レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌(23–4)−答えはサッポロにあり!

2023-11-29 06:00:00 | 日記
こんにちは/こんばんは。

今月の11日の土曜日の朝です。宿泊するグランドホテルを出発した私は、繁華街の大通り公園方面へ向かうべく地下街へ出ました。ホテルは地下街に直結しています。札幌は名古屋と並んで、地下街が発達している都市で、札幌駅から大通り公園を通ってすすきのの辺りまで、地上へ出ることなく達することができます。




大通り公園の紅葉
PIc by Me


これは実際的に意味がありますよね。地上が大雪で歩くのが困難とか、寒いとか、地下へ潜るべき理由があります。

名古屋の地下街は、... ワタシは名古屋にも約三年間住んでいましたが、なんで名古屋に大きな地下街があるのでしょうか?わからん。(^-^;

さて、土曜日の朝です。ホテルから出てきた私の目の前に、大きな白いカンバスが飛び込んできました。ひとつだけではなく、数メートルの間隔をあけて、いくつも壁に固定されたカンバスが並んでいます。

同時にそれぞれのカンバスの周辺には、高校生か大学生とおぼしき若者たちが参集し始めていました。カンバスの上方には「XX高校美術部」とか記されていましたので、高校の美術部関係のイベントであることは、すぐ見て取れましたが、それ以上の詳しいことはなにもわかりませんでした。

ちょうど、グランドホテルとの接点付近が一方の端っこで、そこから大通り駅方面い向かって、七つ、八つのカンバスが続いていました。面白い、と思った私は携帯で写真を撮り、夕方帰ってくる頃に、どんな画が出来上がっているのか楽しみになりました。

あとは写真で見てくださいませ。写真はすべてバイ・ミーです。



11月11日土曜日午前9時半頃









11日土曜日午後4時半頃









12日日曜日午後6時前










まる二日かけての作品制作でした。

どういうイベントだったのかわからなかったので、一応ネットで検索したのですがうまくいかず。ようやくレイキャビクに戻ってからイベント関連のサイトを見つけました。

Shool Art Live


School Art Live と呼ばれるイベントで、毎年開催されているらしく、今年が十周年だそうです。今年は過去最多の八校が参加したとのこと。制作のテーマは「答えは札幌にあり!」だったそうです。

ただ、このSchool Atr Liveは、もう一回り大きなアート系のイベントSapporo Art Stageの一部だったようです。

最優秀賞とか、なんかそういう順位付けとか、表彰とかがあったのか、なかったのかは不明です。ご存知の方があったらお教えください。
m(_ _)m

参加した高校生の皆さん、出来上がっていく画にフォローするの、面白かったです。ありがとうございました。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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サッポロ北街ひとり日誌(23-3)– まだまだあるビックリ

2023-11-27 09:11:17 | 日記
こんにちは/こんばんは。

しつこくサッポロシリーズです。このマイナーブログの当初よりの目標のひとつは –目標というのは大袈裟かもしれませんが– アイスランドと日本の日常生活の中で気付かされる「あなたの常識はこちらの非常識」みたいなことをご紹介することでした。

これはどちらが良い、という優劣の問題というよりは –問題によっては優劣はありますが– それ以前に「ところ変われば品変わるんだ」ということの自覚がまず大切と考えてきました。

四年ぶりに帰省した札幌で、まだあといくつかそのような違いを発見しましたので、もう少しだけ続けさせていただきます。

全般的に言って、日本の食文化の豊かさはアイスランドの比ではないと思います。この点はもう何度もこのブログで触れてきました。前回触れた「スシロー」なんかもそのうちのひとつでしょう。




青のテレビ塔
Pic by Me


今回「食文化」について一番感じさせられたのが、コンビニで買える菓子パン・調理パンに関してでした。グランドホテル滞在中、私はホテルの朝食バイキングに何千円も払うつもりはなく、近所のコンビニで調理パン類とインスタントコーヒーを買いBreakfastとしました。

