旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

本州一周普通列車の旅6~4日目(1)益田駅まで

2016-04-17 08:33:50 | 本州一周普通列車の旅
 4日目は山陰本線で鳥取を目指します。
 山陰本線は、京都駅から日本海沿岸を経由し、隣の幡生駅に至る路線です。


 童謡詩人金子みすゞが、山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)の生まれであることから、6月下旬から9月末にかけて「みすゞ潮彩号」が運転されます。ホームには金子みすゞの「大漁」の詩の看板が設置されていました。


 5時39分発の益田行に乗ります。


下関    05:39発   
幡生    05:44着 05:44発   
綾羅木   05:48着 05:49発   
梶栗郷台地 05:51着 05:52発   
安岡    05:54着 05:55発   
福江    05:58着 05:58発   
吉見    06:02着 06:03発   
梅ヶ峠   06:07着 06:08発   
黒井村   06:12着 06:12発   
川棚温泉  06:16着 06:16発   
小串    06:20着 06:27発   
湯玉    06:33着 06:34発   
宇賀本郷  06:37着 06:38発   
長門二見  06:44着 06:45発   
滝部    06:52着 06:52発   
特牛    06:57着 06:57発   
阿川    07:02着 07:02発   
長門粟野  07:10着 07:10発   
伊上    07:16着 07:17発   
人丸    07:22着 07:24発   
長門古市  07:29着 07:31発   
黄波戸   07:36着 07:36発   
長門市   07:43着 07:53発   
長門三隅  07:59着 07:59発   
飯井    08:07着 08:07発   
三見    08:13着 08:14発   
玉江    08:20着 08:21発   
萩     08:24着 08:25発   
東萩    08:30着 08:42発
越ヶ浜   08:45着 08:46発   
長門大井  08:52着 08:52発   
奈古    08:57着 08:58発   
木与    09:03着 09:04発   
宇田郷   09:11着 09:11発   
須佐    09:20着 09:20発   
江崎    09:28着 09:28発   
飯浦    09:36着 09:36発   
戸田小浜  09:41着 09:42発   
益田    09:53着


 1番列車の始発ということで、下関から乗る人はほとんどいません。


 下関駅を出て間もなく下関総合車両所が右手に見えて来ると、幡生駅に着きます。




 幡生駅を出ると、山陽本線と分かれて山陰本線に入ります。


 綾羅木駅、そして太平洋戦争中の燃料統制により、ガソリン動車が使用できなくなり、昭和16年に廃止された梶栗駅。平成20年に宅地開発が進んだため駅名を変えて復活した梶栗郷台地駅、安岡駅と過ぎると、響灘が見えてきました。曇天のため沖にうかぶ藍島が見えません。


