レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

アルシンキ(アイスランド国会)選挙速報

2017-10-30 03:00:00 | 日記
アルシンキ、アイスランド国会の総選挙が昨日実施され、即日開票されました。

結果は以下の通り。
独立党 16(—5)
緑の党 11 (+1)
サムフィルキング社民党 7 (+4)
中道等 7 (+7)
進歩党(という名前の保守党) 8 (E)
ピラター 6 (-4)
人々の党 4 (+4)
ヴィスレイセン 4 (-4)
明るい未来等 0 (-4)


予想された通り、中くらいの党がたくさんできる結果となりました。

総議席は63ですので、過半数は32。上から三つをくっつけても35議席でなんとか過半数確保です。これからの連立工作の方が、選挙そのものよりもはるかに困難な道のりとなるでしょう。

詳しくはまたの機会に。




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大切なものが潜む深淵

2017-10-29 05:00:00 | 日記
さて、先日の日本の総選挙、皆さん的にはどのような総括でしょうか?希望の党が思ったより苦戦し、立憲民主党が頑張ったのは私のように端から見ているだけ者にも意外な感がありました。

大震災の時に官房長官として頑張っていた枝野さんには好感を持っていましたので、ワタシ的には嬉しい感があります。実は小池さんも応援していたのですけどね(「ビジネス·ワールドサテライト」のキャスターの頃より割りと好きでした。アラビア語ができたりして格好良い女性でしたよ)、さすがにあの「排除」発言ではガッカリかつ「なんだこいつ」と感じです。

ちなみに私はまだ「日本人」なので、しようと思えば在外投票はできるのですが、「税金も払ってないし、帰国する意思もない者が投票するのは、むしろ無責任」という考えを持っていますので、投票したことはありません。これからもないでしょう。

その日本から約一週間遅れて、ここアイスランドでも選挙でした。実は今、これを書いているのが金曜日。投票日は明日(28日)の土曜日です。結果が明らかになり、少し落ち着いたらこちらの選挙について書くことにします。

以上は前置き。話しがまったく変わるのですが、人というものはやはり自分の生活の中で取り組んでいるというか、大きな問題となっているものに引きずられてしまいますね。

私は教会の牧師であり、ここのところは難民の人たちとの活動に取り組んでいますので、「教会」「難民」というトピックが生活の中で大きな位置を占めています。

自分のFacebookの最近の投稿などをたどっていくと、やはりこのふたつのトピックに相当Occupiedされている、という感じがします。意外と自分では気がついていなかったので、びっくりしたくらいです。「これはちょっと憑かれている感じがするなあ...」みたいな。

自分が直面している問題に「憑かれて」しまうと、それだけが世の中で大切な問題だ、みたいな錯覚に知らぬうちに落ち込んでしまったりしますね。自分のしていることは真剣に踏まえた上で、周囲で起こっている他の大切なことにも目が届かないといけないのでしょう。

最近、そのことに改めて気付かされるようなことが周囲で立て続けに起こったので、今回はそのことについて書いて見たいと思います。それは「病気」です。




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まず始めに言っておきたいことは、私は六十歳前にしてかなりポンコツになってきていますが、これという病気は持っていません。これまでもウツで二ヶ月ほど仕事を休んだことがあるのと、痛風の発作で苦労したことが何度かあるくらいで、それを抜かすと、小学四年生の頃のおたふくにまで遡るのではないか?と思えるほど病気怪我には縁がない男なのです。

それはありがたいことなのですが、その分「病気になる」ということが自分の生活感覚の中では稀薄なってしまい、「世の中には病気で苦労している人が多くあるんだ」ということすら、特別な機会がないと考えなくなってしまっていたりします。

今年の夏の始まりでしたが、同僚である女性牧師が癌であると診断されました。まだ若い人で、小さな子供が四人もいます。幸いなことにまだごく初期の段階、ということでしたが、なかなか手術が決まらず長—い待ち時間を強いられました。

本人はいたって気丈に振る舞っていましたが、内心怯えているのが良くわかります。ちょうど日本では小林麻央さんが亡くなった頃だったので、小さい子供さんがあることなど、思いが重なってしまう部分もあり、側にいる私まで心が重くなる部分がありました。

