金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

繕いがまたたくさん その3

2016-12-12 09:49:50 | 陶器の繕い例
丹波立杭焼の最古の登り窯の作品の窯出しの時に手に入れたものです。

こんなものを二つ頂きました。
これは焼成の時に作品を置く台なんですが、亀裂が入ってしまってもう使えないと判断されたものです。

でも、とてもいい窯変が出ています。
処分されるときに鎮台窯の大上和則さんが、「もったいないね。この中に容器を入れたら花活けとして使えるのにね」とつぶやいておられたので、横にいた私、「それなら私が頂きます」と。


上からと下からの写真です。


元の状態の写真を撮り忘れていたのですが、もう少し状態のいい方を繕ってみました。
こんな風に。
いつものアラルダイトと地の粉を混ぜたもので充填して。


横の亀裂も、温めてアラルダイトだけ充填した後に、こんな風に亀裂を埋めて。


出来上がりです。
横側のいくつかの亀裂、綺麗に処理したでしょ。
この中にシクラメンの花を鉢ごと入れても見映えするでしょうね。


中側は見えないところなのでアバウトで。
大きく開けられた丸い穴の部分も充填して。


裏側からみた様子です。
これで直接水を入れて花を活けることもできます。
もう一つも余裕があるときに繕ってみましょう。


今度機会があれば、鎮台窯の大上和則さんに見てもらいましよう。
びっくりされるでしょうね。
大上さん、私が繕いをすることはまだご存じありませんので、いいPRですね。


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