 この後、福江駅から吉見駅にかけて響灘を見ながら進みます。


 吉見駅からは山越えになります。


 梅ヶ峠駅を過ぎ、1000分の25の勾配を下り、黒井村駅に着きました。


 隣のボックスでは、下関駅から乗ってきた女子高校生が、頭からタオルをかぶり眠り始めました。


 川棚温泉駅から2km程離れたところには、毛利氏の御殿湯も作られたという温泉街あるそうです。


 小串駅では7分の停車。乗客はほとんどいません。






 小串駅を出ると、響灘に浮かぶ男島、女島、竜宮島が見えます。


 ここから湯玉駅、宇賀本郷駅、長門二見駅と響灘に沿って進みます。




 長門二見駅手前で夫婦岩が見えます。みすヾ潮彩号はここで停車するらしいのですが。


 長門二見駅から列車は丘陵地帯へと進みます。


 ガードレールは白い物と思っていましたが、黄色い物も見ることができました。


 隣のボックスは、2人増えて3人になっています。


 「特牛駅」難読駅名の一つです。地名の由来は、牝牛の意味を示す方言の「コトイ」から取ったという説が有力のようです。


 阿川駅を過ぎると再び海岸線に出でます。


 粟野川を渡ると長門粟野駅です。


 静かな油谷湾をを眺めながら進みます。






 伊上駅を過ぎると今度は耕地が広がる内陸に入ります。


 人丸駅には金子みすゞの「お魚の春」の詩の看板がありました。


 次の長門古市駅までの間も耕地が続きますが、黄波戸駅を過ぎると青海島が見えてきました。


 青海島へは長門市駅から一駅で終点の支線に乗って、仙崎駅で降ります。




 隣の高校生は4人になりました。下関駅から乗った子はすでに2時間乗っています。


 仙崎湾に沿って列車は進みます。徐々に雲も晴れてきたように感じてきました。


長門三隅駅を過ぎると少し高度を上げます。




 飯井駅の辺りから赤い屋根瓦の家が多いように感じます。


 窓から手が届く場所に夏みかんの木が植えられているところがたくさんあります。


 沖の島々は霞んで見えるものの、波打ち際は底が見えるほど透き通っています。


 玉江駅を過ぎると左手に萩市街地を見ながら萩駅へ進みます。


 玉江駅と萩駅で今まで乗ってきた高校生が降りるのと入れ替えに、別の高校の生徒が乗ってきました。




 世界最小とも言われる笠山を見ながら大きくカーブして東萩駅に到着します。




 越ヶ浜駅を過ぎるとしばらくは海岸に沿って進みます。


 長門大井駅・奈古駅間の車窓




 奈古駅・木与駅間の車窓


 木与駅・宇田郷駅間の車窓




 宇田郷駅・須佐駅間の車窓




 須佐駅・江崎駅間は高山半島の根っこの部分を通って行きます。


 飯浦駅から山口県です。


 赤い屋根瓦の割合が多くなってきました。




 戸田小浜駅を過ぎると益田十景の一つ「三里ヶ浜」が見えてきます。浸食が激しく砂浜が減りつつあるとのことです。




 一級河川で唯一、支流を含めてダムが一切無い渡ると終着益田駅です。




 益田駅では2時間57分の待ち合わせです。

 つづく

本州一周普通列車の旅5~3日目(2)広島駅から下関駅まで

2016-04-15 12:47:18 | 本州一周普通列車の旅
 広島駅では21分の待ち合わせです。駅の外に出てみましたが37度近い暑さです。



広島   13:18発
横川   13:22着 13:22発   
西広島  13:25着 13:25発   
新井口  13:29着 13:30発   
五日市  13:32着 13:33発   
廿日市  13:36着 13:37発   
宮内串戸 13:39着 13:39発   
阿品   13:42着 13:43発   
宮島口  13:45着 13:45発   
前空   13:47着 13:48発   
大野浦  13:51着 13:52発   
玖波   13:56着 13:57発   
大竹   14:01着 14:01発   
和木   14:03着 14:04発   
岩国   14:09着

 昼食は、三原駅で購入してきた「たこめし」と広島駅で購入した「夫婦あなごめし」です。








 西広島駅を過ぎると進行方向左手を、広島電鉄宮島線が宮島口駅まで並行して走ります。


 海岸線を走っているのですが、家並みが続いているため一瞬だけ、日本三景二つ目、厳島(宮島)が見えました。


 宮島焼は、神砂焼、御砂焼とも呼ばれる宮島の砂を粘土に混ぜて焼き上げた物をいうそうです。


 玖波駅までの区間は瀬戸内海を眺めることができます。


 大竹駅が、広島県最後の駅です。大竹駅を出てすぐ渡る小瀬川が、山口県との県境になります。


 岩国駅で岩徳線と分かれます地図を見た分かるとおり、櫛ヶ浜駅までは山陽本線より距離が短いため、完成当時は山陽本線となり、今の山陽本線を柳井線といていました。
 しかしその後、山陽本線の複線化が計画された際、岩徳線のルートが勾配やカーブが多く、欽明路トンネルをもう1本掘らなければならないことから、複線化が完了して今のように呼び名が変わりました。

 岩国駅で徳山行の列車に乗り換えますが、この列車は徳山駅で列車番号が変わるだけでそのまま新山口行になります。




岩国   14:10発   
南岩国  14:14着 14:15発   
藤生   14:17着 14:18発   
通津   14:22着 14:23発   
由宇   14:26着 14:26発   
神代   14:30着 14:31発   
大畠   14:35着 14:35発   
柳井港  14:39着 14:40発   
柳井   14:43着 14:43発   
田布施  14:48着 14:49発   
岩田   14:53着 14:54発   
島田   14:58着 14:59発   
光    15:03着 15:03発   
下松   15:08着 15:09発   
櫛ヶ浜  15:13着 15:13発   
徳山   15:18着 15:21発   
新南陽  15:25着 15:25発   
福川   15:28着 15:28発   
戸田   15:32着 15:33発   
富海   15:40着 15:41発   
防府   15:47着 15:47発   
大道   15:53着 15:53発   
四辻   15:58着 15:58発   
新山口  16:04着

