金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

ギャラリー内の繕い その6

2017-10-29 17:14:00 | その他の繕い例
[追加の記事6 8/18]

「二人展」を見に来てくれた「いこま酒店」の奥さんから、ご主人が愛用されている財布が直らないかと相談がありました。

こんな丈夫そうな財布です。


中はこんな状態でした。
ボロボロと剥がれ落ちていますね。


もう一か所も同様。


革職人となっている次女に何とかならないかと見てもらったのですが、とても難しくて、やっかいで、買い替えるほうが安上がりだと。

そこで私は、接着剤を用いて布を貼り付けたらどうかと考えて。
「いこま」さんの了解をいただいて。

いろんな布を妻に用意してもらって、これがいいなと。
さあ、作業スタートです。
今回はギャラリー内と家での作業となりました。
また、アラルダイトの出番です。
革と布の接着ですので、他にもいい接着剤があるでしょうが、手元にはないので。


こんな感じです。


密着させて貼り付けたいので、アラルダイトが貼り着かないプラスチック板をあてがって、中にはキッチンペーパーをはさんで、この状態で、上に重しを置いて接着です。
この作業をもう一面にも施して。


そして仕上がりました。
簡易な方法で、少し弾力性に欠けるようですが、充分使用に耐えられそうですね。

また、繕いの新しい分野での試みが上手くいきましたね。

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