レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ミニ夏休み  マイ自由研究

2023-05-26 23:21:59 | 日記
こんにちは/こんばんは。

前回書きましたように、レイキャビクでは先週EU議会の首脳会議が開かれ、ものものしい警戒体制が引かれる一方で、お祭り騒ぎの感がありました。今週は後遺症というか「祭りの後の静けさ」「倦怠感」のような空気が漂っています?

って、いうのはワタシだけかもしれません。確かに私は今週は気が抜けています。ですがそれはEU首脳会議の後遺症なのではなくて、この一週間私はミニ夏休みなのです。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Andrzej_kryszpin@unsplash_com


「この時期に丸一週間休みとは、なんと怠惰なことよ!」と思われる方もありましょうが、それは社会全体の仕組み、文化、生活習慣等々と切り離して論じることはできず、別に個人の徳・不徳に帰せられるものではありません。

こんな注釈をわざわざ付けるには理由があって、実はこれを書き始めたそばから、日本のニュースで「教員の行き過ぎた時間外労働」についてレポートしていたからです。

ある教員の方の話しでは、残業と臨時労働が絶えることがなく、月150時間にも達しているとか... しかも残業手当というものは、時間に関係なく月に均して給与の4%と定められているそうな。これが「低賃金、働かせ放題」の元凶という批判も強いそうで。

そういえばしばらくの間「サービス残業」という無給の残業がはびこっていたようですが、これは今でも続いているのでしょうか?

労働観とか、働き方というものは、世界のいろいろな地域で違うものだと思いますし、一概に「良い」「悪い」と決めつけることはできないでしょう。私に限っていえば、日本とアイスランドしか知りませんが、まあ違いが相当あることは事実だと思います。




本文とは無関係 近所のカトリック教会 見え方がカッコ良い?
撮った人 ワタシ


なんとなく「モグモグ」口調ですが、大雑把にいって労働条件とか環境については、日本は改善すべき点が多いと言わざるを得ないでしょうね。女性の労働条件や昇進機会とかも含めてです。その反面で、日本人「一般」の勤労意欲と仕事に向き合う姿勢は優れているものが多々あると考えます。

「一般」とはなんぞや?というのが確かにありますが、これは私の独善と偏見で「一般」だとみなすものです。例えば、町の商店主の人たちが、ウクライナ問題の影響で小麦を始めとする原材料の価格が上げっているにもかかわらず、小売価格の値上げを避けるべく、経営を切り詰めていく努力をする、みたいなことがあります。こっちではさっさと値上げしますよ、際限もなく。

話しがずれました。話しの正道は私が今週はミニ夏休みだということです。なぜこの時期に少々早めのミニ夏休みなのか?というと、疲れたからです。年末年始以来、ほとんど休みなくやってきたので多少の休みが必要。

教会の牧師職というのは -これは日本とアイスランド双方に共通することだと思いますが- 仕事のOn/Offが極めて不明瞭な仕事です。はたして仕事中なのか、オフなのか、その牧師さん自身が自分の中で線引きをするしか決まりはない、と言っても差し支えないでしょう。

自分自身が一番例に挙げやすいのですが、私の場合は毎日曜日は労働日です。土曜日はほぼ例外なく日曜日の準備というものがあります。この点は多くの牧師さんに共通。




本文とは無関係 先日の教会での披露宴の飾り付け キレイ!
撮った人 ワタシ


よって、教会内では月曜日が振替休日というかOff dayとして認められています。でも実際には、そんなことを知らない教会外部の人たちは月曜日を「待って」連絡してきます。(週末に連絡するのは良くないと思っているからか、週末は自分たちにとって都合が悪いからか?)

