レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌 (18-5) – 日本にいて楽しいことは...

2018-10-28 03:00:00 | 日記
「サッポロ北街ひとり日誌」は前回で「今年分は終了」の予定でしたが、いくつか書き損ねたことがあるのに気がついたので、今回も続けます。

年に一回札幌に帰省する際に -今年は二回帰りました- 楽しみにすることがあります。母親を始め家族と会うのが楽しみであるのはもちろんですが、「言葉の文法」を考えなくていいこと(日本語バンザイ!)、地下鉄に乗れること(アイスランドには存在しない)等も心楽しくさせてくれることです。

「デパ地下」でのお弁当選びも楽しみのひとつでしたが、これは前々回書きましたように、ダイエットの楽しみが上をいっている今現在は、「サスペンド」中です。

そう、テレビも楽しみのひとつですね。今まではテレビは夜のドラマか昼帯の「ヒルナンデス」「バイキング」等が楽しみの的だったのですが、今回は少し嗜好が変わって、朝のニュースワイドを楽しく見させていただきました。

これも実はダイエットの影響で、お酒をやめて以来、早寝早起きの方に傾いてきています。それでホテルで朝早く起きると、ニュースワイドを見るくらいしかすることがないのですよ。

いや実際は、今回に限っては、朝の時間は降って湧いたような仕事の処理のために使ったのですが、それでもニュースワイドは横目で見ていました。「あさチャン」で久しぶりにお目にかかった夏目三久さん。

以前は「マツコ・有吉の怒り新党」で総裁秘書(アシスタント)をしていましたが、今ではすっかりメインで返り咲いて嬉しいことです。なんというか、「この人を見るために早起きしよう」くらいの気持ちにさせるものがありますね、この方。




夏目三久さん(左)五時半に起きれば会えます
Myndin er ur Japaneseclass.jp


さて、これらに加えて、このところもうひとつ、わりと新しい楽しみがあります。それは衣服のショッピングです。

世の女性方が衣類のショッピングに途方も無い時間、労力、財力そして情熱を使うことは、重々承知しておりましたが、私自身はそれほどそちらの方面は関心がありませんでした。

それが、いつしか、札幌駅前のエスタやすすきのの「ユニクロ」をうろつくのが楽しくなっていたのです。今回もユニクロは何度も訪れました。

とはいっても、別にファッションに目覚めた、とかそういうことではありません。どちらかというと実用的な観点から「ユニクロで買っておきたい」というものがいくつかあり、そこから徘徊がクセになったように思われます。

実用的な観点、といいますのは、たとえば下着のシャツ。ユニクロのエアリズムやヒートテックのような、高品質低価格の品物は、アイスランドでは入手impossibleです。日本に帰省した際に、爆買いとまではいかなくとも、多少の買いだめ気分で買っておいて決して損はしません。

また、そのほかの品物もとにかく安いですよね。しかも品がいい。今回買ったコーデュロイのパンツ(トラウザーの意味でのパンツ)なんか、すごく履き心地がいいのですがなんと2990円。何かの時間帯では1190円でも売っていましたよ! アイスランドで買ったら、同様の品は(あったとしても)三倍くらいの値になることでしょう。

また、パンツの裾上げなども、三十分とかの待ち時間で仕上げてくれるので、これもありがたい限りです。アイスランドでは... どうやって裾上げしてもらうのかな?見当もつかない。

ユニクロに行ったのは、今から十年少し前くらいからで、そのころはユニクロも現在ほどは華やかではありませんでした。子供達用のものを調達しに行ったのですが、色やデザインは画一で、自分の物を買おうとは思わなかったのを覚えています。

それ以降、デザインも品数もあれよあれよと言う間に増えてきましたよね。品質もグレードアップしてるし。ユニクロ様、たいしたものです。




札幌駅前エスタのユニクロ ワンフロアーとしては世界一の広さとか
Myndin er ur Jalan.net




今回は、コートやジャケットなどもバラエティ豊かに店頭に並んでいました。それなりに購入しました。正直言って、上から下まで「ユニクロづくし」の日も珍しくはないのが現状です。

それでも、ジャケットに関しては、やはり品数はまだ紳士服店の方が豊かです。そして、ジャケットも必須購入アイテムなのです。

なぜかというと、アイスランドでのジャケットは基本的に体型が合わないのです。肩幅、胴回り、袖の長さ等々、すべてがアイスランドもしくは北欧の平均で作られているようで、短身短腕の私なんぞは「想定外」なのです。

