レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

アイスランド「シン」大統領 – 誰?

2024-05-24 21:02:12 | 日記

清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Lucas_davies@unsplash_com


こんにちは/こんばんは。

五月も最終週に入ります。五月は私にとりましては、結構キツイ月となりました。まず、前回書きましたように、四月の末から体調を崩していたのですが、それが意外と長引いていて、まだ今でも完調ではありません。

同じような話しが周囲にいくつかあって、どうもその種の流感が出回っているようです。おかげでもう四週間も筋トレできていません。こんなに長い休みは筋トレ熱が再炎した昨年一月以降初めてのことです。

仕事も結構忙しくさせていただきました。それはありがたいことなのですが、体調がイマイチだったので、「キツイ」と感じてしまった部分はあります。加えて、仕事の中で精神的に重いことがあり、それが体調不良の陰の原因かもしれません。

そのことについては、もう少し落ち着いたら書いてみたいと思います。ブログで書く価値のあることだとは考えているのですが、「今、起こっていることを即ブログネタにしない」という原則を持っています。

地震とか戦争とか、時事ニュースに関するものは別ですよ。自分自身や知り合いに関しては、起こっていること、体験したことが落ち着いて、自分の中で咀嚼消化できるまでは、書かない方が良いと考えています。

さて、そういう原則の当てはまらないのが今回のトピックで、アイスランドの大統領選挙です。今、まさに起こっていることですが、遠慮する必要はないでしょう。

6月1日が投票日ですので、選挙戦もいよいよ終盤、第四コーナーを回ってのラストストレッチスパート感があります。

十二人という、かつて例を見ない大量の泡沫?を抱え込んだ今回の選挙。さすがに的は絞られてきています。それでも「ダントツ」が存在しない状況で、上位三人は僅差の凌ぎ合いを続けていますし、さらに二人を加えた上位から五人までには、現実的な可能性があると考えられます。

こういう選挙の支持率アンケート(poll)は、Maskína マスキナ、Gallup ギャロップ、 Prósent プロウセントというみっつの会社がメジャーなのですが、ほぼいつでも結果に差があります。

同じ時期に出された支持率が、例えばマスキナとギャロップでは一位、二位が入れ替わっていたりするわけです。会社によってどの候補がいつもひいき目になっているか?とかも調べたら面白いのかもしれませんが、そこまでする気はありません。投票行動科学とかを研究されている方には、大切な項目でしょうね。




5月20日時点での支持率
Myndi er ur RUV.is


今、私が参考にしているのは国営放送R U Vの報道で、そこで用いられているのはプロウセントが四日前の20日に発表した支持率になります。

それによると、トップはこの間まで首相だったKatrinカトリーンさんで22,1%。二位がエネルギー庁のディレクターのHalla Hrundハットゥラ・フルンドさん(女性)で19,7%。三位は政治学者のBaldurバルドゥルさんで18,2%の支持。次いで四位はこれもHalla (Tomasdottir)ハットゥラ(トマスドティール)さんという経営学者の女性で16,2%。そして五位がコメディアンで元レイキャビク市長のヨウン・グナールさんで13,4%の支持を得ています。

これらの数字は、結構上がったり下がったりが激しく、当初はカトリーンさんとバルドゥルさんが「二強」だったのですが、しばらくしてハットゥラ・フルンドさんがトップに。

そういう状態がしばらく続き、ここにきてカトリーンさんとバルドゥルさんはジリ貧気味、ハットゥラ・フルンドさんも息切れしてきました。そしてもうひとりのハットゥラさんが、急に支持を集め始めています。

ヨウンさんは、当初より安定して「そこにいるけど...」という感じ (^-^;

で、しがない底辺牧師のワタシですが、流石にアイスランド在留三十二年となると、これらの候補の人たちの中にも面識のある人がいます。(始ります、自慢話し (*^^*) ) 

カトリーンさんは、「緑の党」で顔を合わせる機会はずいぶんあt他のは不思議ではありません。バルドゥルさんとも定期的に会う時期がありました。2004年くらいから2010年くらいまで、「ゲイの人たちの権利」例えば「同性結婚」等を巡っての熱い議論が社会全体で持たれました。教会内でも賛否は半々に割れていたのです。私は「権利推進派」でかなり積極的に意見を表し議論に参加していたのです。

このバルドゥルさんはゲイで、有識者でもあるのでやはり議論の中心にあったので、いろいろ意見交換をさせてもらったような感じでした。

ヨウンさんも、やはりその頃から顔を合わせる機会はいくばくかありました。昔は今よりも頻繁に新聞やネットに意見を書いていたので、こちらのことを知ってくれていた、ということもあるでしょうね。