連絡を「しかと」(死語か?)することもありますが、それがそれで後味が悪いもの。というわけで、月曜日を「Off day」とするために変な努力が必要になったりします。

それに関連して、ちょっと補足しておきますが、レイキャビクの教会の多くには、二人以上の牧師さんがいます。そういうところでは、ひとりの牧師さんが隔週で日曜日の礼拝を担当します。つまり平均月二回の礼拝。二人合わせて。毎日曜の礼拝をカバー。

この場合、当然、非番の日曜日の次の月曜日が振替休日になる必要などないはずなのですが、それでも「お休み日」として認められているのです。つまり、礼拝担当でない週末は、土・日・月の三連休。

贅沢のように思えるのですが、実際には多くの牧師さんが、土曜日や礼拝担当ではない日曜日でも、洗礼式や結婚式を執り行うことが多いので、そういうことを引っくるめて「月曜休日」が定着しているようです。(その陰で週末三連休を楽しんでいる輩も少なからずいます)

日常の仕事外時間というものも曖昧になります。非常によくあるのですが、ある人が相談事があるので会いたい、と連絡してきます。「水曜日の午後3時はどうですか?」とか答えます。すると「仕事があるので、5時以降でないと行けません」

5時以降はこちらが仕事時間外になるのですが、普通そういうことには考えがまわらないようです。(^-^; まあ、実際に融通をつけやすいのはこちらの方なので、こういう場合は大体受け入れるようにしています。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Shawnanggg-aLTMjX79Dpw@unsplash_com


というわけで、とにかくワタシはミニ夏休み最中です。やっぱ、気が楽。

何をしているか?というと、今回はまずいろいろと調べ物に時間を費やしています。何の調べ物か?というと主にサプリメントです。

今年は「筋トレ」熱が復活して、ここ一ヶ月はほぼ週6で一時間から1時間半の筋トレに励んでいます。ですが「高齢者ゾーン」に入ってきているので、やはり生理学的に成長ホルモンとかは低レベルになっていますから、補えるものはサプリで補わなくてはなりません。

幸か不幸か?世は筋トレ、フィットネスブームで、サプリは周囲に五万とあります。何が信用できて、何が本当に効用があるのか?どれだけの期間、どのように摂るべきなのか?

というようなことを、Youtubeを駆使して調べ漁っているわけです。まあ、これはこれで時間がかかりますが、はっきり言ってこれも筋トレのお楽しみの範疇です。

ついでに言うと、お金も相応にかかります。あれもこれもと手を出した結果、思いがけない出費になってしまいました。これも勉強のうち。始めのうちはそういう経験も必要でしょう。

なんというか、女性の皆さんが、なぜあれほど多くの化粧品や美容品に囲まれているのかが、多少理解できるような気になっています。またひとつ、人生の謎が解明されたかな?歳を重ねているのも無駄ではないようです。(*^^*)


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島サミット レイキャビク・サミット

2023-05-18 19:53:32 | 日記
こんにちは/こんばんは。




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Rolabds_varsber@unsplash_com


日本では明日(19日)より広島でG7サミットが開催されるということで、各国要人の来日に備えてものものしい警戒が始まっていると、日本からのニュースをネットで見ました。

会場となるグランドプリンスホテル広島を中心として、交通規制等が始まっているそうで。このホテルは広島市内の陸続きの宇品島というところにありますが、サミット期間中、島への上陸?立ち入りは識別証を持つ人に限られます。

ただ、宇品島には千五百人ほどの住民があるということなので、その方々は当然しばらくの間の行動制限を強いられることになりますね。ニュースのインタビューでは島の焼肉屋さんは営業休止にしたとか。ご主人は「外はものものしいから、なるべく出かけないようにします」と話していました。

商いへの影響も含めて、近隣の皆さんには迷惑な部分も出てくるのは、ある程度は避け得ないですね。その反面「これぞ、ご当地アピールのチャンス!」と目論んでいる皆さんもあると報じられていました。

期間中、バイデン大統領を含めてG7各国首脳が広島原爆資料館への訪問し、実際に被爆者の方の声を聞くことも予定されているそうです。こういう世界情勢の中で、少しでも流れを良い方向へ押し戻す力となってくれることを願います。