で、ジャケットも日本で購入したいアイテムなのです。そこで、今回も庶民のお店「洋服の青山」「Aoki」を参拝しました。

札幌でラッキーなことは、やはり東京などよりは寒い土地ですから、十月初めでもかなり冬物がすでに出ています。これはアイスランドから来ている者にとってはありがたいことなのです。使えるものが手に入りますから。

ジャケットも二着ほど買い込み。アイスランドの職場環境から言って、いわゆる「スーツ」は不要で、ジャケットのみで十分です。(上下揃いの)スーツ着ていると、やけに堅苦しく思われますからね、アイスランドでは。




お世話になったAoki環状通東店 珍しく駅の近くでありがたや
Myndin er ur homemate-research-apparel.com


さらに今回の帰省では、靴も購入。冬に備えて、靴底が「ノンスリップ仕様」のものが、かなり店頭に並んでいたのに引っかかってしまいました。これも、さすがサッポロです。お店はABCマート、お馴染みの。

狸小路店、駅前エスタ店、パルコ店と三軒も回ってしまった。そして三足も買って..しまった... 結構、衝動買いに弱い性格なようです...

まあ、でも必要なものばかりだから。という、浪費家が自分を慰めるために言う決まり文句をつぶやきながら、スーツケースに物品を押し込んだのでした。

そして、無事にアイスランドのレイキャビクは西街にある古アパートへ帰ってきました。

買い残したもののあれこれをユニクロのネットを見ていて、フと気がつきました。と言うか、以前から気がついていたのですが試していなかったのです。それはアイスランドのカードで、日本のユニクロのオンラインの買い物をできるかどうかということ。

試してみました。そして ... できました。バンザイ!

カードさえOKであれば、転送屋さんというすばらしい助っ人を経て、ユニクロのものを、こちらから購入することができます。まったくのカタログショッピングだと不安が残りますが、店通いで品物が頭に入っているものついては、オンラインショッピングで問題はありません。サイズも含めて。

もっとも、この場合、日本での決済をしてから、こちらへ送られてきますので、消費税は日アの双方で二重取りされることになります。まあ、多少無駄な気もしますが、買えないよりは買えた方が断然いいことは間違いない。必要な時だけ、で十分なのですから。

しかし、気をつけなければならないのは「ネットショッピング中毒」です。最近、ネットでも品物の「見せ」が上手くなってますからねー。しかも、そんなに値が張らないから、ついつい買っちゃうんですよね、必要でもないものを。

それがむこうの戦略ですからね。気をつけないと。皆さんもくれぐれもネットでの散財にお気をつけくださいますよう。


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サッポロ北街ひとり日誌 (18-4) – ガンバレHokkaido!

2018-10-21 03:00:00 | 日記
「サッポロ北街ひとり日誌」の三週目になります。JALのCAさんとの「出逢い」-こちらから見ての一方的な描写でストーカーの気がありますが- また、食の王国サッポロでのダイエットの難しさ等、どうしようもないことを綴ってきました。今に始まったことではないか?

で、サッポロからの最終回の今回は少し真面目なことを書きます。実は札幌に着いた途端に感じていたことなのですが、ちょっと書くのに気が引ける面があります。それは他でもない、私は札幌ではただの「観光客」の仲間だからで、そこで生活を張っている人間ではないからです。

その感じていたことというのは地震に関わることです。九月三日未明に北海道を襲った胆振東部地震は、四十一名の犠牲者を含めて大きな被害をもたらしたことはご承知の通りでしょう。

私もこのニュースは発生間もなくして、ネットでキャッチしました。地震発生の午前三時過ぎは、アイスランドでは前日の午後六時過ぎ。まだまだ人々の活動時間内です。

私は母と兄一家が札幌にいますので、まずは母に電話を入れ、無事であることを確認しました。「東北大震災の時は、長い横揺れだったけど、今回は縦揺れ。すごい地鳴りがして、もっと怖かった」と母。

翌日返って来た兄からのメイルでは「大停電のため困っている」とのこと。兄は仕事上、あちこちの家庭を訪問する必要があるのですが、エレベーターが動かないため、すべて階段を使用しなくてはならない。自宅も八階にありますし、相当な苦労を強いられたようでした。

