Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

ヴォーテック シリンダヘッド

2022-08-06 17:44:13 | 日記
タホの続きです。

クランク、ピストン、タイミングチェーン等入れ終わりましたのでヘッドをやっていきます。



バルブ、バルブスプリング、バルブシール等すべて外していきます。

インマニのボルトのねじ穴などはスレッドクリーナーですべてきれいにしておきます。



バルブシートも状態は良かったですが、すり合わせをしていきます。



今回はシートの状態も良かったのでエアラッパーを使わず、タコ棒でシコシコやりました。

ヘッド面をオイルストーンで慣らし、



ヘッドをのせていきます。



トルクレンチと角度締めで載せます。



新品のタイミングチェーンカバーを付けて



エンジンは大体終わりです。

次はオートマかな?




98タホ フルコース続きです。

2022-08-05 17:45:25 | 日記
お久しぶりです。(笑)

インスタグラムでちょこっとアップするという手抜きを覚えてしまったのでこちらがお留守になってしまいました。

インスタはササっとアップできるのはいいのですがしっかり伝えたいことをわかりやすく書くのは難しいですね。

ということで、こちらに帰って(?)来ました。


さて、最後に書いた記事は98タホのフルコースですね、、、、、

とりあえず各部確認しながら全バラシしましたので組付けです。


エンジンブロックを掃除して、カムメタルを打ち込んでいきます。



最近のエンジンのようにシリンダヘッドにカムシャフトがある場合(OHC,DOHC)はベアリングキャップで上下から挟みますが、このエンジンのようなOHVはエンジンブロックにカムシャフトがあるので丸いメタルを専用工具で打ち込みます。



続いてクランクシャフトを新品メタルで組付けます。



その際プラスチゲージにてクリアランスを確認します。(すべての軸受けを確認します)



メーカー基準値に収まってますのでこのクランクは大丈夫です。

エンジンブロックのフリーズプラグも打ち抜いて交換。






駆け足ですが新しいピストンリング、コンロッドメタルでピストンも入れていきます。



ローラータイプのタイミングチェーンに交換します。

TBIまでよりボーテックのチェーンは高価です。



次はシリンダヘッドをやっていきます


98タホ 進めながら 日々の作業もしていきます。

2022-04-06 10:31:36 | 日記
またまたしばらく時間が空いてしまいましたが決算と車両販売、年度末のバタバタが重なりまして全く休めない状態でした。

少し落ち着いたのと、早く書かないと無いよう忘れそうなので慌ててます。

まずはエンジン降ろしたタホの続きです。

各部確認しながら分解していきます。

シリンダヘッドを降ろして



23年前のエンジンとしては綺麗なほうでしょう。

ナンバリングしてピストンを抜いていきます。



ピストンは前後ろが決まっていますので同じように組みます。

上の写真の三時の位置に切り欠きがありますがこれがフロントマークです。

これがエンジン前方を向くように組みます。

ピストン中央に「2」とあるのは分解時にナンバーポンチで打って、どのシリンダのピストンかわかるようにしています。



プッシュロッドやロッカーアームもどこについていたものかわかるようにおいておきます。

これらは元に戻さなくてもいいのですが何か不具合を見つけた時、場所を把握していれば不具合個所の特定に役立ちます。

今回はL31(ボーテック)エンジンです。

以前のL05(TBI)エンジンとはピストンが違います。



左がTBI、右がボーテックです。

同じボアストロークの5700ccですがボーテックは今風のスカート部が短いタイプです。

こういうところも進化していますね。

エンジンをひっくり返してクランクをばらしていきます。



ベアリングキャップを外してクランクを取り出します。

裸になったエンジンを洗浄します。



まだまだ続きます、、、、先は長い!(実際はもう試運転しています)

98タホ エンジンより異音→フル整備です。

2022-01-29 08:06:06 | 日記
S氏所有の98年タホ、エンジンより異音がします。



音の感じから子メタル(コンロッドメタル)と思います。

ここからの音はコンロッドメタルの交換が必要です。

コンロッドメタルの交換だけでしたらオンザカーでも無理やりできなくはないですが、子メタルからの音がするくらいですから親メタル(クランクメタル)も怪しいのでエンジンをやらせていただくこととなりました。

