金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

嶋台茶碗の繕い

2015-12-28 11:21:07 | 陶器の繕い例
随分前に繕いを依頼されていた嶋台の抹茶茶碗。

以前にも銀箔の茶碗の繕いを依頼されたことがあるが、今回は金と銀のセツトでの依頼。
お正月などの初釜の茶会で使うそうですね。

それで、全く急がずに依頼されて何か月間もそのままでしたが。
3月頃にようやくトライです。
しばらく使っていると、こんな風に箔がはがれてくるのですね。


さあ、取り掛かりましよう。
東急ハンズで購入した金箔と銀箔。
金箔は1枚もの。銀箔は10枚入りでこの値段です。


先ずはあたりをつけて。
一番良くすり減っているところ中心に。


「新うるし」の本透明を使って貼りつけていきました。


こんな感じですか。
箔の扱いは慣れないもので、とても難しい。


次は銀の方です。


銀箔の方は、金箔より薄いように感じます。
下が透けて、何枚も重ねないといけませんね。
しかも出来栄えがいまいちです。
ここで断念。



それで、またそのままで長い間放置。
依頼者から「まだですか」と言われて。
新しい年が近づいてきましたので、ようやく仕上げに取り掛かりました。
金箔の方は少し修正して完成。こちらはきれい。


銀箔の方は、またたくさんの箔を使って貼り重ねて。
こちらの方は相変わらず、難しいですね。
ここまでですね。


セットでの写真。
どんなものでしょうか。
こういうものはプロに依頼した方がいいのではと思いますね。
私には慣れないもので。

何とか年内に依頼者にお渡ししました。
プロの仕上げではないのに、とても喜んでもらいました。
お値段の方は、経験となる仕事ですので、うんと安くして。
さあ、お正月に使って頂きましょう。


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