金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

繕いがまたたくさん その2

2016-12-12 09:42:37 | 陶器の繕い例
次の繕いの品物は、窯出しの時に依頼されたものです。

兵庫陶芸美術館で以前指導員をされていて、お世話になった炎丹久窯の清水豊和さんの大皿です。
記念品をお渡ししたい方はすでにお亡くなりになっていて、ご家族の方にプレゼントしたいとのこと。
篠山鳳鳴高校の関係ですね。


こんな小さな亀裂が入っています。


早速取り掛かりました。

アラルダイトと地の粉を混ぜたものを充填して。


乾燥後、黒艶漆で処理して。


すぐに金の丸粉(3号)で蒔いて。



このあと、湿気のあるところで漆を乾燥させますが、こんな手法で。
水を含ませたペーパーを処理した部分の横に置いてサランラップをかぶせて、ホットカーペットの上に置いて温めながら。


この後、生漆をテレピンで薄めたものを塗る粉固めの処理を2回行ってから。
最後の磨きの工程です。
木綿布でしっかり磨きをかけて、鯛の牙での仕上げです。


完了です。


こんな風に出来上がって。
立杭の陶芸美術館に行く用事があって、早速お届けしました。



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