レイキャビク・サミットの会場 ハルパ
Myndin er ur Visir.is/VILHELM


実は、ここレイキャビクでも、この火曜日と水曜日に欧州議会の指導者会議が開催されました。レイキャビク・サミットとも呼ばれてたですね。アイスランドは昨年の9月に、加盟国持ち回りの議長国の任を担っており、今回の欧州サミットのホスト国となったのです。

これは、この国としては相当に大きなイベントというか大役であり、はっきり言って大騒ぎでした。なにしろ欧州議会参加国46のうち、44の国の首脳やその名代(みょうだい)がやってきます。

フランスのマカロン大統領、イギリスのスナク首相(まだ名前を覚えてませんでした(^-^; )、ドイツのシュルツ首相、イタリアのメロニ首相等々も参加。広島サミットと被ってますね。ゼレンスキー大統領も来るのでは?と噂されていました。

会場はレイキャビク市のまさにダウンタウンにあるHarpaハルパという多目的イベント館。私の西街の古アパートから歩いても12、3分のところです。そこを会場とするということは、宇品島と同じく、そこを中心として色々な規制が張られることを意味します。

会議開催の前日の月曜日から、あちこちで道路が封鎖され始め、ダウンタウンを走る市バスも臨時に路線を変更しました。こういう点では、日本と違い、何がどのように変更されるのかの情報がなかなかはっきり出てこないのがアイスランド。バス通勤者としては大いに迷惑。気配り:アイスランドのマイナス10点。




黄色が車両制限区域 オレンジが侵入禁止区域
政府提供資料


次いで火曜日からは、ダウンタウンの中心部は車両通行禁止。歩行者は入って行けますが、車両はダウンタウンにあるお店等への物品の搬入車も含めてNO。当然のことながらいくつかの店主はニュースのインタビューで不満を表明していました。

車両通行禁止区域の中の、さらにハルパ近辺の中心地域は一般人侵入禁止。別に見には行きませんでしたが、相当な「ものものしさ」だったようです。なにしろ、セミオートマシンガン装備のスワットのようないでたちの警察がそこかしこに巡回しているのですから。

パッと見上げると、なんとハルパの屋上にはスナイパーまでスタンバイ! これはアメリカやテレビ・映画ではいざ知らず、ここアイスランドでは「非日常」の光景です。ちなみに、ワタシが実際にスナイパーを見たわけではなくなく、ニュースで見ただけです。

あ、そうそう。パッと見上げたついでに触れておきますが、当然ドローンの飛行も禁止です。飛んでいるドローンはすべて警備用のもの。ウクライナ戦線の状況からドローンが相当な脅威になる兵器であることがわかってきましたからね。

さて、こうなると疑問が出てきます。これだけの警備を本当にアイスランドの警察機構で賄えるのか?いい質問です。なにしろアイスランドの警察官は全国合わせても七百人程度。答えは「全然足りない」。






見上げればコワッ!
Myndir eru ur Mbl.is/Kristinn_Magnusson og Visir.is/VILHELM


一月くらい前に記事があって、数も記載されていたのですが、取っておくのを忘れました。で、数の詳細はきちんと書けませんが、何百人の単位での「助っ人」ポリスが主にスカンジナビアの兄弟国から馳せ参じてきました。

アイスランドの警察の中でも、スワットのメンバーとかは重火器の扱いも訓練済みでしょうが、数はめっきり少ないはず。となると、ノルウェーやデンマークからの歴戦の強者たちのプレゼンスは頼もしい限り。

なんていうと、「タカ派」のように聞こえますが、以前とは違い、アイスランドでもマジなテロ事件はもう「ない、ない」ではすまされない時代となってきました。それは、かなりのアイスランド人も感じていることでしょう。

これだけの重火器付きの「ものものしさ」。以前ならもっと抗議の声が上がっていたはずですから。やれやれ、良いことなのやら、悲しいことなのやら...

