旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

山形鉄道 鉄印の旅 5 今泉駅から荒砥駅へ

2020-10-02 17:54:51 | 山形鉄道の旅
今泉 イマイズミ            11:08着 11:09発
 島式ホーム2面4線を持ち、駅舎と両ホームは跨線橋で連絡しています。
 JR東日本の米坂線と山形鉄道のフラワー長井線が乗り入れる共同使用駅でとなっていますが、山形鉄道は駅業務をすべてJR東日本に委託しているため、山形鉄道の係員は配置されていません。
 1・2番線をフラワー長井線が使用しています。
 交換待ちに赤湯行の車両は、川西町に日本有数の規模のダリヤ園があることから、色とりどりのダリアが描かれたYR-888号です。


 米坂線は3・4番線を使用しています。


 ここから荒砥駅方面への1.8kmほどの単線をJR米坂線と共有しています。


 白川橋梁を渡ると正面遠くに旧白川信号場が見えます。


 ここで左右に分岐し、フラワー長井線は右に、米坂線は左にと分かれていきます。現在は信号場ではなく、分岐点までは今泉駅構内という扱いです。


 米坂線と分かれ盆地を北上すると風雪が強いのか屋敷森が多く見られます。


時庭 トキニワ     11:12着 11:13発
 単式ホーム1面1線の無人駅。線路の西側には防風・雪のための杉林があります。


 駅舎にはコミュニティセンターが併設され、多目的室や公民館もあります。


 同じような景色の中を北上し九野本川を渡り、左にカーブし市街地が見えてくると南長井駅に着きます。




南長井 ミナミナガイ      11:16着 11:16発
 単式ホーム1面1線の無人駅でホーム中ほどに待合所があります。歩いて2、3分の所に山形県立長井高等学校があり、同校の生徒の利用が多いためかホームへの階段通路が2か所あります。


 市街地の中を直進します。


長井 ナガイ      11:18着 11:19発
 ススキなどで埋もれているように見えますが、島式ホーム1面2線で、駅舎とは構内踏切で連絡しています。


 情報収集不足でした。
 駅舎が無くなっている!


 出発信号がなかなか青になりません。
 4分ほど遅れての出発となりました。


 市街地の中を駅間800mと区間で2番目に短い距離を直進します。


あやめ公園      11:21着 11:21発
 沿線にある山形県立長井工業高等学校に通う生徒とPTAの請願によって2002年(平成14年)6月9日に開業した単式ホーム1面1線の無人駅です。


 待合所は長井工業高校の教職員・生徒・PTAの手作りで、開業の経緯からホーム内の清掃や除雪作業は同校の生徒が行っているそうです。
 駅名は、駅から徒歩3分ほどの所にある『長井あやめ公園』に由来します。
 駅を出てすぐ、左手に長井工業高校、右手にアヤメ公園を見て野川をります。








 右にカーブし直進すると羽前成田駅に着きます。


羽前成田 ウゼンナリタ    11:24着 11:24発 
 かつては相対式ホーム2面2線を持っており列車同士の行き違いが可能でしたが、駅舎に接しないほうの1面1線は撤去され、今は駅舎に接した単式ホーム1面1線だけの無人駅になっています。
 駅舎脇には切欠きホームがあり、かつては赤湯方面から分岐した側線がここに入っていて貨物用に使用されていましたが、線路は撤去されています。


 駅舎は国鉄時代からのもので、2015年(平成27年)8月4日には駅本屋が西大塚駅とともに登録有形文化財に登録されています。


 左に道路が並行し盆地の中をほぼ一直線に進み五十川を渡る。


白兎 シロウサギ     11:27着 11:27発
 1989年(平成元年)12月16日に開業した、単式ホーム1面1線の無人駅で、ホーム上にある待合所には、ウサギの耳に模したイラストが施されています。
 ウサギの文字が付く駅は日本でここだけだそうで、「白兎」は所在地名。この白兎地区の字名の「白兎中」「白兎東」「白兎西」の「白兎」の読みは「しろさぎ」だそうです。


 畑の間を右に緩くカーブして蚕桑駅に着きます。


蚕桑 コグワ      11:29着 11:30発
 単式ホーム1面1線の無人駅。 
 駅名は、江戸期から桑を植え、蚕を養うことが盛んであったことから付けられた旧蚕桑村名が由来ですが、現在は『蚕桑』の地名は消滅しましたが、駅名の他、小学校、郵便局にその名が残っています。
 

 右に左にカーブしながら進みます。
 左手に住宅地、右手に水田が広がります。


鮎貝 アユカイ      11:34着 11:34発
 単式ホーム1面1線の無人駅ですが、公民館が併設されています。
 「鉄道むすめ」、山形鉄道株式会社の駅務係「鮎貝りんご」命名由来の駅です。


 駅間700mと区間で1番目に短い距離を右にカーブして進みます。


四季の郷 シキノサト         11:35着 11:36発
 土地区画整理事業によりこの地域の定住人口増加が見込めることと、旧市街地に近接していることから、町が設置の要望を行ったこともあり、2007年(平成19年)10月13日開業した、単式ホーム1面1線の無人駅です。
 駅名は公募の中から選考委員会が選び出す形で決定され、四季のイメージが良いということで採用されたそうですが、同じ命名案は19通あったとのことです。


 駅を出て間もなく大きく右にカーブし、最上川に架かる最上川橋梁を渡ります。
 最上川橋梁は、もともとは1887年(明治20年)に東海道本線の木曽川に架けられたものを1923年(大正12年)に移設したもので、現役最古です。
 「ダブルワーレントラス」という形式の錬鉄製の鉄橋で、当時我が国にはこのようなものを建造する技術が無く、イギリスのパテントシャフト&アクスルトリー社製造のものを輸入しました。
 東海道本線の輸送力増強に伴い機関車の重量が増し、橋梁が強度不足となったため架け替えることになり、当時の国鉄長井線と左沢線に分けて移設されました。


 渡り終えたところで左に90度カーブして直進すると終点、荒砥駅に着きます。




荒砥 アラト      11:39着
 2分遅れの、11時41分到着です。

 つづく


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