旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

日本最長距離普通列車で行く道東の旅16 北見まで

2015-02-12 05:14:56 | 日本最長距離普通列車で行く道東の旅
第11列車名 石北本線 普通 北見行 乗車距離53.0km     
 始発 知床斜里 06:45発   
網  走          07:31着 07:43発
呼  人(よびと)     07:52着 07:55発
女 満 別(めまんべつ)   08:02着 08:03発
西女満別(にしめまんべつ) 08:08着 08:09発
美  幌(びほろ)     08:16着 08:16発
緋 牛 内(ひうしない)   08:28着 08:30発
端  野(たんの)     08:37着 08:38発
愛 し 野(いとしの)    08:40着 08:41発
柏  陽(はくよう)    08:44着 08:44発
北  見(きたみ)     08:49着

4日目は、網走から室蘭を目指します。

(ホテル サン・アバシリの朝食)



(網走駅前にある流氷の電話ボックス)


 網走駅から旭川駅までは石北本線と呼び、網走駅から旭川駅を経由して札幌駅を結ぶ四往復の特急が走っていますが、網走駅から旭川駅までの直通の普通列車はなく、途中の北見駅や遠軽駅で乗り換えなければいけません。
 そこで、網走駅7時43分発の北見行き普通列車に乗ることにしました。8人ほどの乗客を乗せて出発したキハ54形1両は、しばらくすると右手に見える網走湖沿って進み呼人駅に到着します。


(網走湖に突きだした呼人半島)


 呼人駅は、呼人半島の付け根にあるため湖を見ることは出来ませんが、しばらくすると、林の間から再び網走湖を見ながら進み、図書館に併設された女満別駅に到着します。


 女満別駅から両側を防雪林に囲まれて何も見えないまま停車したのが西女満別駅。女満別空港に最も近い駅ですが、近くに人家も見えない無人駅、勿論アクセスする交通機関もなくここで降りる人もほとんどいないようです。

(西女満別駅)


 再び、防雪林の中を進み美幌川を渡り大きく右にカーブをすると美幌駅に到着します。


 駅の中には美幌林業館と観光案内所が併設されていますが、かつてのように阿寒観光の北の玄関口としての定期観光バスの発着はなく、北海道観光はマイカーやレンタカーが主になっていることを痛感します。

(大阪から来たおじさん二人、青春18きっぷで小樽まで行くとのこと。)


 美幌駅からは丘陵が続き、左右にカーブして緋牛内駅に着きます。

(美幌駅・緋牛内駅間)


 緋牛内駅からは少しずつ高度を上げながら左に大きくカーブし常呂川を渡ると端野駅に着きます。

(緋牛内駅・端野駅間)


 ここからは、国道39号と平行しほぼ一直線に北見駅を目指します。
端野からは北見の市街地に向けて住宅街や畑や水田が続き、小さなログハウス風の待合室がある愛し野駅に着きます。北海道の地名と言えばアイヌ語を語源とするところが多く、愛し野駅のある旧端野町もアイヌ語の「ヌプ、ケシ」(野の端)を意訳したものだそうですが、愛し野の語源は分かりません。駅周辺にはコンビニや郊外型の大型ショッピングセンター並んでいました。


 愛し野駅を出て高架区間に入り柏陽駅に着きます。近くに道立柏陽高等学校があることからその名が付いたと思われます。柏陽駅は、高架駅としては日本最北端であるとともに日本最東端の駅です。

(柏陽駅・北見駅間)


 柏陽駅の次は、高架を下りたところにある終点北見駅。定刻8時49分に到着しました。

(高架を下りると北見駅)



(駅の南北を結ぶ自由通路「みんとロード」)


 北見と言えば、戦前には世界の7割を生産したというハッカで栄えた所で、今でも農業がさかんで、中でもたまねぎの生産量は日本一で、全国のたまねぎの約2割を生産しているそうです。特に新しいブランド「真白」にこだわって生産しているそうです。「真白」の特徴はその名の通り、見た目にも美しい白色で、食感は身がしまっているので、シャキシャキとし、辛み成分は一般の玉葱の1/3なので、水にさらさずにそのまま食べられる甘さのあるものだそうです。そして、たまねぎを無駄なく使うために地元のお菓子屋さんでは、たまねぎを使ったお菓子も作られていました。

(羽前屋の「玉葱パイ」)


 このように農業が盛んな北見市は、内陸という印象がありますが、平成18年に北見市、端野町、常呂町、留辺蘂町が合併し新「北見市」となり、面積は1427.56㎢で香川県の77%にあたり、北海道では第1位、全国で第4位の広さだそうです。また、東西に延びる道路の距離は東京駅から箱根までの距離に相当する約110kmあるそうです。

(北見市のホームページより)


 つづく


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