 岩国駅を出て今津川を渡ります。


 南岩国駅周辺は一面蓮畑のように見えました。


 ここは瀬戸内工業地域の一角。遠くに、東洋紡績岩国繊維工場が見えます。


 南岩国駅から柳井港駅までは、安芸灘に沿って進みます。






 大畠駅の手前で、屋代島(周防大島)を結ぶ大島大橋が見えます。この橋が架かる大畠瀬戸は最大流速10ノット(時速約18.5km)と急流であるため、橋梁は世界初となる多柱式基礎の上に連続トラスを設置する構造だそうです。
 なお、この橋ができるまでは国鉄が大畠駅・小松港間に大島連絡船(大島航路)を運行していました。


 柳井金魚ちょうちん祭りがちかいためか、柳井駅のホームに金魚ちょうちんが飾られていました。今からおよそ150年前に青森の「ねぶた」をヒントに作られた物だそうです。


 徳山駅の一つ手前、櫛ヶ浜駅で岩徳線と合流します。




 福川駅のホームには今では珍しくなった木製のベンチがありました。


 富海駅に着いたところで、隣のボックスに座っていた方から声をかけられました。直江津から長崎県壱岐市に向かう途中だそうです。聞けば、呉線に乗りたくて夜行バスで京都まで出て、その後新幹線に乗り三原駅まで、そこから呉線・山陽本線と乗り継いで、新山口から再び新幹線で早岐に向かうとのことでした。


 防府駅手前で周防灘とお別れです。遠くに見えるのが、大津島でしょうか。太平洋戦争末期に日本海軍の特攻兵器の一つであった人間魚雷「回天」の訓練基地があったことで有名です。

 
 防府駅が近づくと町工場群が見えますが、ここは鐘紡町です。鐘紡町という地名は全国に何カ所かありますが全て、繊維、化粧品、薬品の「カネボウ」に関連する町工場が集まっていると聞いたことがあります。


 防府駅を出て17分ほど内陸を進むと終着新山口駅に到着します。


 新山口駅は平成15年10月のダイヤ改正までは小郡駅という名前でした。地元の要望に応えて、改称に関わる費用億円余りのうち半分を山口県と関係自治体が負担したことでも知られています。


 ここから山陽本線を乗り継いでいくと、今日の宿泊地下関駅には1時間程でつきますが、ここから海側を通る、宇部線と小野田線を通って行くため、下関まではあと3時間ほど要します。
 宇部線のホームにある駅名票は、宇部線専用の駅名票でした。




新山口  16:28発   
上嘉川  16:31着 16:32発   
深溝   16:36着 16:36発   
周防佐山 16:39着 16:39発   
岩倉   16:41着 16:42発   
阿知須  16:44着 16:45発   
岐波   16:48着 16:49発   
丸尾   16:52着 16:53発   
床波   16:57着 16:58発   
常盤   17:00着 17:01発   
草江   17:03着 17:04発   
宇部岬  17:06着 17:09発   
東新川  17:11着 17:12発   
琴芝   17:13着 17:13発   
宇部新川 17:16着

 幹線の山陽本線から一転して、景色も代わりローカル線になりました。上嘉川駅、深溝駅、周防佐山駅、岩倉駅と田園地帯の中を進みます。 




 阿知須駅は、西日本最大の4コース72ホールをもつ宇部72カントリークラブの最寄り駅。もちろん列車で来る人もいないとは思います。


 常磐駅の手前周防灘が再び姿を現しました。波静かなところと見えて海水浴場も開かれていました。


 草江駅は1面1線のホームの停留所のような無人駅ですが、スーツケースを持ったビジネスマン3人が降りていきました。踏切を渡って真っ直ぐ先にあるのは山口宇部空港、ここから徒歩10分だそうです。