コンビニは主にローソンかセブンイレブンだったのですが、そこで私は大好きなカレーパン、焼きそばパン、それに大、大、大好きなアップルパイの菓子パンを毎日買い込みました。

アップルパイって、アイスランドではなぜか美味しくないのです。パイ生地がパイではなく、フツーのスポンジであることが多いからです。あれは多分、デンマークがそういうのをアップルパイだと思っていて、アイスランドはその影響下にあるものと思います。

とにかく、この美味のアップルパイが、街のそこここにあるコンビニで毎日120円かそこらで買えるというのは、素晴らしいことですよ。カレーパンも同じく。焼きそばパンはまだしも、カレーパンは自分では作れません。次に食べられるのは、次にやって来る時なのです。ちょっと悲しい。

そして、ここに今回新しいメンバーが加わりました。セブンイレブンの「バタースコッチ」というパンです。これ、中には何も入っていないバター風味の普通のパンなのですが、美味しいです。適度に甘い香り。帰り際にふたつ買ってスーツケースの隅に押し込んできました。

アイスランドにも美味しいパンはあるんですけどね。この美味しさはないな、それでも。日本皆さんがこれ食べたら、美味しく感じるんでしょうか?それとも「フツー」なのかな?




赤のテレビ塔
Pic by Me


日常的に消費する食品・嗜好品類の中でもう一点感じたのが –これも、もとより知っていたことですが– お酒の値段の安さです。ワタシ、この夏よりお酒を一切止めていたのですが、札幌滞在中は晩酌しました。

好物はアイリッシュ・ウイスキーなのですが、ウイスキーはアイスランドでは高価な品物です。ジョン・ジェイムソンという非常に大衆的な銘柄があるのですが、これが普通サイズ(700cc)で7999クローナします。ちなみに、今のレートでは大体1000クローナが1100円なので、8000円強。

同じものをビックカメラのお酒コーナーで見かけたのですが、なんと1980円。4分の一か?! 今回、私が好んで飲んだのがジャック・ダニエルズというテネシー・ウイスキーでしたが、この350ccのちょいミニサイズがローソンとかで、14~500円くらいだったと思います。こちらの酒屋で見たら4500クローネですよ。

これは、こちらの政策で酒税を重くしているからなんです。なぜかというとお酒の飲み過ぎで生活落伍者になる輩が多いからです。それはそれでわかるんですが、昨今、多くの観光客をお迎えしているアイスランド、お客様たちがお酒の値段を見て腰を抜かす事態が増えているとか。匙加減が難しい問題です。




ジョン・ジェイムスソン 安い
Pic by Me


さて、もうひとつ「アイスランドではそうは行かない」ということをワタシは札幌でエンジョイしました。それはメガネです。

私はかつて仮性近視で、裸眼での視力が0,5くらいだったと思います。で、もちろん運転時には「眼鏡等」の使用が義務付けられていました。そこで、十年以上前まで、当時の帰省先の八王子でメガネをつくってもらっていました。

ここ数年、それらのメガネ(複数)の度がさすがに合わなくなってきました。老眼が出てきていますが、そのためか裸眼の視力は以前よりずっと良くなっている気がします。

ずいぶん前の話しですが「近視と老眼はシステムが全然違う現象だから、老眼になっても近視は矯正されないよ」と聞いていました。でも今現在、ワタシは前よりよく見えるんですけど...?

とにかく、それでもきちんと合ったメガネは必要。これを日本で作りたかったのです。第一の理由は、アイスランドであの視力測定時の緑と赤の対象を覗き込みながら、どちらがどれだけはっきり見える、とかのビミョーな説明をアイスランド語でする自信がなかったのと、アイスランドでメガネを作ると高いのです。多分、5~6万クローネはかかるでしょう。

娘が以前、札幌のZoffでメガネを作ったら「早いし安いし具合いいし」と言っていたので、私もZoffへ詣でました。札幌駅周辺には三か所かな?Zoffのお店があるのですが、私が行ったのは大丸の中のお店。

親切丁寧なスタッフの方に検眼してもらい、発注。一時間でできるとのこと。ハヤッ!しかもセットレンズなら一万円するかしないか。ヤスッ!日本の皆さんはこの幸せを噛み締めているでしょうか?

