してくれているSpecial Toursに問い合わせると、「金曜日以外の平日であれば、いつでもいい」ということです。そこで月曜になるのを待って、その時点で「凪」予報が出ていた木曜日まで延期したのです。
ちなみにアイスランドは漁の国でもあるので、天気予報はちゃんと海の区域にも出ます。私がフォローしていたのは、レイキャビク沖のFaxafloiファクサフロウイというレイキャビク湾を出るか出ないかの海域です。それも晴れ雨よりも風の強さの予報がメインでした。
実際、木曜日は陸上では雨予報だったのです。でも雨予報は一日のうちのある時間帯だけだったので「これは取るに足りない」と判断し、無視しました。
さて猫の目の予報ですから、たとえ月曜日の時点での木曜日の予報が「凪」であっても、覆される可能性はあります。火曜、水曜と朝起きるとすぐに天気予報の木曜日の夕方を確認しました。幸い大きな変更はなく、出発の夕方五時の予報はレイキャビクは雨、気温は十三度、風は微弱を保ってくれました。
そして木曜日の朝。朝はさわやかな快晴で風はゼロ状態。やった! まるで小学生の遠足の朝です。「レイキャビクは雨? 何だそりゃ?」と思いましたよ、その時は。
ところが午後になって仕事で車で外に出ると、なぜか雲が南の空から迫って来ているではありませんか! それものんびりした雲ではなく、あの風が強い日に出てくるような、上部はモコモコしていて下部がナイフでスパッと切ったようにまっすぐになっているヤツです。
案の定、木立が揺れ始めていて、肌でも風が強くなってきた、と感じられました。やばい。
そして、集合時間の四時半には快晴から「曇り多少お日様」になっていました。幸い風の方は吹いているもののそこまで強風ではない、というくらいでした。
船上のデッキで出航を待っていると、何と雨つぶがパラパラと落ちてきました。「レイキャビクは雨」当たった。ですがこちらの期待した通りにそれ以上の本格的な雨になることはなく、帰港するまで雨は大丈夫でした。
さて、海ですが「凪」とは言えないまでも穏やかな状態でした。クジラがいなくてかなり沖合まで出ましたので、さすがにそこでは波が多少高くなりましたが、それはそういうものでしょう。
ただその分きちんとクジラに遭遇でき、「クジラなし状態」になってしまった前回とは異なり、何度もそして何回かは相当ボートの近くでゆっくりと浮上して潜るクジラさんを鑑賞することとなりました。
八時過ぎに帰港するとさすがにホッとして、肩の荷を下ろす気がしました。「天気予報にころがされた五日間」という感じです。
そういうわけですから、特にアイスランドへいらっしゃる観光客の皆さん、アイスランドの天気は「山の天気」ですからね。そのことをくれぐれもお忘れになられませんように。
Special Tours の詳細はこちら
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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