前回パラレル・ワールドの話しをしていた中で、「もうひとりの自分」というようなことを考えていたのですが、最近日本からのニュースの中で二回か三回、「同姓同名、誕生日も一緒」だった故に何かトラブルに巻き込まれた人があったのを思い出しました。
同姓同名だけならともかく、生年月日まで同じという偶然は日本一億人の中で一体どれくらいの確立で起るものなのでしょうか?
アイスランドでは、日本とは比較にならない三十万余という少ない人口の中で、これまた日本とは比較にならないほど高い確立での同姓同名が存在します。例えばヨウン・オーラフスソンという割とよくある名前を、今しがたネットの電話帳で調べてみたのですが、132人のヨウン・オーラフスソンさんが出てきました。
これは理由があって、以前「アイスランド人の名前」に関してブログしたことがありますので、よかったら参照してみて下さい。
「アイスランド人の名前 その4」
個人的なやりとりでは、氏名だけでは探している人物かどうか定かでない、というようなことがよくありますが、公的な事務になると、これだけの同姓同名者がいても間違いはまず起りません。なぜかというと、アイスランドではいわゆる「国民総背番号」というのを使っているからです。
この言葉に嫌悪感をいだく方も少なくはないのでは、と想像します。この「背番号」という言い方がここではマイナスに働いてしまっているような気がします。野球やサッカーなら背番号は憧れの的にだってなり得るのに、ここでは「囚人」のイメージになってしまうのかしらん?
アイスランドではこれを背番号ではなく、識別番号(ケンニターラ)と呼びます。識別番号は六桁プラス四桁の計10桁の数からなります。始めの六桁は生年月日です。ただ「年」は下二桁、つまり何十何年の部分だけです。続く二桁は生年月日が同じ人の中で、同じ番号がつかないようにするためのものです。
九桁目が「予備番号」と呼ばれるもので、計算の仕方の説明を呼んだのですが、なぜそういうものがそういう計算の仕方で必要なのか、私には良く分かりません。どうも絶対に同じ番号がふたつできないようにするための数学のようです。(機会があれば数学に強い人に尋ねてみます。悪しからず m(_ _)m )
最後の十桁目はちょっとお笑いですが、生まれた「世紀」です。19世紀というか1800年代生まれなら8、1900年代は9、2000年代は0ということになります。
で、この識別番号はアイスランドでは社会活動の中で「何をするにも必要」という必須のものになります。例えば識別番号なしには銀行口座も開けませんし、免許も取れません。およそ公的な手続きが必要なものには必ず付いてきます。
アイスランドに住むわけではないが、ツーリストでもない、というような短期滞在者には仮番号が与えられます。私が理解する範囲では、識別番号を持たないで生活しているのは外交官としての立場を持っている人たちだけかと思います。
もし日本でこの識別番号制を用いるとしたら十桁では足らないでしょうね。どれくらいの桁数が必要になるのでしょうか?番号だけ、というのも侘しい感じがしますから、花の名前とか動物の名前を織り込めば、多少暖かくなるかも。桜291086-07猫とか銀杏060872-54虎とか。多少「背番号臭さ」は減るのでは?
同姓同名だけならともかく、生年月日まで同じという偶然は日本一億人の中で一体どれくらいの確立で起るものなのでしょうか?
アイスランドでは、日本とは比較にならない三十万余という少ない人口の中で、これまた日本とは比較にならないほど高い確立での同姓同名が存在します。例えばヨウン・オーラフスソンという割とよくある名前を、今しがたネットの電話帳で調べてみたのですが、132人のヨウン・オーラフスソンさんが出てきました。
これは理由があって、以前「アイスランド人の名前」に関してブログしたことがありますので、よかったら参照してみて下さい。
「アイスランド人の名前 その4」
個人的なやりとりでは、氏名だけでは探している人物かどうか定かでない、というようなことがよくありますが、公的な事務になると、これだけの同姓同名者がいても間違いはまず起りません。なぜかというと、アイスランドではいわゆる「国民総背番号」というのを使っているからです。
この言葉に嫌悪感をいだく方も少なくはないのでは、と想像します。この「背番号」という言い方がここではマイナスに働いてしまっているような気がします。野球やサッカーなら背番号は憧れの的にだってなり得るのに、ここでは「囚人」のイメージになってしまうのかしらん?
アイスランドではこれを背番号ではなく、識別番号(ケンニターラ)と呼びます。識別番号は六桁プラス四桁の計10桁の数からなります。始めの六桁は生年月日です。ただ「年」は下二桁、つまり何十何年の部分だけです。続く二桁は生年月日が同じ人の中で、同じ番号がつかないようにするためのものです。
九桁目が「予備番号」と呼ばれるもので、計算の仕方の説明を呼んだのですが、なぜそういうものがそういう計算の仕方で必要なのか、私には良く分かりません。どうも絶対に同じ番号がふたつできないようにするための数学のようです。(機会があれば数学に強い人に尋ねてみます。悪しからず m(_ _)m )
最後の十桁目はちょっとお笑いですが、生まれた「世紀」です。19世紀というか1800年代生まれなら8、1900年代は9、2000年代は0ということになります。
で、この識別番号はアイスランドでは社会活動の中で「何をするにも必要」という必須のものになります。例えば識別番号なしには銀行口座も開けませんし、免許も取れません。およそ公的な手続きが必要なものには必ず付いてきます。
アイスランドに住むわけではないが、ツーリストでもない、というような短期滞在者には仮番号が与えられます。私が理解する範囲では、識別番号を持たないで生活しているのは外交官としての立場を持っている人たちだけかと思います。
もし日本でこの識別番号制を用いるとしたら十桁では足らないでしょうね。どれくらいの桁数が必要になるのでしょうか?番号だけ、というのも侘しい感じがしますから、花の名前とか動物の名前を織り込めば、多少暖かくなるかも。桜291086-07猫とか銀杏060872-54虎とか。多少「背番号臭さ」は減るのでは?