旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション210 「海苔のりべん」(郡山駅)

2022-07-16 09:11:45 | 駅弁コレクション
【海苔のりべん】(郡山駅)
                            2022.7.16投稿

2015年(平成25年)8月10日 郡山駅で購入 価格900円
                        [製造元](株)福豆屋

 大きく書かれた商品名に、中身の写真を載せた掛紙が紐掛けされています。
 よく見ると「海苔」の文字は、海苔の切り抜き文字風となっています。


 白飯を詰めて、紫蘇風味の昆布の佃煮と正方形に切られたみちのく寒流海苔4枚を載せ、更に白飯を載せ福豆屋秘伝の「そばたれ」で炒った胡麻入りのおかかをまぶして海苔を貼り、梅干しを載せた二段重ねの海苔御飯です。
 おかずは、玉子焼き、焼鮭、蒲鉾、大切りの金平牛蒡、煮物(人参・海老芋)で、赤かぶ漬けが添えられています。


 2010年(平成22年)発売の「普通ののり弁」ですが、海苔は「みちのく寒流海苔」というブランド品です。
 仙台湾は寒流と暖流がぶつかる、国内海苔の最北の主産地。ここで採れる宮城県産の海苔が「寒流のり」です。
家庭で作る、素朴な味付けと内容が良いのですが、発売当初はほとんど売れなかったと言います。
 震災後、徐々にその良さが伝わり始めていたところ、この年の8月4日に放送された「マツコの知らない世界」の『駅弁の世界』で、駅弁を5000食食べた櫻井寛さんが紹介したところ、東京駅「駅弁屋 祭」でも販売されていますが、入荷してすぐ売り切れる程の人気となったそうです。
 『トンネル駅&只見線』の旅の途中、郡山駅で購入しました。

2017年(平成29年)8月3日 郡山駅で購入 価格950円
                        [製造元](株)福豆屋

 前回購入時と、表示内容とレイアウトが若干変更になっています。
 一番の変更点は、中身の写真の撮影角度が変更されました。


 醤油が添付されなくなった以外変わり有りません。


 『2017夏「東北 地方鉄道の旅』の途中、郡山駅で購入しました。

2019年(平成31年)1月19日 
 やまびこ55号車内販売で購入 価格980円
                        [製造元](株)福豆屋

 掛紙をよく見ると「海」「苔」の文字間が前回に比べて広くなっています。


 内容に変更はありません。


 人気が出て作る数も増えているとは思いますが、おかかのまぶし方が粗末なのが残念です。
 「第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」の帰途、「やまびこ55号」の車内販売で購入しました。
 「やまびこ55号」には数個積み込むそうで運良く購入できました。しかし残念なことに、2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正で「やまびこ」の車内販売が廃止されました。
 この駅弁は『駅弁味の陣2018』に初エントリーし、「駅弁大将軍」と「最多応募賞」のダブル受賞を果たしました。

 現在も、1,100円で販売されています。


 製造元の福豆屋は、1924年(大正13年)3月7日創業の福豆屋は、地元の味を生かした種類豊富な駅弁販売のほか、仕出し・食堂・給食等配食事業を行っています。
 今では駅弁「海苔のりべん」が有名になっていますが、これ以前の福豆屋を代表する駅弁は、東北新幹線の開業を記念して1982年(昭和57年)に発売開始した「小原庄助べんとう」です。
 お酒の好きな小原庄助さんにちなんで、上の段を酒の肴にして呑んでもらい、下の段は〆のご飯ということで“しめじ”御飯にしたそうです。
 二度のリニューアルを経て、現在は「三代目 小原庄助べんとう」(現在販売休止中)が販売されています。


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