 ここ草江駅から宇部岬駅、東新川駅、琴芝駅、そして下車する宇部新川駅までは、駅間が1km強で続きます。
 宇部岬駅では、新山口行とすれ違いました。


 小野田線の起点は一つ先の居能駅ですが、全ての列車が宇部新川駅発着になっていますから、ここで下車します。




 宇部市はその名から分かるとおり、宇部興産の宇部本社や各種の工場が立地しています。
 駅前を直進すると、その宇部興産本社地区があります。


 改札口付近の広さから、かつては多くの通勤客で賑わったことがうかがわれます。






宇部新川 17:56発   
居能   17:59着 18:00発   
妻崎   18:04着 18:04発   
長門長沢 18:06着 18:06発   
雀田   18:09着 18:09発   
小野田港 18:12着 18:13発   
南小野田 18:14着 18:15発   
南中川  18:17着 18:18発   
目出   18:20着 18:21発   
小野田  18:25着 

 停車中は半自動ということで、手で開け閉めします。


 1両の列車の乗客のほとんどは、高校生でした。


 居能駅を出ると、厚東川を渡り妻崎駅に着きます。


 周防灘に爪の先のように岬が突き出ていたことから付いた地名とされる妻崎駅。沖にあった島まで開墾し陸続きとなっていて、今では想像もつきません。


 雀田駅は、長門本山駅に向かう小野田線支線との分岐駅です。
 向かいのホームには、1日3往復の下り最終列車が停まっていました。


 小野田港駅は、軽便鉄道時代「セメント町駅」というだけあって「小野田セメント」の工場もあったようですが、今ではセメントの製造が行われていないとのことでした。


 この後、南小野田駅、南中川駅、目出駅と停まり進んでいくと、右から山陽本線が迫ってくると、終着小野田駅に到着します。




 今日最後の列車です。


小野田 18:38着 18:39発   
厚狭  18:44着 18:45発   
埴生  18:52着 18:52発   
小月  18:58着 18:58発   
長府  19:03着 19:03発   
新下関 19:08着 19:09発   
幡生  19:13着 19:13発   
下関  19:18着
 
 座って間もなく、隣のおじさんが写真を取ってあげるよと声をかけてきました。


 写真を撮ってもらっている間に、新幹線と美祢線が乗り入れている厚狹駅に到着しました。 


 和泉式部のお墓がある埴生駅を過ぎ、木屋川を渡ると左手に日清食品下関工場が見えました。






すでに時刻は午後7時を過ぎていましたが、まだ日は沈んではいませんでした。


 午後7時18分、定刻下関駅に到着しました。




 明日の朝は、5時39分の列車に乗ります。せっかく下関まで来たので、ホテルの周辺を歩いてみました。
 ホテルの先にあった大歳神社は、平家追討のため源義経が武運の守護神と仰ぐ富士浅間神社氏神、大歳御祖大神に祈願したことから、壇ノ浦の戦いの翌年、地元のの漁民が神祠を祀ったことが由緒とされる神社だそうです。


 海峡ゆめタワーは、高さ153m、球状の展望室は143m。展望室からは瀬戸内海、関門海峡、巌流島、九州の山々が見えるそうです。夜景も楽しめるとのことでしたがガラスが曇っていてよく見えませんでした。


 3日目の移動距離380.8km、乗車時間8時間16分。

つづく

本州一周普通列車の旅4~3日目(1)広島駅まで

2016-02-07 11:33:15 | 本州一周普通列車の旅
 倉敷美観地区を少し歩いてみました。










 朝食はこんな感じでした。


 3日目(平成24年7月26日)の今日、最初となる20番目の列車は、山陽本線 三原行 普通列車です。




倉敷    08:15発   
西阿知   08:18着 08:19発   
新倉敷   08:23着 08:24発   
金光    08:29着 08:29発   
鴨方    08:33着 08:33発   
里庄    08:37着 08:37発   
笠岡    08:42着 08:42発   
大門    08:48着 08:48発   
東福山   08:51着 08:52発   
福山    08:55着 08:56発   
備後赤坂  09:01着 09:01発   
松永    09:05着 09:05発   
東尾道   09:08着 09:09発   
尾道    09:14着 09:15発   
糸崎    09:22着 09:23発   
三原    09:26着

