大相撲7月場所で大の里が『史上最速』初優勝。
14日目に単独トップになっていた新小結大の里、本割で関脇阿炎を押し出しで破り、文句なしの初優勝。
小結なのであわせて殊勲賞と技能賞も獲得した。
初日に大関・横綱全滅という大波乱。その横綱照ノ富士を破ったのが大の里。
その勢いそのままにドンドン勝ち続けての快挙。負けたのは高安、平戸海、豊昇龍の3敗。
先場所は新入幕優勝の尊富士に先を越されてしまったものの、新入幕場所、先場所と11勝4敗と揃え、小結で12勝3敗の優勝なら次は大関の声がかかるのも当然だ。改名した琴櫻が昇進したのも前3場所の勝ち星が33勝だから既にクリアしてるともいえるくらいだ。
ただ安易な33勝ラインで昇進したからか今場所の大関は弱かった。貴景勝も霧島も早々に休場してしまったし、豊昇龍、琴櫻も10勝以上にはなったものの、強さが感じられなかった。尊富士も初優勝の無理がたたっていきなりの休場だし、休場力士が多すぎるよね。ハワイ出身力士以来重量化に歯止めがかからないのですぐケガにつながるんじゃないかな。そして馬力型の力士が増えたのもあって偶発的な勝ち方が多く、理詰めの相撲や四つ相撲が少なくなった。要するに面白くないの。
だから小兵力士の翠富士(みどりふじ)や業師の宇良(うら)なんかが人気があるのね。そして応援したくなるのは生きがいい相撲を取る人、佐多の海とか玉鷲とか明生(めいせい)やね。ああ来場所も楽しみや。
たまたまここ2場所は日本人力士の優勝でしたね。
でも期待できるのは大の里だけ、
琴櫻はイマイチやし、敢闘賞の欧勝馬もモンゴル。
まだ安心はできませんよ。
優勝が続いて嬉しいことです。