無事に終わる、ということに着眼するならば、レイキャビク・サミットは大過なく終了しました。ゼレンスキー大統領は訪アせず、ネットの大スクリーン越しにスピーチをしていました。

会議そのものの内容には触れません。大きな割合が、ウクライナ支持とロシアへの賠償請求の問題に費やされたようです。もちろん、それ以外にも各国の利益に関わる問題も扱われました。




立派になった?カトリーン首相
Myndin er ur Visir.is/VILHELM


特にアイスランドは、EUが画策している「飛行機税」に神経質です。これはCO2対策などで、欧州各国が「飛行機に変えて陸路を」という考えを推し進めるために、空路に対しての課税することにしたのですが、ほとんど空路しかないアイスランドにとっては死活問題で、この課税を逃れる「例外国」となる交渉を続けています。

今回の会議で、少なくとも向こう二年間の「猶予」は勝ち得たようです。アイスランドに3点。

会議が終わってのアイスランドの首脳陣の会見や、関係者のインタビューとかを見ていると、なんか学園祭が終わった後の、あの雰囲気。「一緒にやれて、楽しかったわ〜!」やっぱり祭りだったのかなあ。まあ「政治」は「政(まつりごと)」かあ。

カトリーン首相も、ホスト国の長として、各国要人たちに笑顔を振りまきながら世界のトップ政治家の仲間入りをしていました。見ていて複雑な気分。人権意識の高い若手政治家から、プロの政治家としては成長したのは確か。同時に「政治家になっちゃった」感。こいつ、魂、売りやがったな...  って。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダルビッシュ、最高!」

2023-05-13 22:22:30 | 日記
こんにちは/こんばんは。

GWも終わり、日常に再アジャストされた頃ではないかと想像します。まだすっかり払拭されたわけではないとしても、久しぶりにコロナの影が薄くなった連休、十分に楽しまれたでしょうか?

私の方も、四ヶ月余りのお休みの後で、またブログ定期更新に再アジャストを試みています。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir David_becker@unsplash_com


さすがに四ヶ月何も書かないでいると、「あれも」「これも」とその間に目前を通り過ぎていったことが自然とリスト化されてきてしまいます。

例えば、年末から始まって長期居座った「寒波」。この冬に限って言えば言葉通りの「アイスランド」でした。確か三月は過去四十四年間の観察記録の中で一番平均気温が低い「三月」となりました。にもかかわらず、レイキャビクでは雪はまったく降らず。

それに、明るい話題ではなかったですが、トルコ・シリアでの大震災。アイスランドからもレスキューの医療協力隊がすみやかに合流し活動していました。

あとは日米ともプロ野球の開幕。教会ではそれと前後しての聖週間と復活祭。ラジオ用メサの収録、もっとプラベートなこと(かつ、どうもいいこと)では、最近お気に入りのRKK熊本放送の番組「水曜だけど土曜の番組」について、とかとか。

プライベートというか、私の個人生活のレベルでは、あとケトジェニックダイエットの再開と、同時並行の筋トレの進捗状況。バス通勤を始めたことのプラスマイナス、ホラン千秋ちゃんはカワユイのかうざいのかなど、ブログ題材は十分に堆積してくれたようです。

というわけで?今回はWBCです。「古ー!」「もういいかげんにしゃべり尽くしたぞ」とお思いになるでしょう。私も一応ニュースやネットをフォローしていますので、それはわかります。しかし、私も一言言いたい。

「ダルビッシュ、最高!」

WBCを通して、ダルビッシュが(このブログでは、人の名前は呼び捨てにせず「さん」とか「氏」をつけるのが慣わしなのですが、わざとらしくなるのでここは敬称略です) いかにチーム優先を貫き、自身の成績よりはチーム力のアップに尽力していたかは、もう十分に賞賛されたと思います。