 笠岡駅のある笠岡市は、カブトガニの代表的な生息地・繁殖地の一つで、市立カブトガニ博物館もあるそうです。


 大門駅から広島県に入ります。
 右手、丘の上には「だおもんほいくしょ」、左手には旧川崎製鉄のJFEスチール西日本製鉄所の煙突が見えます。




 大門駅を過ぎ、東福山駅手前から福山駅までは山陽新幹線と並行して走ります。




 在来線の上に新幹線ホームがあるため、右手にある福山城は石垣しか見ることはできません。




 東尾道駅のホームには、ベンチにも優先席がありました。


 尾道駅が近づくと進行方向には、尾道造船の大型クレーンが見えてきます。


 左手には、向島に架かる尾道大橋とその奥はしまなみ海道の新尾道大橋。


 右のカーブするように尾道駅はあります。


 駅から尾道城を見ることができます。


 尾道駅を過ぎると、三原駅の手前まで海岸に沿って走ります。遠くには因島大橋も見えます。




 三原駅で、海沿いの呉線に乗り換えます。


呉線は、広島県三原市の山陽本線三原駅から、かつての軍港である呉市を経由して、瀬戸内海に沿って広島県安芸郡海田町の山陽本線海田市駅に至る路線です。
 内陸を並走する山陽本線の区間には「瀬野八」と呼ばれる山陽本線内最大の急勾配区間があるため、かつては山陽本線のバイパスとしての機能ももっていました。
 公募で「瀬戸内さざなみ線」の愛称を持つ三原駅・広駅間は車窓から間近に瀬戸内海を望むことができます。


 21番目の列車は、呉線 広行 普通列車です。  


 黒磯までの電車以来のロングシートです。


三原    09:29発
須波    09:37着 09:37発   
安芸幸崎  09:44着 09:45発   
忠海    09:51着 09:52発   
安芸長浜  09:56着 09:56発   
大乗    09:59着 09:59発   
竹原    10:05着 10:16発   
吉名    10:21着 10:22発   
安芸津   10:28着 10:29発   
風早    10:32着 10:33発   
安浦    10:41着 10:42発   
安登    10:47着 10:47発   
安芸川尻  10:52着 10:52発   
仁方    10:58着 11:07発   
広     11:10着
 三原駅を出ると、山陽本線と別れて沼田川を渡ります。


 列車は徐々に上ると瀬戸内海が見えてきます。


 登り切ったところで、列車は徐行運転をしました。


 須波駅を過ぎると、きれいな砂浜のすなみ海浜公園が見えます。


しばらくの間、瀬戸内海の景色を楽しむことができます。




 安芸幸崎駅を過ぎると、先方に電源開発の竹原火力発電所の煙突を見ることができます。


 途中、海岸から離れたりトンネルをを通るものの、風早駅・安浦駅間では瀬戸内海の景色を楽しむことができました。




 安浦駅から安芸川尻駅までは再び海岸から離れます。
 安芸川尻駅に着くと、ホームには呉線沿線観光MAPの看板がありました。


 仁方駅付近では、安芸灘大橋を見ることができました。
 安芸灘大橋は、広島県呉市と下蒲刈島を結ぶ「安芸灘大橋有料道路」の橋です。一般県道の吊り橋ではこの橋が日本最長だそうです。


 広駅で乗り換えです。広駅の観光駅名票のデザインは、先ほどから見えている下蒲刈島が室町時代から江戸時代にかけて朝鮮より日本へ派遣された外交使節団、朝鮮通信使の宿泊地であったことにちなむものだそうです。


 12分の待ち合わせで、22番目の列車 呉線・山陽本線 普通 広島行に乗り換えです。




広      11:22発
新広     11:25着 11:25発   
安芸阿賀   11:27着 11:28発   
呉      11:32着 11:34発   
川原石    11:36着 11:37発   
吉浦     11:40着 11:40発   
かるが浜   11:42着 11:43発   
天応     11:45着 11:46発   
呉ポートピア 11:48着 11:48発   
小屋浦    11:50着 11:51発   
水尻     11:54着 11:54発   
坂      11:57着 11:58発   
矢野     12:01着 12:02発   
海田市    12:05着 12:07発   
向洋     12:10着 12:10発   
天神川    12:12着 12:13発   
広島     12:17着

 呉駅を出て1.3km、王子マテリア呉工場の煙突が見えてくると新広駅に到着。


 ここから、1.4kmで安芸阿賀駅。


 安芸阿賀駅を出て、約2.6kmの呉トンネルを抜けると海上自衛隊呉教育隊の敷地が見えてきます。


 呉市は大日本帝国海軍呉海軍工廠があり、戦艦大和が建造されたところで、海上自衛隊の補修施設や、タンカー・コンテナ船・客船・フェリーなどの建造をするマリンユナイテッドの事業所もあり大型クレーンが林立していました。