エンジンをやる、、、、、と言いましても選択肢はいくつかあります。

以前も書きましたが

①新品(リビルトされた)エンジンをアメリカより取り寄せる。
②今のエンジンを降ろしてオーバーホールする。
③中古のエンジンをそのまま積む
④中古のエンジンをオーバーホールして積み替える。

などが考えれます。

①が安心度が高いですが費用がかなり掛かります。

③は安価で済みますが不安要素が多いです。

②は降ろして、分解してから組み立てるので時間がかかります。

ということで④の作戦で行くこととなりました。

まずはドナーですが当方こういう時の為GM系の部品取り車を何台か所有しています。

今回は99年サバーバンのエンジンが適合しますのでこいつを使います。



この写真はもうばらし始めていますが、今回手を付けるまで普通に走れる車両です。

ばらす前にコンピューター診断機にて不具合の履歴がないか確認、エンジンの圧縮の測定、エンジンオイルを抜いて異物やメタルパウダーの混入がないかなどベースエンジンとして役を果たすか確認します。

不安要素もありませんでしたのでこれをベースに進めることになりました。

まずはプロペラシャフト、マフラーなどを外していきトランスミッションを降ろします。



続いてエンジンも降ろしていきます。



降ろしたエンジンはスタンドにかけて各部確認しながら分解していきます。



何にでもいえることですが、分解作業はとても大事です。

組み立てるのが大事なことは皆さん想像つきますが、分解するとき、、こちらもとても重要です。

どこかに不具合の痕跡がないか注意深く分解していきます。

続きはまた次回です!


車検を済ませて大仕事に備えます。

2022-01-21 18:38:53 | 日記
オミクロンが増えているようですね!

私の住む広島も爆発的に増えているようです。

休業になるとたまった作業でパニックになりそうですので手洗い、うがいで気をつけたいと思います。

皆さんも気を付けてくださいね!


さて、作業ですがまずはT氏所有の70年C10、オイル交換です。



キチンと距離で管理されていて愛情たっぷりです。

今回はオイル交換だけですが後日、フロントエンドのフルリフレッシュを予定しています。


続いてMさん所有の00年シルバラード、車検です。



今回はブレーキ等も残量十分で、オイル交換と各部確認で済みそうです、、、、、、



が、2点ほど手直しが必要です。

一つは右前スピンドル裏の蓋がいらっしゃらなくなっています。



このままではベアリングを痛めますので、早急に直さないといけません。

もう一点はマフラーが破れていました。

以前からマフラーの中でサイレンサーが落っこちて、中でカラカラ音がしていましたがいよいよケースに穴が開いてしまいました。

マフラーコーキングで応急処置、車検は何とかなりましたがこのままではだめですのでアメリカに発注です。


もう1台車検はT氏所有の01年エクスプレスです。



こちらは年間走行距離も少なく、下廻りもきれいで軽めの整備になりそうです。

ブレーキも次の車検で交換させて頂けばいい感じです。

オーナー様のご依頼事項はATフィルターの交換です。

この型は、エキゾーストのYパイプがオートマのオイルパンの下を通っているため、エキゾーストパイプをずらさないとオイルパンが取り出せません。



エキゾーストマニホールドの出口側を左右とも外してオイルパンとの隙間を作ります。

ここの3本のねじがよく折れるので緊張するところですが今回は無事取れました。



オイルパンも取れて中を確認、、きれいです。



異物等も出てこず、数年前に交換されているようです。

エンジン回りの確認のためエンジンカバーを室内から開けます。



この年式辺りはディストリビューターが樹脂製で、よく亀裂が入っています。

最悪の場合エンジンがかからなくなってしまいますので車検の際は要確認です。

今回は大丈夫でした。



ダメな場合は



こうなります。

コンピューター診断機をつないでライブデーターを確認

おかしいところがないかも確認します。



これにて車検終了です


車検の合間を縫って98年タホも進めています。







この作業の日記はまた後日に!!