そして、夏が終わると、私が所属する教会地区の地区主任の牧師さんが「運動ニューロン病」という難病にかかっていることがわかりました。本人がそう発表したからわかったのですが、私には近い方なので、これも個人的にショックな出来事でした。

今はまだ元気に仕事をされていますが、いつどのくらい症状が進行するのかわからない病気なので、もちろん本人も片時も不安がなくなる時はないことでしょう。私とは五歳しか違わないので、私自身もいつまで仕事ができるものやら、とか考えさせられてしまいました。

しばらくしてつい最近のことですが、これもよく仕事で一緒になる方なのですが、奥さんがパーキンソン氏病と診断された、というのです。奥さんはまだ五十になるかならないかという方です。

「とにかく毎日水泳に行ったり、ロングウォークをしたり、身体を使うようにしている」ということでしたが、それでも身体が思うように動かないことがあるらしく、ご自分が相当いらいらさせられることもある日々のようです。

同じ頃、新しく共同のプロジェクトを始めた隣り町の教会の女性牧師の方。ある集いで「昨春にフェルイング(献信礼)を受けた少年のお父さんが癌で亡くなってしまい、とても悲しい」とのこと。

聞けばその子のお母さんも病弱で、少年自身が自分の健康のことも気にかけているのだそうです。牧師というのは職業的に人の死に接する機会が多いので、ある面では慣れてしまうこともあるのですが、その女性牧師は目に涙を浮かべて話してくれたので、私の心にも残るものとなりました。何も実際的なことはできませんが、毎日祈ることはしています。

そんなこんなを考えているうちに、「世の中には毎日、この病気という大きな壁にぶち当たっている人が多くあるんだ」という、当たり前のようなことを改めて認識したわけです。

誤解されたくないので、言い足しますが、決して病気に悩む人のことを普段から忘れているとか、そういうことではありませんよ。癌にかかった方は、これまでにも何人も周囲にいましたから。ただここのところ「じっくり深く考える」ことの少ない生活になっていました。

直接自分が責任を持つ分野ではないのと、何せ難民問題で心は占められてしまっていましたから。知らず知らずのうちに、「この世の問題は難民問題しかない」というようなツボにはまってしまっていたのでしょう。

病気と向かい合う生活というのはどんなものなのだろう?と改めて考えています。ここでいうのは風邪やインフルエンンザではなく、長い間生活の中で「共存」しないとけないような性質の病気のことです。

すぐに生命を脅かすような危険な病気ではないとしても、やはり生活のあり方に規制を与えられてしまうでしょうし、「自分のやりたいことを、自分のやりたいようにやる」という自由も制限されてしまうことでしょう。

そういう中で「自分の達成したい人生の目標」と「病気と戦う日常」を両立させていくことは、私なんぞにはほとんど不可能なことのように思えてしまいます。実際には、そのようにしている方たちも多いと理解しますので、なんというか、すごいことだと感じ入ります。

この面に関しては、まだまだきちんとした理解をするようにし、考えを深めていかないといけないですね。正直言って「アマチュア」です。病気にならずして、病人の方のことを理解することって、できるものなのでしょうか?

大切なものが沈む深淵があるように思われます。

周囲にいる病気と闘っている皆さんはもちろんのこと、全国にいらっしゃる同様の状況にある方々の日々の幸せと、健康の回復をお祈りいたします。


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ザ ロードレイジ

2017-10-22 05:00:00 | 日記
昨日の木曜日、東京では最低気温が9,9度だったかで、十月としては三十一年ぶりに最低気温を更新した、とニュースで見ました。バイキングの最後に安藤さんがちょこっと出てきてニュースを伝えるあの時間です。(普通に働いている人は、まあ見ない部分でしょうね。(^-^; )

あー、9,9度でもそんなに寒い気分なんだ、と久しぶりにレイキャビクは北の街だと感じ入りました。「今年もそんなには寒くない十月」とか前回書いたばかりですが、それでも夜半の最適気温は3度4度となる日もありますので、一回りこちらの方が寒いですね。

