Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

700R4 トランスミッション

2020-11-25 18:23:02 | 日記
今回も業者様よりご依頼いただきましたオートマを作ります。

GMのオートマは2速のパワーグライド、3速のTH350、4速の700R4(4L60)、4速の4L60E,4速の4L65Eなどがポピュラーですが今回は700R4です。

このトランスミッションは機械式のトランスミッションですのでオイルパンの中のバルブボディーにソレノイドがついていません。

その代わりガバナーという部品がついていて、オイルポンプが作り出すラインプレッシャーとガバナーが作るガバナプレッシャーの圧力差で変速します(大雑把な説明ですが基本的にこの考えです)

変速点もTVケーブルで調整する必要があります。

ここの調整をきちんとしないとまたトランスミッションを壊すことになりますので注意ですが今回はトランスミッションを作るところまでが当方の仕事で、車に積むのはご依頼主の業者様です。

すべての部品をトランスミッションから取り出すのですがその際各部を確認しながらばらしていきます。

基本的に当方でリビルトベースとして在庫してあるものはどこかしら壊れているものですので、それがどこかを把握しないとまともに組めません。

ケースエクステンションをばらしブッシュを確認(もちろん打ち換えます)

バルブボディーを外して中のピストンを確認

サーボも同じです。

そして前回のブログで写真載せましたがミッションを立てて、インプットシャフトのエンドプレイ(スラスト方向の遊び)も測定します。



中身のなくなったケースはソーダブラストできれいにします。



通常何年も使われたミッションケースはこんな色です



ミッションいちばん奥のロー&リバースから組み立てていきます。



今回作業中にデジカメがバッテリー切れをおこしましたのですいません、、、、画像無しです、、、、、、

ミッションスタンドで立てたり寝かしたりして進めます。




で、完成です。




当方TH350、TH350C,700R4、4L60E、4L65Eあたりならオーバーホールいたしますのでお困りの方、お気軽にお問い合わせください。



年式、車種によっては現物修理になりますがリビルトベースは50機以上在庫してます。

強化ミッションやP1870対策もいたします!




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バタバタと年末に向かいやってますよ。

2020-11-21 07:56:07 | 日記
だいぶブログサボってますが仕事は無休で頑張ってます。

溜まった作業も少しずつ解消していってます。

まずは水漏れ修理させていただいてますW氏所有のC1500、確認のための試運転して水漏れ等がないか確認。

夜に試運転して日中は新しいナビ、スピーカーを付けさせていただきます。

ドアについているスピーカーもアップグレードしてクロスオーバーでツイーターも取り付けます。



ナビは持ち込んでいただきましたケンウッドです。



もともと音が悪くない組み合わせでしたがアップグレードでさらに良くなりましたのでドライブも楽しさアップです。

5日間の試運転を経て無事納車となりました。


続きましてK氏所有の69年C10、車検とマフラー製作です。



車検の方は1か所不具合がありました。

プロペラシャフトのユニバーサルジョイントにガタがあります。

ここのガタは部品交換しかありませんので交換していきます。



ガタがあるのは後ろ側のジョイントですがプロペラシャフトを車から取り外して交換しますので前後とも交換します。



プロペラシャフトを抜き取り、専用工具で抜き替えます。



圧入されていますので専用工具がないとやりにくいです。

プレスで抜くこともできますが長いプロペラシャフトはプレスにかけるのも大変ですので専用工具が重宝します。


続いてマフラー造ります。

もともとはチェリーボムの腹下切りですがリアから排気口を出したいとの事で作り直します。

フルレングスのヘッダースを以前入れさせていただいてますので、その後ろからの作成です。

このC10はリアのサスペンションがリーフスプリングではなくコイルスプリングで、長いアームを使っています。

ですからエキゾーストパイプを通すところが限られて、しかもクリアランスに余裕がありません。

前側から順に作っていきますが少し継いでは取り外し、またその次を仮付けしては取り外して本溶接の繰り返しです。



今回はマグナフローの短いタイプを使います。

取り回しとしてはリアの足、前側で上に立ち上げ



デフの上を通してリアに持ってきます。



パナームロッドやブレーキホースをかわすため左右は均等になりませんがこのルートしかありません。

デフより前にフランジを付けて取り外しも可能にしてあります。

ここまで組んだ状態で試運転、わざと荒く運転してパイプと足回りの干渉がないか確認します。

試運転途中、少しカンカン音がしましたのでどこか当たってます。

再び車を持ち上げて確認するとデフに少し当たっているようです。

リア側のパイプを外して干渉しているところをへこませてクリアランスを確保します。

再び試運転、もう干渉しなくなりました。

デフ越えまではアルスター製のパイプを使いますが、排気口は見えますのでステンレス製を使います。



左右の出口、向きを調整して終了。



マフラーだけで丸二日以上かかりました

排気音はアイドリング時は低音で静か目ですがアクセル踏み込むとやる気のある音がします。

トルク感がなくなる心配をしてましたがさすがBB396、、、まったくトルク無し感はありません。

これで納車の準備となりました。


話は変わりますが、ウチを使っていただいています山口のT氏のご紹介ですごいの来ました。

メールでのやり取りのみで車種はシルバラードとの事、、、

当方勝手に2000年くらいのシルバラードと思っていたら、、、、、



すごい勘違い、、、、、

初めて見ました。

下廻りも見せていただきましたが90年代とは大違い!!

シボレーも進化してますねぇ、、、、、、、


次回700R4のオーバーホールと



大阪のN氏のところに嫁ぐこととなりました95年サバーバン納車整備です。











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