幸せなワタシはなんと三つもメガネを発注してしまいました。スペア用と、サングラス仕様も含めて。ホント言うと、後からさらにふたつほど... ワタシ、メガネフェチなんです。

メガネ作りは、今回の帰省のひとつの目的でしたので、私としては大満足。次回来た時には遠近両用をゲットするつもり。そういう特殊な代物は十日くらいかかる、と言うので、今回は泣く泣く諦めたのでした。






美味い!と感じたセブンイレブンのバタースコッチ あなたはどう思いますか?
Pic by Me


さて、最後に以上とは異なる性格のビックリをひとつ。

母がお世話になっているマッサージの先生がいるのですが、この方女性で、いろいろと懇意にしてくださるのだそうです。息子の私にしてみれば、まさしく天使のような存在です。

母によると、その方が「下の息子さん、最近ブログ止めちゃったんですか?」と尋ねたそうで。「え?読んでくれていたのか?」とこれはホントのホントにビックリさせられました。ありがたいことで。母は読まないんですけどね。

更新が滞っていた時期に、他にもいくつか問い合わせや激励をいただきました。それも嬉しい限りです。一番の励みですね。なんとか途切れてしまわないように続けていきまーす。ありがとうございます。(*^^*)

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サッポロ北街ひとり日誌(23-2)− 四年ぶりビックリ集

2023-11-25 21:59:57 | 日記
こんにちは/こんばんは。

四年ぶり、帰ってきました、札幌。今回の滞在場所は恒例のビジネスホテルからちょびっとだけグレードアップして「札幌グランドホテル」。札幌駅と札幌中心街の大通りの中間にある老舗ホテルです。これには訳があります。




かろうじて間に合った綺麗な紅葉
Pic by Me


実は私の娘と娘の娘 –つまり孫ですが– も滞在しているのです。といっても一緒に来たわけではなく、娘たちの方が二日先に来て三日先に帰る予定。これは、私の方が先に帰省を決めていて、娘の方が後から「ワタシも〜」と決めたからで、まったく同じ日程が難しくなっていたからです。

で、孫の「ドラミちゃん」がまだ三歳半なので、娘は「子供が滞在しやすい所に泊まりたい」とかで、グランドホテルを選び、私も予定を変更して同じ場所にしたのでした。

ちょっと基本の値段がいつもより高いので、私は朝食付きではない素泊まりタイプ。娘たちはしっかりバイキングの朝食付き。このところ明らかになってきたことは、娘の方がリッチかも?ということ。まあ、いずれかの時点でそういうことは起こり得るのでしょう。

さて、札幌には私の母と、兄一家が住んでいます。兄の子供たち(息子は既婚で二人目が生まれたばかり、娘はまだシングル)も札幌在ですし、兄の息子のお嫁さんも地元の人なので、札幌には親族縁者が多くいます。

それで、家族のそういうリユニオンはあったのですが、ここではそういうことではなく、四年ぶりの帰省での新発見やビックリを選んで書いてみようと思います。もっとも、それらは必ずしも「四年間のうちに変わった」ということばかりではなく「それ以前もそうだったのにワタシは知らんかった」ということも含まれます。

まずは第一のビックリ。ビックリというよりは意外だったことですが、機内から含めてマスクをしている人がそれほど多くはなかったこと。きっと、まだみんなマスク着用じゃないかと想像していましたが、そんなことなかったですね。

ざっと見の印象では、マスクをしていたのは職務上義務付けられている人を含めて、半々くらいだったような。私もマスクはいくつも携帯していきましたが、使う機会はほとんどなかったです。