「ダルは変わった」「ダルは成長した」など皆が言っていましたよね。チーム内最年長選手ということの自覚からか、あるいはトップ選手としての自覚からか、若い佐々木選手に新しい球種を伝授したり、馴染めずにいた若い宇田川選手を積極的に引き込もうとしたりしたことが報道されていました。




日本チーム最年長プレーヤーとなったダルビッシュ
Myndin er ur SanDIegoUnionTribune_Eugene Hoshiko / Associated Press.web


開幕前や、開幕以降の試合後のインタビューなどを見ていても、(私の見た限りでは)いつも、丁寧に聞き手が理解できるような形で話をするよう努めていた感があります。優等生。

ついこの間(って、五年ほど前)、このブログで書いたことがあるのですが、私は以前はあまりダルビッシュに好感をもっていませんでした。それがある機会に、私が相当に偏見をもってダルビッシュのことを見ていたことに気付かされ、そこから一変してファンとなったのでした。

還暦 ダイエット ダルビッシュ


「ダルが変わった」「成長した」というのは確かでしょうが、今、急に変わったというわけではなく、少なくとも十年くらい前、渡米した後から変わっていったのではないかと思いますし、おそらく今の奥様の影響も多大なのでは?と想像します。

これ以上は他者のプライバシーの詮索になっちゃいますよね。ですが、ダルビッシュのようなスター選手がどのように語り振る舞うかは、いやでも周囲に影響を与えますし、プライベートの域を超えてく面はありますよね。大谷さんが、その面でもいつも注目されているじゃないですか、アメリカのメディアでも。




ダルTシャツ いっぱいあります(*^^*)


さて、今回のWBC報道は二月中から三月いっぱいにかけて続いていたと思います。その中で、特にこのダルビッシュの年長選手たるリーダーシップに関心を引かれたわけです。

前回書きました通り、この期間私自身は「引退カウントダウンの時期に入った自分の立ち位置」みたいなことを再考している時期でした。自分の意識としては「まだまだ40歳(気分)」でありながら、客観的に状況が「もうすぐ窓際」となっている現実の間にどのように橋掛けをするか、ということでもありました。

それでダルビッシュの後輩選手たちへの献身に触れた時「ああ、なるほどなー」と感じ入ったわけです。ダルビッシュも「現役選手年齢軸」で考えるならば、私と同程度の道標に差し掛かっていましょう。

そういう中で、彼は自分の試合成績に集中することだけでなく、敢えて若い世代へのサポートに労力を費やしたわけです。WBC優勝後の会見で言ってましたよね、栗山監督: 「ダルにはすまなかったと言いたいです。彼は自分のことをする余裕がなかった」

まあ、私も「次の世代を考えて仕事を設計しないと...」ということは、一応何年か前から考えに入れてはきました。でも、それは「この仕事が後まで継続されるように」という観点からではあっても、具体的な「佐々木」「宇田川」というような個々人への配慮には至っていなかった気がします。

抽象的な「次世代への継承」とか「若手育成」ではなくて、実際にそこにいる若い同労者たちへの、具体的なサポートについて考え、従事しないといけないんですよね。「いけない」というよりは、「そうありたい」と言うべきなのかも。

そのことに思い当たってから、ずいぶんと「引退までカウントダウン状況の中での立ち位置探し」に進捗がありました。直属のボスは、長年の友人で十歳も若い女性牧師なのですが、その人にも話しをし、これからはそういうことにかなりのウェイトを置いて仕事のプランを建てるから、と伝えました。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Tom_vining@unsplash_com


四月の末に「シノッド」と呼ばれる教会会議があったのですが、そこでも「移民・難民への/との活動」の説明は同僚のアニー牧師に顔となってもらいました。もちろん、責任を押しつけただけではなくて、準備は一緒にし、フォローのスタンバイもしていましたよ。若手に押し付けて、失敗させて「そら見ろ」とかはサイテーですからね。(^-^;

