金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

抹茶茶碗の繕い依頼 その1

2021-04-28 14:43:41 | 陶器の繕い例
こんな可愛い抹茶茶碗の繕いの依頼です。
 
口の部分に少し欠けた箇所があります。

 

その下に亀裂が入っています。

 

先ずは、繕い箇所をヘアードライヤーで熱くなるまで熱して。

接着剤を注入する作業から。

 

傷んだ亀裂の部分には、地の子を混ぜたもので補強して。

 

内側も。

 

こんな形で接着剤が固まるまで。

 

そのあと、傷んだ亀裂部分に、弁柄漆を塗って。
漆が乾くまで待って。

続きます。


抹茶茶碗の繕い依頼 その2

2021-04-28 14:43:41 | 陶器の繕い例
可愛い抹茶茶碗の繕いの続きです。
 
次は繕い箇所に艶黒漆を塗って。

 

そして、本銀の丸粉(3号)を蒔いて。

 

漆を乾かした後、粉固めの処理です。

生漆をテレピンでうんと薄めたものを塗ります。

すぐにキムワイプできれいにふき取って。

今回は粉固めは2回処理して。

 

そして、いよいよ仕上げです。

しっかりと木綿布で磨いた後、鯛の牙(たいき)で磨きます。

 

内側に、もう少し処理した方がいいかなと気になる箇所がありますね。

 

一応終了ですね。

 

周りの模様からして、やはり金粉よりも銀粉を使った方が正解でしたね。