 呉駅を出て、4つのトンネルと4つの駅を過ぎると再び瀬戸内海沿岸に出ると、海軍兵学校があったことで有名な江田島が見えます。


 呉ポートピア駅は、呉ポートピアランドが開園するのに伴い、同園利用者の便宜を図るために道路を挟んで開設された駅です。
 残念ながら、呉ポートピアランドは赤字のため閉園し、観覧車やアトラクションなどは撤去されましたが、一部の建物などは残り現在は呉ポートピアパークとして市民に開放されているそうです。


 木と重なりその姿がはっきり見えませんが、安芸小富士と呼ばれる山がある似島。
 その前の小さな島は峠島。この島は購入可能で、218,260平方メートル(約66,023.6坪)、2億との情報もあります。


 金輪島を見て、呉線は市街地に入ります。


 マツダスタジアムが見えてくると、間もなく終着広島駅です。


 つづく

本州一周普通列車の旅3~2日目(2)「国宝 姫路城」と倉敷駅まで

2016-01-30 16:09:23 | 本州一周普通列車の旅
 姫路駅で途中下車した理由は、平成21年6月から平成27年3月までの工期で行われている「国宝姫路城大天守保存修理工事」、所謂平成の大修理中の姫路城を見るためです。
大天守そのものがすっぽり建屋に覆われていました。


 大天守をすっぽりと覆う建屋は、東西47m、南北47m、高さ53mとても大きなものです。中は8階建てとなっていて、1階と7、8階に見学用のスペースがあり、1階はエレベーターの待合室と姫路城の修理の歴史を紹介する展示がされていました。8階まではシースルーエレベーターで大天守を間近に見ながら一気に昇ります。8階からは、最上層の屋根が目前に迫り、ここから今回の工事の一つである瓦葺きや屋根目地漆喰の修理の様子が見学できるようになっています。また、窓からは眼下に広がる姫路も町を一望できます。
 この建屋は、公募によって「天空の白鷺」という愛称が付いています。県学には、混雑を避けるために事前に見学時間帯の予約が必要でした。






 姫路滞在時間は、2時間15分。効率よく見学するためにガイドをお願いしました。


 転用石の石棺前で説明するガイドさん。
 転用石とは、本来別の目的で作られた石材が、石垣などに再利用された物を言うそうです。


 三時代の大天守の鯱。






 「天空の白鷺」から見る、修理中の白鷺城。






「天空の白鷺」から見る、姫路市街地。




 「天空の白鷺」の中には、大修理に関する資料も展示されていました。






 姫路城でなければ見ることができない物の一つ、石垣に沿って弧を描いた建物。


 あっという間の見学も終わり、急いで姫路駅に戻りました。
 17番目の列車は、山陽本線・赤穂線 播州赤穂行 新快速です。


 赤穂線の起点は姫路駅から5つ先の相生駅、終点は岡山駅の3つ手前の東岡山駅。両方の駅共に山陽本線に接続しています。山側を走る山陽本線は複線で特急列車や貨物列車も走りますが、こちらは海側を走る全線単線のローカル線です。海岸近くを走るものの、車窓から海が見える箇所はそう多くないようです。
 それでも、赤穂線経由で今日の宿泊地倉敷を目指します。


姫路     14:31着 14:35発
英賀保    14:38着 14:39発   
はりま勝原  14:41着 14:42発   
網干     14:44着 14:44発   
竜野     14:49着 14:49発   
相生     14:53着 14:54発   
西相生    14:58着 14:58発   
坂越     15:02着 15:02発   
播州赤穂   15:06着
 播州赤穂駅まで、途中西相生駅・坂越駅間で千種川を渡る景色ぐらいです。


 播州赤穂駅に着きました。


 播州赤穂と言えば「忠臣蔵」。


 駅前には大石内蔵助の像も建っていました。


 赤穂線は全線直通する列車はなく、必ずこの播州赤穂駅で乗り継がなければなりません。
 18番目の列車は、赤穂線・山陽本線 岡山行 普通列車です。
播州赤穂  15:35発   
天和    15:39着 15:40発   
備前福河  15:42着 15:43発   
寒河    15:46着 15:46発   
日生    15:50着 15:56発
伊里    16:01着 16:02発   
備前片上  16:06着 16:07発   
西片上   16:09着 16:10発   
伊部    16:12着 16:13発   
香登    16:17着 16:18発   
長船    16:22着 16:24発   
邑久    16:28着 16:29発   
大富    16:31着 16:32発   
西大寺   16:36着 16:36発   
大多羅   16:39着 16:40発   
東岡山   16:43着 16:44発   
高島    16:47着 16:48発   
西川原   16:50着 16:50発   
岡山    16:54着


