旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション297 「みんなにエール 栄冠は君へ、ふくしま♡」(福島駅)

2022-11-22 14:31:41 | 駅弁コレクション
【みんなにエール 栄冠は君へ、ふくしま♡】(福島駅)
                            2022.11.22投稿

2020年(令和2年)10月4日 福島駅で購入 価格1,080円
                        [製造元](株)福豆屋

 目を引く黄色地に五線譜・音符・ピアノが描かれ、福島・川俣・豊橋とNHK朝の連続ドラマ『エール』の舞台となった地名がローマ字で入っている掛紙が紐掛けされています。
 掛紙の裏には、主人公古関祐二先生の略歴と駅弁のネーミングについて書かれてあります。






 ふたを開けると、白飯と海苔でピアノの鍵盤に見立てた御飯が目に入ります。
 そして、おかずが3分の2を占めます。
 上左は、「里芋の揚げ出し」、福豆屋特製の「豆みそ」。
 上中は、「かまぼこ」、「玉子焼き」、「焼き鮭」。
 上右は、「紅白さくら漬」、「若桃の甘露煮」。
 下左は、煮物「高野豆腐・椎茸・人参」。
 下中は、「川俣シャモナゲット」。
 下左は、「牛肉煮」、「蓮根の金平」。






 2020年(令和2年)3月30日から11月27日まで放送された、NHK朝の連続ドラマ『エール』の主人公は、福島県出身の作曲家古関裕而先生がモデルです。
 このドラマにちなんで、「福豆屋」が製造・販売している駅弁が、「みんなにエール 栄冠は君へ、ふくしま♡」です。
 郷土色を出しつつバランスの良いおかずです。中でも一番は「川俣シャモナゲット」でしょうか。
 ハート型ナゲットは古関裕而ゆかりの川俣名物『川俣シャモ』を使い、そのハートにはト音記号形のピックが刺してあります。
 駅弁の名前の最後にも♡。何か秘話があるようです。


 一見普通の幕の内弁当と変わりないように見えますが、ネーミングと内容をよく見ると、まさに『みんなにエール』を送る駅弁のように感じました。
 この駅弁は、現在販売休止となっています。
 『阿武隈急行 鉄印の旅』の帰途、福島駅で購入しました。

 製造元の福豆屋は、1924年(大正13年)3月7日創業の福豆屋は、地元の味を生かした種類豊富な駅弁販売のほか、仕出し・食堂・給食等配食事業を行っています。
 『駅弁味の陣2018』で「海苔のりべん」が「駅弁大将軍」と「最多応募賞」のダブル受賞。


 現在も、1,100円で販売されています。


 『駅弁味の陣2021』では「海苔のり弁887」が「味覚賞」を受賞。


 現在も、1,300円で販売されています。


 いまや、郡山駅弁「福豆屋」を代表する駅弁となったのが「海苔のりべん」ですが、これ以前の福豆屋を代表する駅弁は、東北新幹線の開業を記念して1982年(昭和57年)に発売開始した「小原庄助べんとう」です。
 お酒の好きな小原庄助さんにちなんで、上の段を酒の肴にして呑んでもらい、下の段には〆の御飯ということで“しめじ”御飯が入っています。
 二度のリニューアルを経て、現在三代目となる「小原庄助べんとう」(1,200円)は、販売休止となっています。




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