「自慢」になり過ぎないように申告しておきますが、面識がある程度。会えば挨拶はするでしょうが、友達ではありません。




上位五人の候補の方々 左よりバルドゥル、ハットゥラ・フルンド、ハットゥラ(トマス)、ヨウン、カトリーン各氏
Myndin er ur RUV.is


ふたりのハットゥラさんのことはまったく知りませんでした。ハットゥラ・フルンドさんの勤めるエネルギー庁は、産業省の下にあるオフィスというかセクションというか、「庁」では少し硬すぎるかもしれません。

四十三歳ということですが、美人です。ツンツンではなくて、優しい感じの美人。というようなことだけを書くとセクハラになりますので、加えておきますが、エネルギー庁での仕事の実績も非常に評価されているんだそうです。容姿で支持を得ているのではありませんから。まあ、そういうのもあるかもしれないけど...

もうひとりのハットゥラさんは、2016年にも大統領選に立候補していたのだそうです。具体的に何をしてきた人なのか、イマイチはっきりと知りません。ニュースで見る感じでは「オレオレ」タイプのように感じられます。

まあ、こういう書き方をすると、ワタシが決して公平に物を書いてはいないのは歴然。ワタシの書いたものを鵜呑みにしないでくださいね。「ホンマでっか?」という態度で読んでいただけると幸い。

かなり面白い選挙戦で白熱しています。FacebookとかのSNSにも「私はX Xを選ぶ」的なものが多く目につきます。実は私、「アイスランドに住んでいる日本人」でしかないので、大統領選挙には投票権がありません。ついでに立候補もできません。国会選挙も同様。

最近、教会の次期ビショップの選挙も行われたのですが、その際には私も「X Xさんを支持します」みたいな支持のための投稿を何回かしました。わりとそういう点では態度をはっきりさせたいオトコなんです。(そういえば監督選挙についても、まだ書いていなかったですね。次の機会に)




グビューズニ現大統領の就任式より
Myndin er RUV.is


投票権がないから、大統領選挙に関しては何も言っていません。誰が大統領かって、自分の生活にも関係してきますからね、意見を表明するのはおかしなことでも越権行為でもないんですけどね。

私としては... やはりカトリーンさんかなあ?首相職を投げ出したことに対する「無責任」という批判はかなりありますし、私の目にも「美味しいとこだけ得ようとしてる」風に見えるのは確か。首相として国際政治でも知名を得たから、その線をもっと楽しみたいんではないかとか...

ただ、才能的にはずば抜けてると思うし、非政治的ポシションであるアイスランド大統領とういうのは、カトリーンさんにはぴったりの職責だと思えます。むしろ首相よりはこっちの方が向いてるんじゃないかな、とさえ思えてきます。

まあ、あと一週間で結果は出ます。私は勝者はカトリーンさんか、ハットゥラ・フルンドさんではないかと予測します。さらに、支持としては... やはりカトリーンさんを「推し」にしておきます。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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風邪にも効用があるという昔からの知恵を体験するワタシ

2024-05-09 17:25:25 | 日記
こんにちは/こんばんは。

いやいや、今回も更新が遅れましたがこれもワタシ自身の責任ではなく、流感のなせるワザです。って、健康管理は自分の責任か?(^-^;

四月の最後の日曜日に日帰りで東部の町Egilssstadirエイイルススタージィルというところへ出張したのですが、その帰りあたりから咳が出始め、さらに「なんか疲れがとれな〜い」という状態になっていました。




Egilsstadirでのドライブ風景
Pic by ミー


それが木曜日夜にはいよいよ「これは風邪か?」という自覚症状が出てきたので翌金曜日は自宅勤務としたのですが、夜になって39℃の熱。まいったなあ。翌日の土曜日には大切な洗礼式があり、それは延期したくなかったのです。

そこでとっておきのベンザを飲んで、夜八時にはベッドへ。案の定夜中にパッチリお目覚め。Covid検査のキットが残っているはずということを思い出し、テストしてみました。幸いネガティブ。

「幸い」なのかな?咳とか症状から見て感染性の流感であることは確かだろうし、これで人と会うのはまずいんじゃないの?というワタシの理性的な部分が開陳したのですが、「そうだが、明日の洗礼式を延ばすと受洗者当人ががっくりするから」とワタシの事なかれ主義者の部分が異議を申し立て。

洗礼式は土曜日の午後だったので、まだしばらく時間があるし、もう一度寝直してから決めることとしました。

結局ベンザの効用か、気分はグッと良くなり咳は出なくなっていたので、洗礼式は決行することにしました。元々時間的には短い式ですし、距離を取るよう極力気をつけることとして。

洗礼式は成人した男性のためでしたが、難しい事情での決断(彼の事情がです。ワタシの風邪ではなくて)だったこともあり、本人は涙を流して喜んでいました。式をできて良かったと思う。後は彼が風邪をもらわないことを願います。

その翌日は日曜日で、いつも通りの教会の集会があります。元気いっぱいではなかったのですが、これも無事終えることができました。が、その夜からまた熱。頭も痛いし。見事なぶり返し。

ですが嬉しいことに?この週の予定を見ると、絶対しなければいけないという課題はすべて消化済みで、平安な海原が拡がっています。いく日か寝込んでも何の支障もなさそう。というわけで、ワタシは再び病人となりました。多少嬉しい気分で。(*^^*)

なんか、そういう「寝込んでも大丈夫」的な見通しって、「風邪ひく?」「ひかない?」に関係している気はしますよね。精神的な影響なのかな?