ただ、ここで気をつけなくてはいけないのは、「自分は終わったんだ」というふうにならないことです。若手に責任を委譲していく中での、一番危険なトラップは「終わった感」に浸り始めることだと思います。感情的には、どうしてもそういう部分は出てくる気がします。

でもまだ、そこまで終わってないから。

それを防ぐには、まずもって自分自身を大切にすることだと思います。これは多岐に渡り、私自身は健康管理(特に筋トレと食事管理)に熱を入れています。これはまた別の回でじっくりと。

そして、自分の仕事を大切にすることですね。きちんと準備をし、良い「結果」を出すことは絶対必要だと思います。牧師のような仕事の場合、何が「結果」なのか?ということは、必ずしも自明のことではないのですが、でも多くの場合、牧師自身は「結果」が何であるのか、各人は知っているはずです。

というわけで、今回は無理やりスーパースターのダルビッシュの生き様を、かけ離れた世界にいる自分の生活と結び付けてしまいました。ダルビッシュファンの皆様、ご容赦。m(_ _)m でも、これも「ダルビッシュ最高!」の一表現です。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Afsakid Hleは終わりました」の回

2023-05-04 15:18:28 | 日記
こんにちは/こんばんは。

Afsakid Hleアフサキーズ フリェー「失礼してちょっとお休み」と言ってから、なんとほぼ四ヶ月が経ってしまいました。これが2023年になってからの僅か二回目の更新なんですね(と、自分がびっくりしてます)。




清涼感アップ用Pic
Myndin er eftir Jorge_fernandez_salas@unsplash_com


さすがにこれほど間があいてしまうと「ちょっと」ではなくなりました。幾人かの奇特な方々からは「大丈夫か?」「生きてるか?」とのご連絡までいただきました。

ご心配かけましたのは、不得のなすところでまことに申し訳ありませんでした。m(_ _)m  大丈夫です。別に病いを患ったわけではありませんし、怪我をしたわけでも、破産したわけでも、彼女と別れたわけでもありません。... 最後のに関してはもともといないから、というむしろ悲しい事情があるにはありますが。

しばらくお休みしました理由は、やはり十年間続けてきた後で「マンネリ感」が出てきてしまい、払拭することができなかったためです。

このマイナーブログは、まったく金銭や他の利益に結びついていない、純粋な「趣味」のブログです。ですから、ただひとつの有益さというか、プラスになることは、ブログを書いてシェアすること自体の楽しさに他なりません。

さらに、読んでくださる方々とのなんらかの交流を持てたとしたら、それはエクストラなご褒美と受け取っています。

ところが「マンネリ感」が出てきてしまうと、書いている本人が楽しく感じられないのですよ。「書こう」と思って書いているのと、「更新する期限だから」と書くのでは、自ずと違いは出てきてしまいます。

で、思ったんです。「そういうことを続けていたら、多分ブログを読んでくださっている方々も『読んで楽しい』とは感じなくなってしまうだろう」

というのがAfsakid hleの真相です。別に何の事件も、ドラマも、スキャンダルもありませんでした。




これはなんでしょうか?いずれご紹介


ですが、それと重なって、もうひとつの大きな流れというか、変遷のようなものがあって、そちらもお休みの原因に繋がっていました。そちらは別に目新しいものではなくて、いつでも視野には入っていたのですが、まあ、時機を見て立ち止まって考えてみる、ということを必要とするものでした。

それは年齢のことなのです。ワタシ、今年の十一月で65歳になります。65歳というのは、高齢者の部類に入るのでしょうが、自分自身ではまったくそんな気はしていません。なにしろ精神的には発達をやめてしまっていますから、まだ40歳代のような気がしています。

ところが、やはり「きまり」というものがあって、こちらの教会では67歳で年金生活の入いる100%の権利が与えられます。67歳で実際引退される方もありますし、仕事を50%とかに減らす方も結構います。