落ち葉のカーペット
Pic by Me


第二のビックリは札幌の東急のエスタ化。札幌の南口にあったESTA。45年の営業が今年の八月末で閉店となってしまいました。当初は大手百貨店の「そごう」が入っていたとのことですが、バブル崩壊でそごうが撤退。その後に、ユニクロやビックカメラが参入。

私が知っているエスタは、さらに加えてラーメン店が集まった「ラーメン共和国」、ゲーセン的なアミューズメントフロア、安くておしゃれな雑貨のLOFT 等が集まった「足繁く通う」場所でした。特に地下のお弁当や惣菜売り場は、札幌滞在中にはほぼ毎日行くと言ってもいいくらい。上から下までお馴染みの場所だったのです。

当然、8月31日の営業最終日には多くの札幌市民が別れを惜しみに参集したとのこと。ニュースで見ました。

サッポロ北街ひとり日誌(5)- サッポロ駅デパチカ弁当 Best3


そのエスタがなくなってしまう!というのは哀しいだけでなく「困るな〜」という報だったのです。

ところが、今回来てみると、ユニクロやビックカメラ、それに靴のABC−Martはエスタの隣りにあった東急百貨店にお引っ越ししていたのです。ついでにゲーセン的なアミューズメントフロアも。結構しぶといんだ、みんな。

残念ながら地下にあった食品売り場は復活なりませんでした。東急の地下の食品売り場はエスタほどの活気はありません。

まあ、エスタファンだった私には救われた感がありましたが、逆にいうと東急はそれだけ売り場面積を縮小したわけで、やはり百貨店苦難の時代なんでしょうね。そういえば東急の渋谷本店もなくなったとか聞いたなあ... そちらには縁がなかったけど。ちなみにユ二クロは、先週あたりから札幌三越にもお店を開いているはずです。




ESTAに別れを惜しむ人たち
Myndin er ur 47news


ビックリその三は、そのユニクロからです。今回もお買い物しました、ユニクロで。以前のエスタにあったユニクロは、私の記憶に間違いがなければ「アジア一広い売り場面積」だったはずで、それに比べると東急のユニクロはちょっと窮屈な感があります。

で、手提げカゴいっぱいにセーター、シャツ、インナーなどを詰め込んで会計へ。ここでもセルフの会計コーナーがあり、空いていましたのでそちらへ向かいました。一品ずつスキャンするのだろう、と思いながらカゴを置いて一品目を手に取ろうとすると、なんとすでに合計金額が表示されています。

「なにこれ?」状況がわからずしばらくキョトン??え?どうすりゃいいの?幸い空いていたので、後ろに待っているお客さんもなく恥ずかしいのは自分に対してだけでしたが、これ、すごいですね。カゴを置いただけで全部瞬時に判別して会計してくれるようで。

これは正直びっくりしたので、後で娘にその話しをしました。すると娘も「そうそう、あれスゴいよねー。ロンドンで初めて使った時、ビックリしたー」とか。そうか、ロンドンでもそうなってるんだ。知らんかった。老人だな。

ビックリその四、「スシロー」今回の滞在中、二回「スシロー」へ行きました。私自身はそれほど寿司好きではないので、ひとりで回転寿司とかに行くことはまず絶対ありません。札幌では何回か回転寿司に行ったことがありますが、例外なく兄の家族に連れて行ってもらったものです。

今回は娘と孫と共に行動する機会多かったので、「じゃ、スシロー行ってみっか」みたいなノリで時間を予約。今回のお店はPARCOの中にあります。いつでも順番待ちの人が並んでいるのですが、まずは予約ナンバーをチェックインするらしく、その後自分のナンバーコールを待ちます。そして呼ばれたら、チェクイン時にもらったバーコードをかざすと、何番のテーブルへ行くかが指示されます。

これ、すべて無人なので、初めて来た時にはハードル高いでしょうね。私たちのあとから来た老齢のご婦人が、スタッフを捕まえて「あのー、私初めてなんだけど、どういうふうにすれば?」と尋ねて教えを乞うていました。えらいな、そういうのは。ワタシならさっさと逃げ出します。老人だな。