その後は、日本からのニュースもこの「ブラックアウト」に焦点が当てられていたようで、私の理解の方も、やれ冷凍品の放出セールだとか、コンビニの品不足だとかの方に向かいました。

しばらくして、北海道の最終の晩の宿泊を予約していた、千歳空港内の「ターミナルホテル」から「地震被害で、改修工事に時間がかかり、申し訳ないが予約をキャンセルさせていただきます」との通知が来た時には「え?そんなに被害があったのか?」と自分の認識の浅さを感じました。




2018年のファイターズのスローガンは「道」だったそうで
Myndin er ur sp.fighters.co.jp


札幌に来て三日後は十月五日。その翌日が地震発生以来一ヶ月目ということで、テレビ等のニュースでも「被災地の一ヶ月後」を扱うものが多くありました。

そのうちのひとつ、NHKのローカル版での「北海道クローズアップ」はとても印象に残るものとなりました。

番組の中では、土砂崩れで三十四人が亡くなるという、大きな被害の出た厚真町、そこから60キロ離れた札幌市内で地盤の液状化現象が多大な被害をもたらした清田区にスポットを当て、幾人かの住民の人たちの様子が紹介されました。

厚真町では、壮年期の姉弟の方がインタビューに答えていたのですが、その時点でおふたりのご両親は消息不明。辛い状況の人にマイクを突きつける非常識な取材には辟易するのが普通なのですが、この時の取材には弟さんはかなりしっかりと答えてくれていました。

その隣りの地区では、地区のリーダーというかまとめ役をされていた方と、その息子さんが亡くなったそうです。四十三人の住民がいる山間の地区だそうで、すべての住宅が被災したとのこと。

地震後三週間が経ち、村の田んぼは収穫の時期を迎えていました。悲しいのは亡くなったまとめ役の方の田は、刈り入れをする人がおらず、穂は頭を垂れたまま。

村の方々は「刈り入れを供養にしよう」と皆で借り入れを準備しました。しかし、その直前に来たのが台風24号。再び土砂崩れの危険があるということで、田んぼに出る道が封鎖されてしまいました。

大風が過ぎた後、案の定、土砂がまとめ役の方の田に流れ込み、刈り入れは不可能になってしまいました。

なんでもこの地区は、百二十年ほど前に、北陸と東北の人々が移住してきて、苦労して開墾したものだそうで、まとめ役の方と懇意にしていたという男性の方は非常に悔しそうにしていました。




厚真町の田園への土砂崩れ
Myndin er ur Asahi.com


この他、清田区で自宅にいられなくなり避難所生活を強いられているものの、その自宅は市によって「一部損壊」とみなされてしまい、それ故に非常避難住宅への申し込みなどが受け付けてもらえないという家族も紹介されていました。

これなどは「人災」ではないのか?と怒りさえ感じさせられましたね。もともと住宅を建てられるような土壌ではなかった、というようなことも別のところで耳にしました。だったら当然、許可を与えた市は責任があると思いますが。

いずれにせよ、この番組や他のニュース等を見ていると、私の理解の中では「犠牲者四十一人」という数値で表される概念でしかなかったものが、もっと名前や顔のある、そして家族や友人、さらに自身の生活のある人たちである -あった- ことが心に浸みてきました。

そうなるとまったく感じ方が変わってきます。

災害 -自然災害とテロ等の人為的な災害の双方- は、私たちの日常の中である程度定期的に起こっていることでしょう。身近なところで起きるものもありますし、別世界のようなところで起きるものもあります。

そうして、どうしても私たちが親身になって受け止めるものと、上辺だけの同情でやり過ごしてしまうものが分かれてきます。

私は別にそれがよくないことだ、と非難する気持ちはありません。すべての災害を自分のことのように親身に受けっといたら、自分自身があっという間に潰れてしまうことでしょう。

ある程度距離を置くこと、置けることは、神が与えてくれた恵みだと私は考えています。

それでも「ある程度距離を置くこと」と「気にもとめずにやり過ごすこと」はまったく違うことでしょう。私たちは、現代の情報過多ともいえる時代を生きているわけですが、多くの情報が、なんというか「漂白され」「無機質化された」「数値」になって届いているのではないか、という気もします。

