この絵本、おすすめです。教育に関わる大人のみなさんにも是非おすすめしたい絵本の1刷
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1976年に第1刷発行と書いてあるので、45年前からあるお話。
でも、この45年間の日本の教育を振り返ると、この絵本に出てくる教育観は、制度を変えていく権限を持つ人達には届かなかったのでしょうね。。。
教育やしつけは、大人が求める理想の姿にコントロールしようとしても 残念ながら子供の心には響かない。
叱られる恐怖で、一時的に親や先生の言う事を聞く子もいるかもしれないけれど
大人になった時に自分で状況を理解、判断し行動を決めていく事ができるようになるかというと
結果的には遠回りだったりする。
多くの大人達は、子供達が大人になっても生活に困らない、やりたいことができる幸せな人生を送ってほしい。
と、願っているから、その強い思いもあって、子供に色々求めてしまったり、こうした方が良いという方へ導こうとして、それがエスカレートすると気がついたらコントロールしてしまったり、テストの点数でその子の能力を評価したりしてしまったり。
この「バーバパパの学校」は、教育とは何か。勉強とは何か。という事が1冊の絵本にまとまっています
みんなそれぞれ、好きな事、得意な事が必ずある。
やんちゃで問題を起こしがちな子も、おとなしくて自分を表現するのが苦手な子も、興味がある事に関する勉強なら、楽しく参加する。
大人は、その子が今 何に興味を持っていて、どんな事が好きなのか。それをよく観察して、その子が 興味を深めていける環境を整えてあげる。
主役は子供達。そしてその学びをサポートするのが大人達。
読む事、書く事、計算すること。これらの事も興味を深めていく中で勉強できたら、ただ教科書を読んだり、問題を解いたり、テスト勉強をするよりも、遥かに楽しく習得できるよ。
そして、子供はエネルギーを沢山持っているから、思い切り外で体を動かす時間も大事。
そんな学校に通う子供達の目はキラキラしてるよ。
どの子もみんな、興味を深める事で、ぐんと成長していけるんだよ。
その大切なメッセージがこの1冊に詰まっています