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新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「寛容は愛」

2024年09月28日 | 聖書のお話

「寛容は愛」 ヨハネによる福音書 10章31~39節

 一神教とは、唯一の神を信じる宗教のことです。古代の多くの国家では、唯一の神と王を頂点として政治が行われ、宗教と政治が互いに協力し合って国家を形成していました。しかし、一つの国にすれば唯一の神なのですが、国々を見渡すとそれぞれ違った神々が存在することになります。お互いの国を認め合おうとするなら、神々の存在についても尊重しなければなりません。

 聖書には、唯一の「父なる神」がいて、その独り子はイエスさんであると伝えています。同時に、「神々」の存在についても伝えています。いつの時代でも、お互いに自分の信じる神こそが唯一であると主張するならば、争いが起こってしまうものです。寛容の心をもって、それぞれが信じる神々の存在を尊重してこそお互いに平和でいられるのです。

 地方であればあるほど、そこに住む人びとが守ってきた伝統ある宗教が存在します。キリスト教の神さまだけが唯一なのだと言って他の神々を否定するならば、地方でキリスト教は受け入れられません。それぞれが信じる神々を尊重し合うなら、争いは起こりません。キリスト教は、イエスさんの教える愛を伝え、寛容の心をもってお互いの信仰を尊重し、共に平和を希求して生きることが求められているのです。

 


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