だから、その情報の中にある「生きたもの」を捉えるには、「生のままのものを含んだ情報」を見つけるという、受け手の努力も必要になるのでしょう。そして、その前提になるのは、やはり「人の気持ちを知りたい」「共有したい」という心だろうと考えます。




自然災害か人災か?ブラックアウト
Myndin er ur Kyodotsushin images


北海道滞在の最後の夜は、「ターミナルホテル」に変えて「千歳ルートイン」で過ごしたのですが、ここのホテルでは地震直後、自身も被災者である従業員の方々は、それでも泊まり込みで宿泊客のサービスに努めたそうです。

だからなんだ、というわけではないのですが、そういうことを知ると、目に入る景色が違って見えてくる気がします。僅かの間しか滞在しない地であっても、そこにはそこに住んでいる人たちの生活があり、毎日があるのだ、ということが見えてくる気がするのです。

胆振東部地震で亡くなった方々のご冥福を祈ります。またご家族ご友人を亡くされた皆さん、様々な形でまだ困難を背負っていられる皆さんに心よりのお見舞いを申し上げます。月並みですが、頑張ってください。

ガンバレHokkaido!!


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サッポロ北街ひとり日誌 (18-3) – 美味しい国でのダイエットの極意

2018-10-14 00:00:00 | 日記
北のパリ(なんて誰も言わないか?)札幌に滞在しています。今年は十月初旬のレイキャビクが例年より寒かったせいか、札幌の気候が非常に温暖で過ごしやすく感じています。

自宅を出る時は、薄手のダウンを着てもまだ寒いのを「飛行場に着くまで」と我慢していたくらいでしたが、こちらではジャケットだけでも汗をかく時もあります。

現在までの滞在中、気温は上が17〜20度、下は12〜15度くらいのようです。気温という面だけを取り上げるなら、アイスランドの「夏」以上です。バンザイ。

今回の札幌滞在もプライベートな休暇なのですが、実家があるわけではないので、宿はビジネスホテルになります。今回は定宿の「サンルート札幌」が取れなかったため、初めて「ルートイン札幌」というホテルにお世話になります。

娘などは「ウィークリーマンションとかの方が、安いし便利だと思うけど」とアドバイスしてきますが、ホテルにはホテルの良いところがあり、私はこの休暇中は「ナンもしなくていい」ホテルでのんびりしたいのでした。

札幌滞在中は、以前にも書いたように「デパ地下」でお弁当を選んで毎日を過ごすのが私の習わしでした。

サッポロ北街ひとり日誌(5)- サッポロ駅デパチカ弁当 Best3



今回もその習わしそのものは変わりないのですが、多少の変化があります。それは何を隠そう、私が昨今励んでいるダイエットの故なのです。

先の七月の始まりあたりから、私は「ケトジェニックダイエット」あるいは「それらしいダイエット」を食生活の基本としています。「ダイエット」というのは、ただ体重を落とすというよりは、「食生活の管理を通しての自身の健康の増強」という意味に考えていただいて良いかと思います。




札幌での基本の食事 野菜サラダプラス肉または焼き魚


私は結構こういうのにはまりやすい「気質」で、ここしばらくは「一日当たり糖質60グラム以下、脂質80グラム以下、総カロリー1920カロリー以内」を基準としています。ついでに血圧の関係があるので「塩分は一日6グラム未満」。

レイキャビクでの生活では、これらを守れないことは滅多になく、筋トレと合わせて、すっかり生活習慣化しています。

ついでに言いますが、同じ頃にお酒もすっかりやめています。これはダイエット以上にワタシ史の中では重大事件でした。何しろ「晩酌続けて四十年」の歴史を持ちますので。
別に何かお酒で問題を起こしたわけではないのですが(お酒ではしゃぎ過ぎたことも多々ありましたが、それはみな二十代の頃、遠い昔となりにけり)、六十歳を目前として「このまま続けるか、やめるなら今か?」ということを考え始め、どう考えても疲れ始めている肝臓のことを考えてやめることにしたのでした。

というような日本帰省前の状況でしたので、今回の札幌滞在中に、この「断酒を含むダイエットplus筋トレ」という新生活習慣をどのようにキープするかということは、今までにはなかった「懸案」として目に前にぶら下がっていました。

このうちお酒に関しては躊躇なく「フライト中の多少のお酒は大目にみる」ということで、自分自身の中に妥協が出来上がっていました。あの半日も続くフライトをお酒なしで乗り越えるのは「常識外」。

筋トレに関しては、これも札幌でジムに行くつもりはさらさらなかったので、ホテルで簡単にできるメニューを考えました。そのためにわざわざ筋トレ用チューブを一本と、レイキャビクの百円ショップ(100クローネショップ)で買ったABローラーを持参しました。ABローラーは100クローネではなく、1000クローネしましたが。

札幌滞在中は、別に筋力を強める努力をする必要もなく、ただ怠惰に流れてしまうの防げれば十分です。

お酒、筋トレともこの辺までは問題なし。
深刻な?問題はダイエットというか、食事の管理です。




今回気に入った「柿安ダイニング」のゴボウサラダ 美味しいし量もたっぷり


出発前は、ダイエットに関しては妥協するつもりは微塵もなく、同じペースで行くつもり。コペンハーゲンでのランチはサーモンと野菜のサラダ。入っていたヌードルは残してパス。やる気満々で始まりました。

フライト中はお酒は少いただきましたが、ダイエットはキープ。成田でもしかり。成田ではお酒はありません。

しかし、出発から30時間ほどたった日本時間で翌日の夜九時に札幌に着くと、やはり腹ペコ。ローソンへ夜食を探しに入りましたが、美味そうなものだらけ。たとえコンビニであっても。

ここで腹ペコに負け、おにぎりふたつ。生タラコといくらのチョウ美味しいバージョン。いきなりの完敗でした。

ですがダイエットは長期戦。まあ、このおにぎりは「チートデイ」(月に一二回ダイエットを気にしないで食べて良い日)と考えて、翌日から再出発。

と、これまで何とかダイエットを札幌でも保っています。もちろん、何がしかの妥協はあります。まず、自宅と違って「何をどれだけ」の計測は基本できません。コンビニで買うものについては、内容物の一覧が付いているので参考にできますが。ですから、「何を何グラム」については塩分を含めて「アバウト」ですませています。

しかし、札幌でのダイエットにはやはり内外に難しさがありますね。まずは「外の敵」。何と言ってもここは札幌。食の宝庫であることは間違いありません。この街にいて、通りに並ぶ食堂、レストラン、飲み屋とそこで出され得るご馳走に目がいかないことは考えられません。ダイエットに関しては「誘惑の街サッポロ」です。

「内の敵」は、そういうご馳走の街にいながら「何でダイエットせんといかんの?」という当然と言えば当然の疑問が出てくることです。バカじゃないか?と思えてくるのですよ、どうしても。

確かにそうなんですよね。人の性格にもよりましょうが、中には「サッポロ滞在中は、ダイエットは忘れる!」という仕方を取る人もいることでしょう。それで悪いことは何もないと思います。

ただ、ワタシはそういう性格ではないのでした。ここまで続いてきたものですから、多少緩む面は仕方がないとしても、基本を崩してしまうほどのことはしたくありません。

ですから、輝く宝石のようないくらがウィンクしてこようとも、プリプリのお刺身が笑いかけてこようとも、はたまた黄金のビロードのような北海道ビールが「シュワッ」としようとも、今はNo thank youで突っ張っています。




もうひとつお気に入り「柿安ダイニング」のグリル野菜のサラダ


それでも「デパ地下」徘徊の楽しみが消えたわけではありません。「サラダ」や「焼き魚」「ステーキ」等の一品ものを目当てに、徘徊は続いています。

今回特に気に入って何度も食しているのは、大丸地下のお店「柿安ダイニング」のサラダです。特にごぼうと大根をメインにした野菜サラダは、これだけ食べてもかなり空腹を満たしてくれるほどのサラダです。

その横に並ぶ「グリル野菜のサラダ」は、かぼちゃやナスのグリルがトッピングしてあり、こちらもとても美味です。多少糖質は多いかも、野菜にしては。

これらの野菜に「7−11」や「ローソン」で買う袋の生野菜サラダを加え、さらにあちこちで買える焼き魚や焼肉をメインにして、食事が成り立っています。「7-11」や「ローソン」の焼き魚等の美味しいのにはびっくりしました。これは私は初体験でした。

最後にまとめとして。日本でのダイエットは、アイスランドでのダイエットより数倍難しいことだろう、と実感しました。これだけ美味いものが周囲に満ち満ちている国も珍しいのでは?と、ホントにホントに思っています。

そしてダイエットの極意 -ワタシ流ですが- 肉を切らせて骨を切る。あまりガチガチにこだわり過ぎず、さりとて基本は崩さず、ではないかと思います。


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サッポロ北街ひとり日誌 (18-2) – 神の恵みと幸運とJALのCA

2018-10-07 03:00:00 | 日記
半年ぶりに「サッポロ北街ひとり日誌」になります。

昨年2017年は日本へ帰省する機会を逸したのですが、今年は四月に続いての二回目の帰省です。実は四月の帰省は前年の夏休みの遅取りでしたし、今回の帰省は今年の夏休みの「遅刻消化」となります。

確か法律ではちゃんと「夏休みは十月何日までに消化すること」とかいうのがあったと思います。「教区牧師」と言われる普通の牧師さんたちの場合は、夏休み中の不在を互いにカバーする仕組みがありますので、春先から夏期休暇の取得予定を申告するようになっています。

私のように「特別職」にある牧師の場合は、カバーしてくれる人がおらず、自分で様子を見ながら夏休みを計画せざるを得ないのが現状です。最近はカバーしてもらえるよう努力しているのですが、まだまだ改善の途上です。

さて、いつものごとく午前四時起きでスタートする日本への帰省旅行。今回もコペンハーゲン経由で成田、千歳のルート。順調にコペンを経由して旅は続き、途中休憩の地である成田に着きました。着いたのは出発した翌日の午前九時半くらい。

日付けを越していますが、実際は九時間先を行く日本の時刻に追いついてきたものなので、実際の旅行時間はそこまで長いものではありません。アイスランドではちょうど出発した日の真夜中になります。

還暦間近の私は、老体をいたわるべく空港内のレストハウスで休息。四時間ぐっすりと眠り、元気を回復して三つ目のフライト、成田–新千歳のJAL便へと向かいました。




半年ぶりの札幌 秋の爽やかな陽光


ここで突然話題が変わりますが、私は「神の恵み」と「幸運」とを区別して考える癖を持っています。「いきなり何じゃ?!」とお思いでしょうが、ガマンして下さい。つまり、何か良いことがあった場合、それを「神の恵み」と考えるのか、単にラッキー!と考えるのか、を区別するということです。

例えば一千万円の宝くじに当たったとしましょう。これを「神の恵み」として考えるか、単に幸運として考えるかは、人それぞれと思います。

当人がお金に困っている状況にあり、宝くじであれ何であれ金銭的な支えを必要としていたのであれば「神の恵み」と言えるでしょう。

そういうわけではなくて、単に「予期せぬお金が儲かった」というのであれば、「神の恵み」と言うよりは「幸運」とした方が良いと思います。神を引き合いに出す必要はありませんし、だいたいその一千万が本当に「良いこと」であるかどうかは、その人のその後の生活を見るまでは断言できないかもしれませんからね。あぶく銭で生活を乱した、というようなのはよく聞く話しです。

逆に、始めは「人生のとんでもない苦労」と思わざるを得ないようなことが、後に人生の素晴らしい基となることだってあります。そういう場合は、そこに神の恵みが現れていると考へるべきでしょう。

「神の恵み」というものは、始めからその人の目に素晴らしいものに映るとは限らないのですが、結果「人の生をより良いところへ引き上げてくれるもの」と私は考えています。

ですからワタシ的には、人が自分の欲望や願望を満たすような結果を、その人の努力や精進によってではなく得た時は「ラッキー!」であり、それほど単純ではない紆余曲折があるかもしれないけど、長い目で見たらその人にとって良いものをもたらすものを得た時に「神よ、恵みを感謝!」と分類しているわけです。

一応牧師の私としては、どうでも良い幸運にまでやたらに「神の恵み」を連発するとヒンシュクを買うこともありますので、そのような「分別癖」が付いたようです。

ここでまた成田空港に戻ります。

成田のJALの国内線のあるターミナルの一画で、私はダイエット破りの罪を犯し、ソフトクリームを舐めていました。なぜか知らないけど、空港とソフトクリームはよく合うのです。そこをJALのCAさんたち三人が通り過ぎて行きました。