Egilsstadir, Vallanes教会
Pic by ミー


今、これを書いているのは9日木曜日の早朝です。今日は朝五時起きでした。風邪は90%治っている感じ。外は快晴で気持ちの良い朝です。今日は「キリストの昇天日」と言い国民の祝日です。

復活したキリストは、四十日間でしたちとともに過ごしその後天に昇られた、と聖書は伝えていることによる記念日です。おそらくキリスト教関係の祝日の中で最もマイナーなもの。

多分、アイスランド人に「なぜ今日はお休みなのか?」と尋ねたら「わかんない」という人もかなりあるのでは?と想像します。へへ。

で、ここ数日病人生活をしていたわけですが、重病ではないし軽い仕事はしながら自宅で過ごしていました。病気休暇にも利点がありますね。

まず、筋トレはお休み。もう丸十一日休んでいます。これは要リハビリとなります。マイナスではあるのですが、筋トレも休みが必要なのは異論のないところ。ですが風邪でも引かない限り休むのはストレスなのですよ。怠け者感があって。

で、結果怪我するまで続けちゃう、っていうのが「筋トレあるある」です。だから、たまの風邪休みは、むしろプラスたりえます。

次にアルコールフリー。風邪休み中はお酒も不要になりますね。万人に共通ではないでしょうが、私はストレスを緩和して眠りやすいようにと晩酌してしまいますので、風邪休み中はお酒は要らなくなります。

さらにいえばストレスそのものが、少ないです、病欠中は。これは、先ほど書きましたことの裏返しなのでしょうが、ストレスがない状況だから風邪をひくのかもしれませんし −ひいても良い、と大脳が司令する−  相互作用かも。




Egilsstadir, Valthjófsstadar教会
Pic by ミー


最後に今回感じた風邪休みの一番のメリット – 野球中継が観れる。ここ数日の体調不良期間中はオータニさん三昧でしたよ。

風邪薬とか飲んで、もう八時過ぎには眠くなってきます。するとどうしても夜中に一度は目が覚めます。寝直すこともありますが、ちょこっと起き出してMLB.comのネットで、ドジャースの試合を観ることもあります。っていうか、いつ試合があるかはちゃんと調べてあるますので、試合があるときは必ず観ます。

ドジャースのホームゲームは、ロサンゼルスなのでレイキャビクからはマイナス7時間となります。試合開始が現地の夜七時の場合 –普通の試合時間ですが– こちらの時間の午前二時になります。これはフツーは視聴不可の時間となっています。

風邪休み中のいい加減な睡眠事情は、この視聴不可な時間を「可」に変えてくれるのです。体内時計とは驚くべきもので、もちろん物理的なタイマーとかセットしてないのですが、昨晩は目を覚ますと午前二時十分。試合開始時間ピッタリ。すごっ!

あと、もうひとつ気がついたのは、ドジャースはかなりデイゲームの数が多いようにも感じます。これはドジャースだけではなく、ドジャースのゲーム、つまり相手チームのホームでの試合も含めての数になりますが。

今シーズンは、かなりの試合をこちらの時間の夜八時から、みたいな感じで観ている気がします。ここ数日はドジャースの試合はプレーボールから試合終了まで「完観」していますよ。ヒマ人か!? ヒマ人だよ、病気中は。

付け加えておきますが、オータニさんのホームランは究極の癒しです。




レイキャビクのオータニさんファン
Pic by ミー



今回のブログ、根本的に「蛇足」感を否めませんが、最後にあえてもうひとつ「蛇足」を。

大谷選手が結婚されて、最近は真美子夫人も何かと話題になっていますね。とても素敵なカップルだと思うのですが、YouTubeとかでのその現れ方が、なんというか皇族の家族の方の扱い方のように感じてしまうのはワタシだけでしょうか?

真美子さんて、なんかそういう雰囲気ないですか?真美子「さま」と呼んでしまいそうな気がしてくる今日この頃です。

残念ながら、病欠もそろそろ終了の時期となってきました。また日常に戻らないと。いや、戻れることをありがたく思うべきでしょうね。

というわけで、G W明けの皆様におかれましても、「日常帰り」の最中と想像します。お互い、頑張りましょう。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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