Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

エアコンの時期ですね。

2023-06-26 09:00:13 | 日記
梅雨真っただ中、エアコンを使い始める時期ですね。

クーラーとしてもそうですが、この時期曇り止めとしてもあると便利なエアコンです。

今回はT氏所有の97年サバーバンです。

工場内に車がいっぱいなので工場入口での作業です。



症状としては冷えません。

クーラーが冷えないとすぐにクーラーガスを足したがるところですが、冷えない原因は色々とあります。

まずはゲージマニホールドをつないで冷えない原因を探します。


今回の場合クーラーガスはきちんと入っています。

コンプレッサーのマグネットクラッチは入っています。

が、高圧側の圧力が十分上がりません。

さらにマグネットクラッチが切れた瞬間、高圧低圧の圧力がすぐに同圧になってしまいます。

コンプレッサー不良の症状ですのでコンプレッサーを交換していきます。

コンプレッサーにはあらかじめコンプレッサーオイルが入っていますが一度全部抜いて、マニュアル通りのオイル量を量って入れていきます。

併せてレシーバー、オリフィス、チャージバルブ、プレッシャースイッチも交換します。



全部を完全に洗浄することは不可能ですがラインの中も洗浄します。

真空ポンプで真空引きをして



ガスチャージしていきます。

サバーバンはクーラーガス約2kg入りますので吹き出し口に突っ込んだ温度計、ゲージマニホールドの数値を見ながらガスチャージしていきます。

やはりマニュアル通り10本ガスを入れたところでちょうどいい具合です。

最後にワコーズ パワーエアコンを添加して終了です。



よく冷えるようになりました。


次は岡山から入庫いただきましたM氏所有の96年サバーバン



サバーバンが続きます

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72 C10 ステアリングコラム

2023-06-13 06:44:58 | 日記
72年C10の続きです。



3速オートマ車なんですがステアリングコラムに不具合がありパーキングに入れていても振動でギア抜けしてしまいます。

例えばエンジンをアイドリングでかけておいてドアをバタンと閉めると勝手にギアがバックやドライブに入ってしまいます。

これでは危ないので直していきます。

最初は現物修理を考えたのですがあちこち切ったり、溶接したり加工が施されていて直しきれないリスクを回避するため新品交換することとしました。



1972年のクラッシックカーでもこのあたりの部品が社外品とはいえ手に入るのはアメリカ車の魅力です。

まずはついているステアリングコラムを外します。



摘出したコラムと今回使用する新品です。



もともとのコラムはチルト(ハンドルの角度調整)機能のないものでしたが今回はチルト付きのコラムにします。

シフトリンケージも社外品が使われていてほかの部分に干渉したりしていて気持ち悪いので純正タイプに変更します。



車種専用設計ですので難しい加工等無く、すんなりつきました。



スムーズなシフト操作ができて、ギア抜けもなく安心になりました。

このあたりの年式の車は色々と手直しが必要だったりしますが手を入れていけばどんどん良くなるのでやりがいがありますね!!


その他 I氏所有のシルバラードオイル交換させていただき




F氏所有のノースフェースアバランチ 車検をさせていただき



また次回です!!







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ぼちぼちと、、、

2023-06-11 22:31:16 | 日記
ブログを読んでいただいていた皆様には申し訳ありませんでしたが作業が忙しすぎてブログの方には手が回らない日々が続き、写真すら撮らなくなっていました。

月に1日休めるかどうかの完全なるオーバーワーク。

日々の作業で頭がいっぱいで、ブログはもうかけないかなぁ、、、と思っていましたがいまだに電話やDMなどでお問い合わせをいただきます。

大体は技術的な問い合わせなのですが、サービスデーターやストックしている部品を求められている方々が多いのに驚きます。

今のネット社会、、、データーも部品も簡単に手に入ると思ってましたがそうでもない場合も多いんですね。

私がC1500を買ったのが1998年。もう所有して25年になります。

それなりにいろいろな故障修理の場数は踏んできました。

このブログの最初のコンセプト「若手メカニックの助けになれば、、、」を思い出し、少しずつでも何かしら書いていこうかと再奮起しました。

不定期更新は相変わらずだと思いますが若手メカニックの修理のヒントになれば幸いです。

さて

かなり前なので忘れた方が多いと思いますがエンジン、ミッションをオーバーホールさせていただきましたS氏の98年タホ。



納車もすんで元気に走っていますよ。

まだ詰めていかなければいけないところもありますが毎日の通勤にお使いいただいています。


次はS氏所有の72年C10です。



このタイプのプロペラシャフトはセンターサポート付きの2分割タイプです。

純正車高なら問題ないのですが多少車高を落とすとリア側のシャフトがセンターサポートベアリングを突き上げて壊してしまいます。

特に重い荷物を積んだりして車高が落ちた時に壊します。

これはリアのシャフトが伸びちじみしない構造なのが原因です。

ですからリア側のシャフトをテレスコ(伸びちじみするもの)に交換します。

まずは今ついているシャフトを外します。



↑上側がもともとのもの、下側が今回つけるものです。

2分割のシャフトを全部取り出し、ジョイント部で分解します。



新しいシャフトに、新しいジョイントで組付け車に戻します。

フロントシャフトと真ん中のヨークは位置が変わらいようマーキングして分解、組み立てします。



これで車高にかかわらずプロペラシャフトの突き上げもなくなりますので安心して重いものでも積むことができます。

せっかくトラックなんですから荷物は積めないとね!!

次も72のC10  コラム交換です。





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