その気があれば、最長70歳まで働き続けることはできます。この場合の「70歳」はかなり文字通りの「70歳」であって、原則七十の誕生日まで働くことができ、それを越したら「強制引退」となります。

私は、身体的にも特に問題はないので、70歳まで突っ走る、いやいやトコトコ歩き続けるつもりでいます。

しかしですねえ、たとえ70歳まで続けるとしても「あと5年しかないではないか!」ということに、この年明けに気が付いたわけです。まあ、実際には以前から気が付いてはいましたが、あまり「実感」がなかったわけですよ。

それが、2023年の年を迎えた時に、ふと2018年のある出来事を思い出していて、「ああ、もう五年も経ってるんだ。ついこの間のような気がするけど...」となり、そして「五年間って、こんなに短いんだ!」「ヤバッ!あともう、それっぽっちしか働けないんだ」とプチパニックになったのでした。




ラジオ放送用の礼拝 これもいずれご紹介


それが実感されてくると、いやでも「終活」ならぬ「仕事上の終活」をスケジュールに入れなくてはならなくなります。つまり、残された時間で、自分は職務中のどの事項に優先順位を与えていくのか選択する必要があるわけです。すべてはできませんから、五年では。

このことも、本当は以前から考えていたのです。ですが、ここでも「実感」の圧力はかなりなもので、抽象的にではなく、具体的に「これ」「あれ」と選び始める時期にきたんだ、と考えさせられました。

そこから、仕事はもちろんなのですが、身の回りの他のいろいろな事柄を含めて、一度今の自分の立ち位置と周囲の状況を見直して、これから五年間の生活設計を頭にインプットしよう!と思い立ったわけです。

そういう流れの中で、今年の始まりは「ちょっと立ち止まって、見直してみましょう」という時期になったのでした。

では、今はもうしっかり、スッキリ、まるっと解決済みか?というとそんなことはないです。「解決」するような課題ではないですね、常に付いて回るというか。ただ原則的な事柄だけでも了解しておくと、かなり役には立ちます。

じゃあ、どんな原則があるかというと、例えば「今はできて、いずれできなくなることに優先権を与える」今年になってから、また筋トレを再開し、今は週に四〜五回の頻度で行っています。

筋トレ、今はできますが、いつまでできるかは不明。だったら今のうちにしっかりやっておこう、ということです。やっている中で、特定のツールが欲しくなり、「買うか、買うまいか」と悩んだりもします。そういう時は「今しかないのだから、ケチらないで買う」を選択。これが原則の一例です。他にもいくつかありますが、それはまた順を追ってご紹介してみたいです。




清涼感アップ用Pic2
Myndin er eftir John_salvino@unsplash_com


自分ではまったく実感がない「65歳リーチ」のワタシ。思わぬ伏兵だったのは、自分は実感がなくとも、周囲はそういう「高齢者」としてワタシを見ることです。「席を譲りましょう」とか、そういう意味じゃないですよ。

仕事している中で、若い世代の牧師さんとかには「あと数年したら引退するトーマ牧師」という視線で見られていることを感じることがあります。まあ、それは仕方がないですね。私もそういう目で年配牧師を見ていましたから。いや、今でも見ているよね。

問題はそれをどう受け止めるかですね。きちんとした仕事の手際を示れば「良き上長」として問題なく協働できますが、いい加減な仕事や、やる気のない態度を見せたりしたら「こんな、先のない人に費やす時間はない」となってしまいます。

これも、そういうものだと思います。自分もそうしてきましたから。要するに、今まで他の人たちにしてきたことが、そのまま自分に返ってくる、ということのようです。これは「終活」だけではなくて、フツーに生活の原則なのでしょう。

というわけで、またブログ再開します。時々覗いてくださると嬉しいです。よろしくお願いします。m(_ _)m


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする