金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子 その1

2021-04-10 15:25:48 | 金繕い教室「器再楽」
一昨日の木曜日ですが、川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
 
この日の参加者は9名。

 

沢山の修復する品物があります。

いつものようにその確認から。

 

手に取っているものは、私が持ち帰った丹波焼の片口。

前回、銀の丸粉を蒔いたのですが時間が足りなくて持ち帰って、その後の粉固めも終えての持参です。

 

鯛の牙(たいき)の使い方をお教えして、このあと、ご自分で磨いてもらいました。

 

続いて、こちらは金の丸粉をご自分で蒔いた品々。

 

粉固めの要領をお教えして。

生漆をテレピンで薄めたものを塗るのですが、その濃さが難しいようで。

 

塗った後はすぐにキムワイプできれいにふき取らないといけません。

 

この後は、こんな風にご自分で処理してもらいました。

粉固めを2、3回してもらいますので、鯛の牙での仕上げも含めてご自宅での作業となりますね。

続く。


妻のコーヒーカップの繕い

2021-04-07 12:08:13 | 陶器の繕い例

次の繕いの依頼は、妻からです。

愛用しているコーヒーカップを傷めてしまって。
 
欠けを貼り付け、もう一か所の欠けはありませんので復元して。
 

 

ベースを直した後は、艶黒漆を塗って、銀の丸粉(3号)を蒔きました。

 

そして、漆が乾いてから、生漆をテレピンで薄めたもので粉固めです。

 

粉固めを2回繰り返して、乾燥させてから鯛の牙での磨きです。

 

終了です。

これからは電子レンジが使えなくなって、不便なようですが。


子供陶芸教室での陶板のトラブル

2021-04-02 16:41:34 | 陶器の繕い例
陶板の線彫りの段階で割ってしまった子供陶芸教室の作品。
 
ずっと何とかならないものかとの試行しましたが、なかなか難しいものです。
 
結局本焼き後も繕いです。
本焼きを終えて、こんな姿で。

 

いつものように接着剤に地の子を混ぜて。

接着です。

 

裏側も補強して。

 

接着剤が固化した後、「新うるし」での色合わせです。

 

こんな仕上がりで、まあ、いいでしょうかね。