ユニクロ、三越へ行く
Pic by Me


テーブル席に着くと、流れてくるお寿司はなくすべて注文のみ。多分昨今の「『いたずら』ではすまされない悪行」の故でしょう。驚いたのは、注文してからその品が届くまでの速さ。迅速。

一緒にいた孫は、お寿司がレールで運ばれてくる様子を面白がって喜んでいました。そうでしょうね。私が見てても面白かったから。

しかし、最後になってもっと大きいビックリが。三人、というか二人と幼児一名で食べて –かなり十分食べて– 8000円ちょっと。ヤスッ!! ここにきてワタシは、なぜ周囲にこれだけひとり客が多いかを理解できました。

不必要に大将に気を使う必要もなく、食べたいものをさっと食べられ、しかも安い。一度仕組みに慣れてしまえば、こんなに「今風」なものはないですね。ワタシが寿司屋に行かない大きな理由は「食べさせてもらってる」的な雰囲気なので、大将抜きのこのシステムは気が楽です。

まだいくつか、ビックリや面白かったことはあるのですが、長くなりましたので今回はここまで、でーす。(*^^*)


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サッポロ北街ひとり日誌(23–1)− 四年ぶりCome back!

2023-11-22 23:53:05 | 日記
こんにちは/こんばんは。

前回の更新から二ヶ月。もう言い訳しようもありません。ただただ怠惰のなせることです。m(_ _)m

そして二ヶ月ぶりの今回は、四年ぶりの「サッポロ北街ひとり日誌」となります。今月の前半、札幌へ戻ることができたのです。最後に日本の地を踏んだのは2019年の夏。その後のCovidがもたらした大混乱のおかげで、まるまる四年間も日本へ戻ることができないでいました。

四年間の不在というのは、実に1992年の四月にアイスランドへ移った後、1996年の四月まで戻らなかった時以来の「お久し振りさ」なのです。その頃日本に戻らなかったのは、生活が不安定で「戻れなかった」のですが。

2019年には、アイスランドへ戻ってからジュネーブまで仕事の旅行へ出かけました。そして、なんとワタシがアイスランドの外へ足を踏み出すのはその時以来だったのです。




眼下の富士山 
Pic after Me


そんなことは考えたことがなかったのですが、四年も空いてしまうと、なんと言うか「旅感覚」がなくなってしまうというか、「飛行機ってどうやって乗るんだっけ?」みたいな不安感が出てきましたよ。老人だな。

それでもなんとか自宅で事前チェックインをし、ボーディングチケットをスマホのWalletに収納。あとは空港で荷物のタグをプリントして預けるだけ。のはずが、空港へ行ってみると、プリント機が反応してくれません。

なんで?とにかく手元にあるのは予約確認書を印刷したものと、そこにくっついているバーコードのみ。それに反応してくれないと、どうしようもないのです。運が良かったのは、あまり混雑していない時間(朝の7時。ケフラビク空港のラッシュは6時前後)だったことで、暇そうな空港サービスのお兄さんに助けを求めました。

お兄さんは航空会社のカウンターまで行って尋ねてくれ、「カウンターで荷物を預けるように」と教えてくれました。サンキュー。でも、それじゃあ何のための事前チェックインなんだ〜?

今回のフライトは基本JALでチケットを買いました。中継地はフィンランドのヘルシンキで、羽田まで飛び、そこから新千歳まで。この航路はフィンエアー(Finnair)との共同路線となっており、往路はヘルシンキまではフィンエアー。そこからはJAL。復路は、羽田まではJAL。そこからフィンエアーになります。

以前は、必ず成田で半日の休憩時間を設けていました。スカンジナビア航空を使うと、成田着が朝の9時くらいになるため、空港内のレストハウスで小休止し、夕方の便で千歳まで行く慣わしでした。




しつこく眼下の富士山
Pic after Me


それが、Covidとロシアのウクライナ侵攻のあおりで、消えてしまった航路も多いですし(コペンハーゲンー成田は今はないはず。乞う復活)、発着時間もはちゃめちゃに。そういう関係で、今回はアイスランドから千歳まで、特に休息なしの直行となります。

