旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~スーパービュー踊り子号&リゾート21の旅(4) 下田ロープウェイ

2017-02-02 10:11:26 | 旅の小窓
 伊豆急下田駅からすぐの所にある「下田ロープウェイ」で、下田港が一望できる寝姿山に登ります。


会社名は「下田ロープウェイ」ですが、アーチや駅舎には「寝姿山ロープウェイ」となっていました。




 山頂までは3分30秒。定員は39人です。
 山麓は「新下田駅」です。


ロープウェイも後方展望でいきます。




 交走式のため、中間地点で下りゴンドラとすれ違います。


 眼下には、標高191mの下田富士がみえます。全国には「◯◯富士」と呼ばれる
富士山が58あるそうですが、その中で一番低い山だそうです。
 また、山全体がひとつの岩でできていることから、一岩山ともいわれています。

 「富士山がだんだん高くなった話」(富士市発行「ふるさとの昔話」)
 駿河の富士と下田の富士はきょうだいでした。下田富士が姉さんで、駿河の富士は妹です。
 とても仲良しで,小さい時からかばいあって来ました。姉さんの下田富士はいろいろと妹の面倒を見て、雨が降ればからかさ雲をかけてやり、風が吹けば長い雲の手をのばして覆ってやりました。やがて年が経つにつれ、駿河の富士は段々と美しくなりました。長いすそを麓一杯に広げ、朝日夕日に輝き、頬は紅色に染まり、その艶やかさは誰も適いません。
 それにひきかえ姉の下田富士の方は、丸く膨れたボタモチのような顔で、とても美人ではありませんでした。妹の駿河富士に比べて自分が美人ではないことに気がついた下田富士は、むすめ心にそれがたまらない悲しみになって、段々妹と顔を会わせなくなりました。そして、とうとう伊豆と駿河の間に大きな屏風をたてて、妹がのぞいても見えないようにしてしまいました。その屏風が天城山です。
  妹は悲しそうに、「お姉様、伊豆のお姉様お顔を見せてください」と叫びながら、つまさきで立って背のびをしました。でも下田富士は妹の顔を見ながら、ますます体を縮めて顔を見せません。
 妹はますます背のびをするし、姉はからだを縮こめました。そのため下田富士はますます背が低くなり、逆に駿河の富士はどんどん背が高くなり、とうとう日本一の高さの山になりました。
                             

 あっという間に「寝姿山駅」に着きました。


 ロープウェイを降りると。下田港が一望できます。


 寒桜が咲いています。


色々見所があるようです。




 しかし、時間も限られているので「黒船見張所」を回って戻ります。




 再びロープウェイに乗って山を下ります。


 寝姿山中腹に「下田城」を思わせる建物が見えます。過去の存在した下田城は現在は下田公園となっている鵜島山頂にありましたから、見えるのは下田城ではありません。
現在は閉館している「下田城美術館」の建物です。館主というか城主は、宇宙村村長 景山八郎さんです。


 ロープウェイの駅には、「江戸時代初期の下田の様」のパネルと共に、弁才船のミニチュアが置かれていました。


 遅くなりましたが昼食です。
 伊豆急下田駅とロープウェイの駅の中間にある「とん亭」。
 名前から想像がつくとおり、下田で一番最初にできたとんかつ屋さんだそうです。


 頂いたのは、とんかつではありませんでした。
<「王様丼(金目鯛・鰺・伊勢エビ)」と「金目鯛の煮付け」>


 伊豆急下田駅に戻ります。


 つづく