IGRいわて銀河鉄道盛岡駅・目時駅間と青い森鉄道目時駅・八戸駅間が、平成14年12月1日に開業し今年で15周年を迎えました。それを記念して盛岡駅・八戸駅間が1日乗り放題となる『IGR・青い森鉄道開業15周年記念フリーきっぷ』が開業記念日の12月1日と12月の土・日限定で、15周年にちなんで1,500円で発売されました。
これを機会に2日に分けて、日帰りの「IGRいわて銀河鉄道全駅下車の旅」に出かけました。
出来るだけ時間の無駄なく全駅下車をするためには、時刻表を基にダイヤグラム(列車運行図表)を描いて計画を立てるのが効率的です。
以前は手書きをしていましたが、今では「OuDia」というダイヤグラムを描画するプログラムが無料で公開されているので、このソフトに「えきから時刻表」の最新データを入力すると簡単に作成できます。
前編を赤で、後編を青で計画しました。
実際に出発してから気がついたのですが、大きなミスがありました。
最初に降りた駅で、『IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道開業15周年記念フリーきっぷ』を買わなければいけないのですが、この計画だと最初の下車駅は小繋駅になっています。小繋駅は無人駅なので、切符の販売は行われていません。
そのため、急遽一戸駅で下車することにしたのです。
しかし、ミスはこれだけではなかったのです。
そのことについては、追々紹介します。
平成29年12月16日(土曜日)前編の旅へ。
野辺地駅の待合室にあった売店も9月末でなくなり、自販機コーナーになっています。
ところで皆さんは、駅で見かける売店。何と読みますか。
「キヨスク」ですか?「キオスク」ですか?
1973年(昭和48年)に駅構内の売店であった「鉄道弘済会売店」の愛称として、トルコ語のköşk(キョシュク。「東屋(あずまや)」の意味)に由来する英語のKIOSKがロゴになっていて、「清く」「気安く」の意味から「キヨスク」と読ませたことから始まっています。
ですから多くの人は「キヨスク」と読んでいると思うのですが、JR東日本エリアだけは、運営する「東日本キヨスク」が2007年(平成19年)に社名を「JR東日本リテールネット」に変更した際にロゴを変更し、読みを「キヨスク」から「キオスク」に変えました。
更に現在はカラフルなロゴになっています。
ですから、JR東日本エリアは「キオスク」、他のJRエリアは「キヨスク」と読むのが正解になります。
青い森鉄道 快速 八戸行に乗ります。
野辺地 06:23着 06:23発
日の出を迎える前、みぞれ交じりの雨が降っています。
千曳 06:28着 06:28発
乙供 06:33着 06:34発
上北町 06:39着 06:39発
小川原 06:42着 06:43発
三沢 06:48着 06:48発
向山 06:52着 06:53発
下田 06:57着 06:57発
陸奥市川 07:01着 07:01発
八戸駅に到着する頃、ようやく日の出を迎えました。
八戸 07:09着
隣のホームには、12月2日から八戸線で営業運転を開始したキハ130系500番台が停まっていました。
来年3月のダイヤ改正までに現在使われているキハ40形・キハ48形を全て置き換えるそうです。
八戸駅で青い森鉄道経由IGRいわて銀河鉄道 普通 盛岡行に乗り変えます。
八戸 07:13発
北高岩 07:18着 07:18発
苫米地 07:21着 07:22発
同じ青森県内ですが、八戸市周辺はほとんど雪がありません。
剣吉 07:25着 07:25発
諏訪ノ平 07:30着 07:30発
三戸 07:34着 07:34発
目時 07:39着 07:39発
目時駅が境界駅になります。ここからIGRいわて銀河鉄道線になります。
駅を出て間もなく馬淵川を渡ります。ここが青森県と岩手県の県境になります。
金田一温泉 07:43着 07:43発
斗米 07:47着 07:48発
二戸 07:50着 07:51発
一戸 07:56着 07:57発
最初の下車駅、一戸駅です。
長いホームは国鉄・JR時代を通して特急列車の停車駅であった名残です。
島式ホーム1面2線の地上駅ですが、駅舎とホームとの間は地下通路でつながっています。
現在は2両編成が基本なので、一方の階段は閉鎖されています。
改札口までの通路には、鮮やかな色彩で目を引く名所案内が。
特に、縄文時代の集落跡である御所野遺跡の世界遺産登録をめざしているようです。
遺跡は御所野縄文公園として整備されていて、二戸駅から岩手県北バス御所野縄文公園線で約10分の所にあります。、
改札脇には工芸品も展示されています。
駅舎内にあったキオスクは、ミニストップいわて銀河鉄道一戸駅店となっていました。
ここで『IGR・青い森鉄道開業15周年記念フリーきっぷ』を購入します。
運賃表からもこの切符の安さが分かります。
かつては、この先にある十三本木峠(鉄道では奥中山峠と呼ばれることが多い。)はかつての東北本線の最高地点にあたり、最大23.8パーミルの区間が連続するので、蒸気機関車時代には北側の一戸には機関区が、南側の沼宮内には機関区支区が置かれ、峠越えするほとんどの列車には補助の蒸気機関車がつきました。
待合室には、一戸機関区の手造り模型も置かれています。
鉄道で栄えたところだけあって、国鉄時代からの駅舎も立派で、駅前の整備されています。
いずこも同じですが、駅前にはかつての面影は残るものの賑わいは余り感じられません。
下車記念に入場券を購入しました。
駅スタンプの絵柄は、御所野縄文公園です。
次の下車駅は、いわて沼宮内駅です。