私は特にCAさんに憧れる夢は持っていません。はっきり言って、みんな同じ格好、同じ応対、同じ顔に見えてしまうことが普通で、それほど視野には入ってきません。

ところが、その通り過ぎて行った三人のCAさんのひとりが、稀に見る「見目麗しい」女性であり、ワタシの還暦リーチのハートはハイジャンプしてしまったのです。




1980年くらい ノエビア化粧品のCM デビッドボウイの曲がBGM


黒髪(日本でならフツーか?)、ショートカット、端正な横顔。かつてのノエビア化粧品のCMの女性パイロットを思い起こさせます(といってもわかる人はいないでしょうが…).

あっという間に通り過ぎてしまったので、残念。当然「この人たちが、札幌行きのクルーだったらいいなあ」という、チョー人間的、いやオトコの子的希望を持ったわけです。

ですがそのサテライトから出るJALは名古屋、大阪、沖縄等々、何便もあります。その三人組が札幌行きであるとは、確率的にも「アキラメナ〜」に属することでありました。

それがです。P搭乗口付近、搭乗アナウンスに従って動き出した列に続いたワタシの目に、機内でお辞儀をして迎えてくれるその見目麗しいCAさんが飛び込んできたのでした。ラッキー!!

で、ここで、先ほどウダウダ書きました「神の恵み」と「ラッキー!」の考察が出てくるわけです。今回の事象は「ラッキー!」に分類されることです。私のチョー個人的、かつあまり知的なところから出てきたのではない「願い」に基づくものでしかないからなのでした。

私はJシートという、千円上乗せすると座れるビジネスクラス用の仕様の席(それでもエコノミーです)に座れたので、前から三列目。このシートは予約時には取れず、先ほどチェックインカウンターで「空きができました」と知らされて取ったばかり。これもラッキー!

さらにラッキー!の続きなのか、そのフライトはビデオがなく(もちろんビデオはあるのですが、国内線では使わない方針のようです)、安全装置や諸注意の説明が古式ゆかしいCAさんの実演でなされます。

普段は無視する酸素マスクの説明ですが、輝くCAさんがすぐ前に立ってしてくれるパフォーマンスに見とれてしまうワタシでした。

せっかくなのでお礼代わりに、機内販売でカシミアのストールを買ってしまいました。そんなに高価ではなかったけど。もちろん輝くCAさんから。ラッキー!   

繰り返しますが、これは別に神の恵みではなく、私の個人的な願望を満足させてくれるプチ幸運だと理解しています。それでも幸運は幸運。こういう人間的な思いに基づくラッキーであっても、人の生活を楽しくはしてくれますね。そういうのが続く生活と、そういうものが全然ない生活を比較するならば、どちらがより楽しいかは一目瞭然。




JALは一日135便?


しかし、人間の思いに貪欲は付きもの。こうなれば、「あわよくば、帰りのフライトも」となってしまいます。ですが、JALのCAさんは総勢400人。フライト数は毎日国内で64便、国際便で71くらいはあるようですから135便くらい?。

となると、あの輝くCAさんが帰りの便のクルーに来てくれる確率は、一便に四人のCAさんとして、400分の4掛ける135分の1として0,000074。つまり「あり得ないよ」の世界の出来事。

そうですね。あり得ないとは思いますが、それでも、「あり得ないこと」を期待する気持ちを心に携えていることも、悪いことではない気もします。確率論的には「あり得ない」ことでも、人生には確率論以外のものも含まれているようですし。

それにあり得ないことは期待するだけでも楽しいです。それが無実な期待であるならば。人生の重要な事柄にについて「あり得ない」ことを当てにしてしまっては困りますけどね。

皆さんも、何がしかの「あり得ない」ことを期待する無邪気な気持ちを持たれますよう。生活をオモシロ楽しくする「味付け」と思ってはどうでしょうか?

(*JALのCA数を400人と書きましたが、これは2017年度の「新規」採用分のみの数のようです。そうですよね、400人ではフル稼働でも一日135便をカバーできません。CAさんの総数は調べきれませんでした。400人の数倍であることは確か。ですから「輝くマイCAさん」との再会は、さらに「あり得ないよ」の彼方へFly awayです。(^-^; )

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