最大の難関はヘルシンキから羽田までのフライトで、なんと14時間想定。本来なら9時間の航路なのですが、ロシアの領空を避けなくてはならないため、5時間もの余計な回り道を余儀なくされているのです。

当然、燃料の消費も5時間分増し。当然、チケット代も増し増し。誰もハッピーでない。「だから、戦争はやめてくれ」と言いたい気もしますが、ウクライナの人たちも好きで戦っているわけではない。戦わなかったらどうなるのか?ということを考えると、フライトの5時間増しくらいは我慢できます。

雨のヘルシンキ、ヴァンター空港。午後4時くらいにはもうすっかり暗くなっていました。これも四年ぶりにJALに搭乗。満員覚悟だったのですが、ラッキー!の60%搭乗率。隣りの席も無人でこれは幸先良い。

しかも機内エンターテイメントでの映画も結構面白いものが揃っています。最新作のインディ・ジョーンズもあるし(まだ観ていないし)、そのほかにもアヴェンジャーズ系や、ジュラシックワールドなど、結構好きなものが多い。

退屈をしのぐために、スマホにもかなりの映画をダウンロードしてきたのですが、これならスマホを出す必要はなさそう。

かつ、今回は食事が美味しかったです。今は基本二食しか出ません。飛び始めてすぐと、到着の二時間くらい前に二回。今回は、夕方の5時くらいの出発だったので、始めの食事がディナーとなります。

で、急にダイエットの話しになりますが、私は十月の末までケトジェニックダイエットをしていました。ほぼ八週間。その関係で、この機内食が美味しく感じたのかもしれません。ディナー完食。

ついでに言うと、二食目の朝食?も完食。羽田への到着は午後三時くらいだったので、本当はランチなんでしょうが、窓の外は夜明けっぽかったし、機内の独特な時間操作の故に「朝食」の感じでした。

今回の旅で気がついたのですが、機内食も変わりましたね。以前は、「More bread?」とか「コーヒーはいかがですか?」「Cha!?」とか言いながら、アテンダントのお姉さんたちが巡回したものですが、それがなくなりましたね。

到着が40分くらい遅れたので、飛行時間は十五時間に近かったろうと思います。それでも意外に楽でした。よく食べ、映画を観て、ビール一本とウイスキーを二杯飲んで、お休みなさい。気がつくと残り後五時間。ああ、もうそんなもんか。

空いているというのはありがたいです。トイレはいつでも行けるし、アテンダントのお姉さんもピリピリしてないし。言うまでもありませんが、ワタシはエコノミーですから。前期高齢者目前というのに。そういう人生。




さらに「おい」富士山 羽田空港より
Pic after Me


さて、ロシア領空を避ける、と書きましたが、実際に往路はロシア領空の南を通るもので、ゴビ砂漠の上を飛び、韓国上空を通過し、さらに京都上空を通過しました。

ちょうど日本の空に入いるかどうかくらいの頃から世が開け始め、フライトマップを見ていた私は「これは富士山を拝める」と気づきました。私は通路側の席だったのですが、隣りがいないため、露骨に身を乗り出して外を眺めることができました。

そして、予見通り富士山を見ることができましたよー。見上げるのではなくて、見下ろすというの不思議なものです。

無事に羽田に着き、一度荷物を受け取ってから、ターミナル移動。羽田も変わったし、乗り換え時間が短いのと、場所に慣れていないので多少焦りましたが、運良く乗る予定の便も出発が30分遅延ということで多少リラックス。

夕方の羽田からも遠方に富士山のシルエット。やっぱ心が和む。富士山は。オーロラなんかよりもはるかに見入ってしまいます。

夕刻の7時くらいに新千歳空港に無事到着。そこからはエアポートライナーで札幌へ向かいます。この辺りは、四年前と何にも変わってないような。続きは次回でーす。(*^^*)


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