さて、その木曜日のバイキングを見ていて、昨今の日本の交通問題の一つに「ロードレイジ」というものがあるのを知りました。

その前に、私がバイキングを見るのは、普通夕方6時台で夕食を作る最中なのですが、キッチンに小さいマックが置いてあるので、それで見ます。日本時間では午前3時台ですから、15時間遅れ、ということになりますかね。本人はそのまんまの気分で「正午の番組を夕方見てる」くらいの気分ですが。

「ロードレイジ」ですが、毎日のように起こっているのですか?Road Rage、運転中に「切れて」他の車の運転手等と問題を起こす、アレのことです。バイキングでは最近の例として、 ふたつの事件を挙げていました。

一つは、運転手二人が運転中のトラブルで、車を降りて道路上で取っ組み合いの喧嘩になり、後続の車にぶつけられて重軽傷を負った事件。

もう一つは、前を行く男女の二台のバイクが遅いのに腹を立てた乗用車が、煽り運転の末危険な追い越しをかけて、バイクを転倒させ運転手の男女に怪我を負わせた、というものでした。

そしてさらに、首都高速上で後続車にクラクションを鳴らされたことに腹を立てたタクシー運転手が、高速の車道に「車を止め」降りてきて、後続車の運転手に凄んで唾を吐きかける場面が、後続車のドライブコーダーによって記録された音声付き映像とともに紹介されました。

この事例では、後続の車の運転手だった人も登場し、インタビューに答えています。「映像もあるし、どこの会社のどの車かも写っているので、警察にも行ったのですが、『事件になっていない』ということで取り上げてもらえませんでした」とのこと。

それでもタクシー会社からはきちんと謝罪を受けたとのことです。「事件になる前に、事故になる前に『その芽を摘み取る』ことができるようにしないと困るんじゃないー?」という坂上忍さんの意見でしたが、確かにそうですね。

で、こういう事件というか事象がバラエティで扱われる時の常で、スタジオの人たちは「何でそういうことをするかねー?」という空気でのやりとりが続いたわけです。




我が愛車 マツダCX3 「イチロー」


レギュラーの薬丸くんが「ドライブレコーダーは、標準装備で始めからついていた方がいいんじゃない?」と意見して賛成を勝ち取っていましたが、
見ていた私は「ヤベェー!!...」と思ってしまうのでした。だってドライブレコーダーを付けたら、自分の運転ぶりがすべて明らかになってしまう...

そうなんです。ワタシ「ロードレイジに近いか遠いか」と訊かれたならば、「相当近い」人なんです。では、「告白」しましょう。まあ、多少大げさに言いますが。

短い時間ではあっても車は毎日運転します。それで急いでいるわけでは全然ないのに、なぜか先を急いでしまうのです。「前との車の距離が空いている」ならば、それは詰めるもの。「前を行く車がノロノロしているならば」それは追い越すもの、なのです。

いやあ、本当はもう少しひどいか...? こちらにもご高齢のドライバーの方が大勢いらっしゃいます。総じてゆっくりと、運転をされます。そういう方の後についてしまいますと、ついつい「おマエ〜、そろそろ免許返還時期だろ〜」などと口走ってしまうのでした。レ、レ、罪深いことです...

やたらに後ろに近寄って来る車(「煽り」ではないとしても、車間を開けないで詰めて来る奴)などに出くわしたときなども、「降りてったろか?」と思ったことは二度三度ではありませぬ。

私の愛車はチョー格好良いマツダの紺のCX3(もちろんAWD)なのですが、CX3はエンジンこそ大きくはないし、馬力もそんなにないのですが、車重量が軽いこともあり出足はすこぶる快調です。

しかも、マツダ伝統のハンドルのキレを受け継いでいるし、かつ小さい車ですので、ゴタゴタした状況でもかなりスイスイと切り抜けられる質なのです。

他に目を転じても、こちらの道路上で「ムカつく」運転をする率が高い車種というものがありまして、個人的な意見ですが、トヨタのヤリス(Witz)、それにフォルクスヴァーゲンのポロが代表格です。どちらも小型車。

