今回もにゃんこニュース。舞台はロシアです。
ロシアで農業を営む男性。ある日、納屋から聴こえるにゃんこの鳴き声に気がつきました。
「はて?」と思い様子を見に行くと、目が開いていないもっふもふの子にゃんこ4匹を発見。
「こんなにかわいいのに、だれか捨てやがったな〜。このままじゃ死んじまうぞぉ〜」と思い、そのまま世話をして飼うことにしました。
もっふもふの4にゃんずはもっふもふののまま、すくすく成長。あまりのもっふもふに?と思わないでもなかったようですが「もっふもふのにゃんこっているよなぁ〜」とあまり深く考えずにいました。
しかし成長するにしたがい、フツーにゃんことの違いが際立ってきました。
「こいつらかわいいけど、なんか違うんだよなぁ〜。もしかしたら、血統書が付くようなスペシャルなにゃんこかも?」と思い鑑定を依頼します。
男性「こいつら、えらいもっふもふなんすけど、血統書がつくようなスペシャルなにゃんこだっだりします?」
鑑定人「このにゃんず、どっから連れてきたんですか?」
男性「うちの納屋で鳴いてたから保護したんすけど」
鑑定人「う〜ん、何もご存じないようですね」
男性「こいつらって、スペシャルなにゃんこなんすか?」
鑑定人「はい、とってもスペシャルなにゃんこ、マヌルネコです」
男性「マ、マヌルネコぉ〜? なんすかそれ?」
説明しよう。マヌルネコは多くの生息地で法的に狩猟が規制され、毛皮の国際的な商取引も1980年代には規制されているという、絶滅も危惧される野生のにゃんこ。保護対象なので、個人での飼育など以ての外なのである!
というわけで、ことここに至っては「もっふもふのにゃんこっているよなぁ〜」と呑気に構えているわけにもいがなくなりました。
地元の保護施設でひきとり、訓練して自然に返すことに。
保護区の担当者は親代わりになる猫がいたほうがいいと考え、子育て中のイエネコの母子2組のそばに置いたところ、「なんかいつの間にか家族が増えているようだけど……まあ、いいか」という感じで大らかに受容され、お乳を与えたりお世話をしてくれました。
マヌルたちは約半年間、施設内でお母さん代わりのにゃんこやスタッフたちの愛情をたっぷり受けて、さらにすくすくと成長。だいぶマヌル感が出てきた秋、ついに野生に戻ることになりました。
スタッフの中には、半年間の出来事が走馬灯のように思い出され涙を流す姿も……。
「がんばって生きるんだぞぉ〜」とマヌルたちを見送りました。
これでめでたし、めでたし……と思ったのも束の間、翌年の春、痩せてヘロヘロになって舞い戻ってきたマヌルたち。
「あんたらさ〜、自然界それもロシアの冬の厳しさってしってる? ホント、ハンパじゃないから!」
「食いもんはないし、どこに行っても寒いし、えらい目にあったぞ」
「大体さぁ〜、専門家っていうんなら、野生に返す季節くらい考えろよ」
「腹減ったぁ〜 なんか食わせろぉ~」
マヌルたちが言葉を話せたら、きっと口々にこんなふうに訴えていたでしょう。
早速、マヌルたちに食事を与えつつ「ごめ〜ん」と連発するスタッフ。
この失敗を教訓に、マヌルたちの野生カムバック計画を再検討。1年間のトレーニング期間を経て、翌年春に自然に返すと、今度は無事に野生に戻ることができました。
この話、10年ほど前の出来事らしいですが、最近ネットで見て衝撃的だったので、いつものように妄想を暴走させて必要以上に加筆を加えて紹介しました。正確なところは、ネタ元をご覧ください。
以前、似たような話を紹介しました。海外ではこんなことがあるんですね。もし、日本でにゃんこを保護したら、イリオモテだったとかなんてことがあっら、すげーニュースになりそうだけど、ありえないよなぁ〜。
ちなみに今回の写真は、パートナーから枕を奪取してご満悦のわおん。
しかし、パートナーが転がって寝ている先は私の布団……。
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