WIN-Gallup Internationalという協会が2005年より行っているリサーチの2012年度の結果が、先日こちらのメデイアで紹介されました。これは57ヶ国を対象とし「信仰心のある人」「ない人」の割合を探るリサーチです。
これは実際に教会や寺院、その他の宗教施設へ出入りしているかどうかに関わらず、「信じる宗教がある」「ない」「積極的に宗教を否定」のいずれかを自己申告することによって調べたようです。
その結果、アイスランドは57%の人が「信じる宗教がある」31%が「ない」そして10%が「積極的に否定」であるということになりました。合計41%が特定の信仰の対象がないということになり、これは世界第9位の「不信仰国」なのだそうです。
ちなみに信仰心のない国の世界第1位は中国、2位は我が日本、3位がチェコだそうです。中国や日本が「不信心」というのは、ちょっと測り方が違うのではないかな、という気がしなくもありませんが。
逆に信仰心の厚い国はどこかというと、第1位はガーナ、2位ナイジェリア、3位がアメリカ。周囲を見回しても確かにアフリカの人は信仰の表し方がアツイ方を多く見受けますね。3位のアメリカはちょっと意外。
アイスランドで10%ほどの「積極的に宗教を否定」する人たちはいわゆる無神論者で、「別に特定の神や仏を信じない」という態度ではなくて、アクティブに「神や仏は存在せず、宗教はすべからく幻想である」という立場の人たちです。
アイスランドやノルウェーにはそのような人たちが組織を作っており、ヒューマニストの名で活動しています。アイスランドの組織は「シーズメント」という名前ですが、面白いのはフェルミング(教会の献身礼)や結婚式、お葬式もあり、やっていることは宗教団体と同じように見えることです。「神はいない」という教義を掲げた「信仰者たち」といってもおかしくはありません。(そういう言い方をすると向こうは怒りますけどね。失礼。m(_ _)m )
アイスランドの31%の人々が「特に否定はしないが特定の信仰はない」という立場のようで、これは平均的な日本人の場合と同じなのではないでしょうか?別に神道の信徒でも仏教徒でもないが、神社を参拝し仏寺では手を合わせる、というのは日本では非常に普通ですよね。
そして57%の人が信仰心がある、と回答しています。これはキリスト教だけではありません。オーディンという北欧の神を信じる人や、自然の中に存在する霊を信じるスピリチュアリスト、そしてもちろんイスラム教や仏教の人もいます。
ところで57%という数字なんですが、これは西欧の中ではかなり高い数字ではないかと思うのですが、リサーチの対象になった57ヶ国がどこであるのかも不明ですので、オリジナルを読むまでは何ともいえません。しかし多分、スウェーデンやデンマークでは「信仰心がある」と回答する人の率はもっとずっと低いはずです。
このリサーチではもう一点面白いことが指摘されています。富裕層と低所得者層を比較すると、低所得の人々の方が17%も信仰心のある率が高いというのです。これも元のリサーチを読んでいないので、このことがどういう理由によるのか、何を示すのかまでは触れられませんが、傾向としては「さもありなん」という気がしてしまいます。
ただアイスランドに関して、2005年のリサーチでは「信じる」人の割合は74%だったそうで、8年間の間に17%もダウンしていることになります。その間、国家財政破綻という大恐慌を経験しており、総貧困化?したわけですから信仰心はむしろ向上しているはず?なんですけどね。
信じる、信じないというような計測できない人の内面のリサーチは難しいものなのだろう、と想像します。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori アット gmail.com
これは実際に教会や寺院、その他の宗教施設へ出入りしているかどうかに関わらず、「信じる宗教がある」「ない」「積極的に宗教を否定」のいずれかを自己申告することによって調べたようです。
その結果、アイスランドは57%の人が「信じる宗教がある」31%が「ない」そして10%が「積極的に否定」であるということになりました。合計41%が特定の信仰の対象がないということになり、これは世界第9位の「不信仰国」なのだそうです。
ちなみに信仰心のない国の世界第1位は中国、2位は我が日本、3位がチェコだそうです。中国や日本が「不信心」というのは、ちょっと測り方が違うのではないかな、という気がしなくもありませんが。
逆に信仰心の厚い国はどこかというと、第1位はガーナ、2位ナイジェリア、3位がアメリカ。周囲を見回しても確かにアフリカの人は信仰の表し方がアツイ方を多く見受けますね。3位のアメリカはちょっと意外。
アイスランドで10%ほどの「積極的に宗教を否定」する人たちはいわゆる無神論者で、「別に特定の神や仏を信じない」という態度ではなくて、アクティブに「神や仏は存在せず、宗教はすべからく幻想である」という立場の人たちです。
アイスランドやノルウェーにはそのような人たちが組織を作っており、ヒューマニストの名で活動しています。アイスランドの組織は「シーズメント」という名前ですが、面白いのはフェルミング(教会の献身礼)や結婚式、お葬式もあり、やっていることは宗教団体と同じように見えることです。「神はいない」という教義を掲げた「信仰者たち」といってもおかしくはありません。(そういう言い方をすると向こうは怒りますけどね。失礼。m(_ _)m )
アイスランドの31%の人々が「特に否定はしないが特定の信仰はない」という立場のようで、これは平均的な日本人の場合と同じなのではないでしょうか?別に神道の信徒でも仏教徒でもないが、神社を参拝し仏寺では手を合わせる、というのは日本では非常に普通ですよね。
そして57%の人が信仰心がある、と回答しています。これはキリスト教だけではありません。オーディンという北欧の神を信じる人や、自然の中に存在する霊を信じるスピリチュアリスト、そしてもちろんイスラム教や仏教の人もいます。
ところで57%という数字なんですが、これは西欧の中ではかなり高い数字ではないかと思うのですが、リサーチの対象になった57ヶ国がどこであるのかも不明ですので、オリジナルを読むまでは何ともいえません。しかし多分、スウェーデンやデンマークでは「信仰心がある」と回答する人の率はもっとずっと低いはずです。
このリサーチではもう一点面白いことが指摘されています。富裕層と低所得者層を比較すると、低所得の人々の方が17%も信仰心のある率が高いというのです。これも元のリサーチを読んでいないので、このことがどういう理由によるのか、何を示すのかまでは触れられませんが、傾向としては「さもありなん」という気がしてしまいます。
ただアイスランドに関して、2005年のリサーチでは「信じる」人の割合は74%だったそうで、8年間の間に17%もダウンしていることになります。その間、国家財政破綻という大恐慌を経験しており、総貧困化?したわけですから信仰心はむしろ向上しているはず?なんですけどね。
信じる、信じないというような計測できない人の内面のリサーチは難しいものなのだろう、と想像します。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori アット gmail.com