ついでにムカつく連中をあげておきますと、たまに走っているバイクと、最近幅を利かせてきた(つもりになっている)バイシクル連中ですね。バイシクルは特にいけない。歩行者なのか、車なのか、自分の正体をその時々の時自分の都合で変える根性の無さは言うに及ばず、「私はエコよ」的な風体はそれ自体が害悪だ、と私は言いたい。

トヨタのクルーザーやBMVのでかいSUV等も、かなりイラつかせてくれる存在ですが、彼らはとにかくでかいので手向かっても無駄。基本の財力で負けているので、好きなようにさせておいた方が特です。いずれ天罰はお前らのところへ巡ってくるわい。




前後の日の丸は野球の日本代表にあやかってのもの


バイキングでは、「なぜロードレイジが起こるか?」について、専門家等の意見として「車はコンピューターと同じで、自分が一城の主人になる」「車の中は鎧の中のような安全感を与える」「匿名性が保たれている」等の心理的要因を挙げていました。

「自分が一城の主人になる」から、すべてを自分の思い通りにできると錯覚する、のだそうです。これはわかりますね。ネットで、非人間的なコメントなどが飛び交うのも同じ理由でしょう。コンピューターも言いなりになりますから。

車の「匿名性」は私の場合、そんなにないなあ。日の丸のステッカーが前後に貼ってありますから。右翼ではないですよ。野球の日本代表にあやかって、です。紺に日の丸は映えるのです。ちなみにマイカーの名前は「イチロー」。

バイキングでは、さらに、ロードレイジに陥りやすい人のタイプとして、「ストレスが溜まる環境にいる人」とも解説していました。

そうですねえ、これは私には当たっていますね。ストレスはやはり溜まります。仕事の性格からして「お前、ダメな奴だなー」と言いたい時でもそうは言えないばかりか、「まあまあ、大丈夫だから頑張って」などとカバーしないといけないですからね。

でも、ストレスがない仕事なんてないでしょうし、そういう点は皆同じはず。違いがあるとしたら、「ストレスを発散させる術を心得ている」かどうかではないでしょうか?

そういう術を心得ていない連中が「ロードレイジ」で憂さを晴らす羽目になるのでは...?? 自分を省みると「確かにー」の感があります。

あー、今回はバイキングを通して、期せずして自分のおそろし〜現実を突きつけられてしまった感があります。これは何を隠そう、神様の「転ばぬ先の杖」的な思し召しということでしょう。ロードレイジ、戒めなくては。

皆様におかれましても、運転はくれぐれも平和で穏やかな気持ちでなされますよう。って、今更言える立場ではありませんが。


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食欲の秋が 来た〜? 来な〜い?

2017-10-15 04:00:00 | 日記
十月中旬を迎えていますが、レイキャビクでは平均十度くらいだった気温が、六度程度になる日が三日おきくらいに出てくるようになりました。木の葉の色もすっかり赤黄色系になりましたし「秋」ですね。

それでもまだ、私はシャツは半袖のものを着用していますし、冬には至っていません。そういえば、去年もたしか暖かい十月だったような気がします。地球温暖化の影響なのでしょうか?以前は十月は結構厳しい月で、いきなりドカ雪が来たり、気温零度以下の日が続いたりしたものなのですが。

そういえば、今ちょうどハルパ(ダウンタウンにあるコンサート兼会議用施設)で、地球温暖化問題を、特に北極圏プラスアルファに焦点を当てて考える大きな国際会議をやっています。行きませんけど。

私はそのようなグローバルな人間ではなく、自分とその界隈の有り様に引きずられている輩(やから)です。そういう輩の過ぎた夏から続く苦労話しを少々。

この六月に、ここ十五年くらいで初めてホームドクターのところへ行きました。特に病気ではなく「私が着任してから、一度も会っていないから、一度来なさい」とドクターから召喚されたのです。

血液検査等の一応の検診を受け、すべて問題ない健康体だったのですが、唯一「血圧がちょっと高い」とのこと。上が140、下が95くらいだったので、確かに少し高かったのです。

若い方など、血圧のことなど考えたこともない方も多いでしょうが、上が140、下が90を超えると「高血圧第一群」に入ってしまいます。深刻な域ではありませんが。

夏 高気圧と高血圧



で、この日を境にして食生活が変わりました。塩分を控えるようになったわけです。高血圧対策のいの一番に出てくるのが「減塩」ですからね。

日本人は全体として塩の摂取量が多く、男性は平均すると一日に10,8グラムの塩を摂取しているそうです。望ましいのは9グラムとか。それが「高血圧」の人たちに関しては一日6グラム未満、というのが万国共通の目標とされています。

私もこの「一日6グラム」を限度としての「塩分控え目」生活に入りました。わりと凝るタイプなので、家庭用の血圧計も買いましたし、毎日使う食材、だし、調味料等、すべてどのくらいの量にどのくらいの塩分が入っているかを調べ、その一覧を冷蔵庫のドアに張り出しました。ある意味、新しい「趣味」かも。




何にどのくらい塩が含まれているか?知っていても損はなし
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面倒ではありましたが、カロリー計算と同じで、一度表にして使い始めると、しだいに頭にインプットされるので、だいたいのイメージは苦労しなくとも浮かぶようになってきます。

ただ塩というものは、パンや乾燥もの等、思わぬものにも使われていますし(「ふえるわかめちゃん」にも!)、実際にどのくらいの塩を摂取しているのかを、正確に計算するのは至難の技だと思います。私は「塩の摂り過ぎが即死に繋がる」ような深刻な状況ではないので、その点は大いに助かっています。

とにかく毎日、その日の塩摂取量を書き出すようにしました。始めたのが六月の20日。食生活の変化が、結果として現れ始めるまでに三ヶ月はかかるというので、ともかく三ヶ月は続けてみようと思いました。

毎日のように食べていたカップラーメン(塩の塊)は、以来一個も食べていません。インスタントラーメンもゼロ。とにかく麺類は好きなのですが、悲しいかな、麺類こそ塩分が多いメニューなのです。

いや、麺類というか、そのスープや麺つゆが塩分高いのです。というのは「出汁類」が塩分が高いからで、顆粒のほんだしなどは、43%くらいが塩分ですよ。

六月以来、私の「減塩作戦」にとっての課題がはっきりとしてきました。「好きな麺類をどうやって食べるか?」そして「出汁をどのように使うべきか?」です。

もちろん、他にも控えざるを得ない食べ物はたくさんあります。漬物類、梅干し、塩昆布、味噌汁、等々。ですが、これらはラーメン、そば、うどん、カレーに比して、ワタシ的には「まあ、なくても大丈夫」のグループなのでした。

さて、「減塩作戦」遂行の第一歩は、お金はかかるけれども避け得ないもので、基本の調味料や出汁類をもともと「減塩」してあるものにスウィッチすることでした。

ラッキー!なことに、こちらのアジア食料品店にキッコーマンの減塩醤油が入荷してありました。それを少しまとめ買いし、あとは「やさしお(塩分50%オフ)」、無塩出汁の類をネット通販で日本から購入。ストックしてあった通常の出汁類は子供達へパス。




新しい同志たち


これらの減塩食材を元にして、作り置きしている麺つゆの作り変え。かくして出来上がった「新」お手製麺つゆ(濃縮)は50ccで3,7グラムの塩を含んでいます。以前は4,8グラムだったので、かなりの減塩度。

50ccに400ccのお湯を加えると、普通のかけそば用のスープになります。さて、そこで大切なのが「減塩作戦」の第二歩目で、「スープ、汁類は飲まないで残す」ことです。

これは以前から何度も聞いていましたが、なんというか、意地汚いというのとはちょっと違いますが、「せこい」「惨めっぽい」という感がどうしても拭えないでいました。

ところが実際にやってみると、かなりの違いが出ることがわかりました。例えば上述のように50ccの手製減塩麺つゆで、450ccのそばつゆを作りかけそばを食べたとします。

食べ終わって、多少汁を飲んだとしても、それでも残るつゆの量は250-280ccもあります。つまり実際にお腹に入ったつゆの量は170-200ccということで、摂取した塩分は1,64グラム程度に過ぎないのです。そばやうどんの麺自体にも塩は含まれていますので、それも合わせないといけませんが、茹でたそば·うどんの塩分は微々たるものです。一食1.8グラム程度なら、塩分を制限していても十分に食することができます。

生や乾燥麺ならラーメンも同様です。しかしラーメンには、ノンフライ麺や油で揚げた麺、さらにカップ麺等のバリエーションが多いので、これはさらに細かく見ていく必要があります。

こうして三ヶ月続けました。今、五ヶ月目に入ろうとしています。不正確さはあることを重々承知した上で、日々の塩摂取量は4,5グラム前後です。リミットの6グラムまで、ゆとりがあります。

食べる量が減っていますからね、この歳ですと。朝はバナナと果物のスムージ。昼もヨーグルトとシリアル、果物で十分。夕食だけがまともな?飯です。「食欲の秋」はもう来ないな〜。(*_*)

そして、やはり血圧は下がりました。上は130台、あるいは120台にもなりますし、なかなか下がらなかった下の数値も80台に収まっています。

私と同年代のホームドクターのおばさんは「食事制限はつまらないし、そんなに効果もないから」とかのたまわっていましたが、ちゃんと効果あるじゃん!

いやあ、でも知らない方がいいこともあるんですよねえ。なんにも考えないで、好きなだけカップラーメンやザーサイをぱくついていた「六月以前」に憧れます。

先を考えて、今日を生きる楽しみを減らすか、今日を目一杯楽しんで、先のことは先に任すか。現代人にとっての根本的な問いでしょうね。実際、キリスト教的にも大切な問いかけなんです。それはまた、別の機会に。


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ブライダル·フォトの挑戦 あなたならどうする?

2017-10-08 05:00:00 | 日記
ここ二回ほどシビアで、かつあまり胸のすく話ではなかったので、今回は目先を変えます。と言っても、これもまた胸のすく話しとは言えないでしょうが。

夏にアイスランドでの挙式のことについて何回か書きました。「ご自分で挙式を企画するのも楽しいのでは?」とか調子のいいことを言って、そのための費用の目安をお伝えしたりしました。

「愛すランド」で結婚式?



で、教会の使用料、牧師やオルガニストへの謝礼等、教会関係で見込まれる費用に関しては「それほど高いものではない」ということもお伝えしました。これは間違いではありません。

加えてお花代、ヘアサロン、カメラマン等も必須の事項であろうとしたのですが、これらは教会外のビジネスですので、費用を「いくら」と記すことはしないですませました。

今回、一ヶ月後あたりにこちらで挙式をされる方があり、諸事情から私がカメラマンというかフォトグラファーにあたりをつけることになったのですが、これを機会としてこちらのプロの写真家さんたちの「相場」を垣間見ることができましたので、それについてちょっとお知らせしておきたいと思います。ビックリしたからです。

結婚式というのは、儀式としては短いもので、だいたい三十分から四十分くらいのものです。前後に多少静止写真を撮っても時間としてのかかりは一時間強くらいのものでしょう。

ですから、プロの写真家に頼んでも、まあ3万から4万くらいのものだろう、と見当をつけていました。甘かった... プロの世界は厳しかったのです。




某教会での挙式
Myndin er ur Husrad.is


ネットで幾人かのプロの写真家の方々のホームページを訪ね、挙式の際の費用を調べてみました。その結果を発表します。ホームページを出しているのですから、別に仮名にする必要もないでしょうから、実名でいきましょう。

その前に、ひとつ。こちらの写真家の皆さんは、ほぼ例外なくVerdskraヴェルズスクラウなる料金表を提示しています。結婚式は、他の写真撮影の機会 -例えば赤ちゃん誕生、フェルミング(献信式)、卒業式等- の中のひとつして分類されています。

その中でさらに、A「式前あるいは式後の静止写真」、B「式中写真」、C「A+B」、D「準備中の写真」、E「披露宴」、F「一日中密着」などのようにメニューが提供されます。

そしてそれぞれの項目に目安となる写真の枚数、あるいは時間制限が明記され、さらに「延長」の場合の追加料金等も記されていることが多いです。明朗会計! いいですね。

まずはラウルス·Sさん男性フォトグラファー。A:89.500kr.(30枚) C:134.500kr(75枚) C+パーティー2時間:209.000kr.(140枚) F:299.000kr.(200枚)

グンナル·フレイルさん男性。A:74.000kr.(25枚) C:115.000kr.(100枚) C+パーティー:165.000kr.(150枚) C+パーティー夜中までOK:225.000kr.(250枚)

女性フォトグラファーでハルパ·フルンドさん。A:69.000kr.(20〜30枚) B:109.000kr.(100枚) B+D:190.000kr.(200枚) F:250.000kr.(300枚)

同じく女性、グリェータさん。A:64.000kr(20〜25枚) B:44.000kr.(40枚) C:100.000kr.(100枚) B+ゲスト写真:190.000(200枚) E:(1時間のみ) 52.000kr.(50枚)

私の知り合いのアウスゲイル·Aさん男性。A:74.900kr.(枚数表示なし) C:124900kr. C+E:194.000kr F:299.900kr.

最後にちょっと面白いメニューを出しているヨウン·パットゥルさん男性。A:120.000kr.(30〜50枚) F:245.000kr. オモシロメニュー「すべてちょっとチョット」:190.000kr.(200〜250枚)

と、いう様な相場です。

私は日本のフォトグラファーの料金というものをまったく知らないので、比較はできないのですが、結構良い値ではありませんか?プロなら当然か?




ハットゥルグリムス教会
Myndin er eftir Morteza Songoldazeh


ひとつお断りしておきたいのは、ネットで容易に見つかった方々ですので、腕がいいとか、人気があるとか、そういう理由があっての料金かもしれません。

今まで、日本からの皆さんの式をいくつも担当させていただいてきましたが、皆さんが毎回これだけの料金を写真撮影用に支払っていたとは、ツユ知らずに過ごして参りました。ヒラに。m(_ _)m

教会という環境にいるためか、正直言って「ボッタクリ」感が湧いてきてしまいしかたありません。私なんぞ、式そのものをしたって12.000krとか、少し追加のことをして15.000とかMax20.000krですよ。しかも、別日のリハーサル込みで。

よくよく考えれば、しかも日本語での式。経済学的に「希少性」を考えるなら、他に選択肢のない「日本語による挙式」はそれだけで価格が上がってしかるべきかも!

では皆さん。値上げをさせていただきます。

これまでのMaxの100%増しの40.000krいただいても、写真家のミニマムである式前式後の静止写真の料金にも及ばないではないか! じゃあ、200%増しにしましょう。これ以降挙式担当料は60.000kr.ということでお願い致します。

というのは、もちろん冗談です。

牧師はきちんとサラリーを別途いただいていますので、生活に支障はありません。挙式による収入はあくまで副収入ですし、実際私は挙式でいただいたお金は、すべて教会が管理する「難民支援用基金」に回すように努めています。

「(何かの事情で)今晩泊まる場所がない」「バスカードをなくしてしまって、バスに乗れない」「法律家の助言が欲しいのに、お金がなくて相談に行けない」等々のピンチに見舞われた人をサポートするための基金です。

元々は、まったく面識のない農夫の老夫婦が引退をされフロリダに移住された際に、「困っている難民の人のために使って」とポンと百万クローネを差し出してくださったものです。

ただお金はどんどん減っていきますからね。多少なりとも充当するよう心がけないと。まあ、それは別の話しです。

いやあ、アイスランドでの挙式は安くあがると信じて生きてきましたが、思わぬところで「そうでもない」という壁にぶち当たってしまいました。

どうすればいいでしょうねえ、皆さん。何とか言いくるめて友人の方をひとり一緒に来させて、その人に写真を撮ってもらう、なんていうのが実際的な解決になるかも?

あるいは私が自前で撮影ボラ隊を結成して、安く請け負わせるか。安くても何がしか支払ったらボラじゃないか?

私が式中に自分で撮影するとか?牧師じゃなきゃ撮れないアングルというものもありますからね。あっ、これいい考えかも! 今度挙式される方に提案してみましょう。式中キスシーンでバシャッと一枚1000円。v(^^) スプラッシュ·マウンテンか?

これからアイスランドでの挙式をお考えになる方で、かつご自分でオルガナイズしよう、という方がありましたら、フォトグラファーを甘く見ないことを心がけてくださいますよう。


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