浜坂教会「平和の祈り」
世界では、戦争があり、あらゆる兵器によって兵士をはじめ、幼い子どもたちや女性たちの尊い命が奪われています。戦争とは、破壊、殺人、搾取と略奪、レイプ、あらゆる強欲、悪であり、憎しみに支配された、終わりのない報復の繰り返しのことです。
私たちは、自分や家族の健康を大切にしたいと考えます。ましてや、誰も自分の子どもや孫が殺されても良いとは思いません。そうであるならば、私たちも誰かの命を奪ったり、誰かの子どもや孫を殺してはならないはずです。
日本は、戦争を放棄したにも関わらず、再び戦争に参加しようとしています。私たちの子どもや孫の将来は、一体どうなるのかと不安で一杯です。
戦争を認め、子どもや孫を兵士として送り出すということは、彼らに「殺人者」になれと命じることです。それは、「隣人を愛しなさい」という、イエスさまの教えに逆らうことです。
また、兵器や武器を売る、軍需産業や武器商人が利益を得て、さらに新しい兵器や武器が作られ、売られることになります。それは、「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」という聖書の教えに逆らうことです。
私たちは、人を殺したり、殺されたりするためではなく、互いに愛し合うために神さまが命を与えてくださったと信じます。老人も、若者も神さまから祝福されている存在であり、互いに助け合って生きるべきです。
私たちは、自分たちの畑を持ち、自分たちの食べる物は自分たちで作れるようでありたいと思います。そして、武力によらない問題解決の方法について、互いに一生懸命考え、学ぶ努力を怠らないようにしたいと思います。
主なる神さま、どうか世界中の全ての命をお守りください。私たちが、「殺してはならない」、「隣人を愛しなさい」との御言葉に逆らうことのないように、信仰の道をお守りください。アーメン
(2015年8月2日 平和聖日礼拝にて)