 車内の路線図を見ると遠くまで来たことを実感します。


 播州赤穂駅を出ると、瀬戸内海に面する住友大阪セメント赤穂工場・発電所を見ることができます。


 このあとトンネルが続き、再び海を見ることができるのは寒河駅を過ぎてからです。




 赤穂線の中でも特に瀬戸内海に近い場所に位置している日生駅に到着します。
 駅前の港からは小豆島行きのフェリーが出ています。


 再び、内陸部分を走ります。伊部駅・香登駅間には、なぜか国際の名が付く「備前国際霊園」。


 長船駅は、名刀備前長船の古郷です。


 岡山三大河川の吉井川を渡り、6つめの駅が終点岡山駅になります。




 岡山駅からは19番目の列車となる、今日最後の山陽本線 福山行 快速サンライナーに乗ります。  




岡山   16:58発
北長瀬    レ
庭瀬     レ
中庄     レ
倉敷   17:12着

 今日の宿泊地、倉敷駅到着です。
 2日目の移動距離565.4km、乗車時間8時間27分。


 今日のお泊まりは、美観地区にある「旅館くらしき」。














 つづく

本州一周普通列車の旅2~2日目まずは姫路駅を目指して

2016-01-16 14:47:54 | 本州一周普通列車の旅
 昨夜10時30分に到着し、「静鉄ホテルプレジオ静岡駅北」に泊まり、今朝は4時に起きて2日目(平成24年7月25日)を迎えました。


 今日は、まず平成の大改修「国宝 姫路城」を目指します。
 最初の列車になる13番目の列車、東海道本線 岐阜行 普通列車に乗ります。  




静岡   05:01発   
安倍川  05:05着 05:06発   
用宗   05:08着 05:08発   
焼津   05:13着 05:14発   
西焼津  05:16着 05:17発   
藤枝   05:20着 05:20発   
六合   05:24着 05:24発   
島田   05:27着 05:27発   
金谷   05:31着 05:32発   
菊川   05:39着 05:40発   
掛川   05:45着 05:46発   
愛野   05:50着 05:50発   
袋井   05:53着 05:54発   
磐田   05:59着 06:00発   
豊田町  06:03着 06:03発   
天竜川  06:06着 06:07発   
浜松   06:11着 06:18発  
高塚   06:23着 06:23発   
舞阪   06:27着 06:28発   
弁天島  06:30着 06:31発   
新居町  06:34着 06:34発   
鷲津   06:37着 06:38発   
新所原  06:42着 06:43発   
二川   06:46着 06:47発   
豊橋   06:52着
 始発列車だけあって、さすがに乗客もまばらです。


 天気は曇天。富士山は見えません。


 浜名湖を過ぎると間もなく豊橋駅です。


 豊橋駅で次の列車に乗り換えです。


 14番目の列車は、東海道本線 大垣行 快速です。


豊橋    07:05発  
西小坂井    レ   
愛知御津    レ   
三河大塚    レ
三河三谷    レ
蒲郡    07:16着 07:16発   
三河塩津    レ
三ヶ根     レ
幸田      レ
相見      レ
岡崎    07:26着 07:27発   
西岡崎     レ
安城    07:32着 07:33発   
三河安城    レ
東刈谷     レ
野田新町    レ
刈谷    07:38着 07:40発   
逢妻      レ
大府    07:43着 07:44発   
共和    07:47着 07:48発   
南大高     レ
大高      レ
笠寺      レ
熱田      レ
金山    07:57着 07:58発   
尾頭橋     レ
名古屋   08:03着 08:04発 
枇杷島     レ
清洲      レ
稲沢      レ
尾張一宮  08:14着 08:15発   
木曽川     レ
岐阜    08:23着 08:24発   
西岐阜   08:26着 08:27発   
穂積    08:30着 08:31発   
大垣    08:37着

 蒲郡駅付近では左側に、ラグーナ蒲郡の観覧車が見えます。


 岡崎駅あたりからは通勤客が増えてきました。


 車内も混んできました。北海道方面の普通列車の旅と違って、車内を歩いたり自由に写真を撮ったり出来る状況ではありません。


 大府駅構内には、衣浦臨海鉄道碧南線のディーゼル機関車が止まっていました。
 碧南線は、東浦町にある東浦駅と碧南市にある碧南市駅までを結ぶ衣浦臨海鉄道の貨物輸送専用の路線で、全列車武豊線に入り、大府駅に乗り入れているため、機関車を見ることが出来ます。


 大府駅から20分ほどで、名古屋駅です。


 名古屋駅を出て、尾張一宮駅手前まで来ると、左手から名鉄尾西線の赤い電車と並行して走ります。


 木曽川を渡ると、岐阜県に入ります。


 混んでいた車内も、岐阜駅を過ぎるとがらがら状態になりました。


 更に長良川を渡ります。


 このあたりは輪中と言われるところだけあって、住宅が低く見えます。


 残る木曽三川の一つ、揖斐川を渡ると間もなく終着、大垣駅です。




 大垣駅からは15番目の列車、東海道本線 米原行 快速に乗ります。


大垣    08:44発   
垂井    08:50着 08:51発   
関ヶ原   08:57着 08:57発   
柏原    09:04着 09:04発   
近江長岡  09:08着 09:09発   
醒ヶ井   09:12着 09:12発   
米原    09:17着

 関ヶ原古戦場跡は、東海道本線とは離れた国道21号バイパス沿いにあり、こちらは不破の関所跡があった付近を通ります。


 今須トンネルを通ると間もなく滋賀県に入ります。


 終着米原駅。ここからJR西日本になり、駅名票の色も青に変わります。 


16番目の列車は、東海道本線・山陽本線 姫路行 新快速です。

  
米原      09:49発   
彦根      09:54着 09:54発   
南彦根       レ
河瀬        レ
稲枝        レ
能登川     10:02着 10:02発   
安土        レ
近江八幡    10:08着 10:08発   
篠原        レ
野洲      10:14着 10:15発   
守山      10:17着 10:18発   
栗東        レ
草津      10:22着 10:22発   
南草津     10:25着 10:26発   
瀬田        レ
石山      10:29着 10:30発   
膳所        レ
大津      10:33着 10:34発   
山科      10:38着 10:38発   
京都      10:43着 10:45発
西大路       レ
桂川        レ
向日町       レ
長岡京       レ
山崎        レ
島本        レ
高槻      10:57着 10:58発   
摂津富田      レ
茨木        レ
千里丘       レ
岸辺        レ
吹田        レ
東淀川       レ
新大阪     11:08着 11:09発
大阪      11:13着 11:15発
塚本        レ
尼崎      11:20着 11:20発
立花        レ
甲子園口      レ
西宮        レ
さくら夙川     レ
芦屋      11:28着 11:28発   
甲南山手      レ
摂津本山      レ
住吉        レ
六甲道       レ
灘         レ
三ノ宮     11:35着 11:37発   
元町        レ
神戸      11:40着 11:40発   
兵庫        レ
新長田       レ
鷹取        レ
須磨海浜公園    レ
須磨        レ
塩屋        レ
垂水        レ
舞子        レ
朝霧        レ
明石      11:52着 11:53発   
西明石     11:56着 11:56発   
大久保       レ
魚住        レ
土山        レ
東加古川      レ
加古川     12:06着 12:06発   
宝殿        レ
曽根        レ
ひめじ別所     レ
御着        レ
姫路      12:16着 

 遅い朝食は、米原駅の駅弁。




 米原駅を出て間もなく左手の田んぼの中に細長い建物が目に入ります。滋賀県で一番高い建物、フジテック株式会社のエレベーター研究塔タワーで、170mあるそうです。


 石山駅手前で、琵琶湖から流れ出る瀬田川を渡ります。


向日町駅付近では、線路脇におもちゃの自動車が置かれているところを見ると、踏切事故を想定した訓練が行われているようです。


 新淀川を渡ると間もなく大阪駅に到着


 大阪駅では、隣のホームに旧国鉄色の「こうのとり7号」と、和倉温泉からの「サンダーバード12号」が停まっていました。姫路駅までは、あと1時間。


 神戸駅は、東海道本線と山陽本線の境となります。


 須磨駅を過ぎると間もなく大阪湾にある、須磨海づり公園が見えます。


 鳴門海峡大橋を見ながら進むと間もなく明石駅。


 そして定刻、姫路駅に到着。

 つづく