Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

C1500 水漏れ続きです。

2020-10-19 18:09:17 | 日記
水漏れC1500 続きです。

まずはヘッドガスケットをのせて



オーバーホールしたシリンダヘッドをのせていきます。



オーバーヒートしている可能性が高いですしヘッドボルトも新品にします。



オーバーヒートさせている場合ヘッドボルトが伸びている場合もありますので当方オーバーホール時はヘッドボルトは新品を使います。

ハイドロリックリフターもバラシて中に溜まったダメオイルを掃除します。



錆びていたバルブカバーも塗装屋さんで半艶黒で塗ってもらい



切れていたPCVも新品にします。




今回出先でトラブったイグニッションモジュール



デスビのキャップ、ローターも交換し



ウォーターポンプも交換します。

ヒーターホースやバイパスホースもすべて新品です。



オイルプレッシャーセンサー、水温センサー、スパークプラグも交換してあと少しです。


クーラント、オイルを入れて、バッテリーをつないでクランキング、かかりました。



ゆっくり暖気して点火時期を調整。



下廻り等確認、、問題なしです。

3日の間試運転しましたが調子良しです。

何度かオイル交換させていただきちょうど時期なので車検に入ります。

今週も何台か入庫予定がありますので頑張りますね!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々のクラッチ交換

2020-10-10 11:24:00 | 日記
最近はほとんどの車がオートマチックトランスミッションですのでクラッチ交換という作業はほとんどありません。

サラリーマンメカニックのころは週に1台はクラッチやってましたがもう10年以上前の話です。

で、今回は



スクラムバンです。

出先でおかしくなり、ロードサービスで入庫いただきます。

確認するとエンジンかかった状態でクラッチを踏むとガラガラとすごい音がします。

間違いなくクラッチのレリーズベアリングの不具合ですのでトランスミッションを降ろします。

取り出してみるとレリーズベアリングが焦げ焦げです。



クラッチ板は表も裏も均等に減っていて運転者さんは上手な人だと思いますが、レリーズが壊れてしまっては走れませんね。



クラッチカバーASSY,クラッチディスク、パイロットベアリング、レリーズベアリング、クラッチワイヤーを交換してクラッチ調整、、納車となりました。


続いて水漏れの96年C1500です。



こちらはあるあるのインマニからのクーラント漏れですがこちらの都合で入庫を待っていただいてましたが出先でとまってしまいました。

とまった原因は直接オーバーヒートではなく、イグニッションモジュールだったのですが持って帰って確認すると予想以上にダメージを食らっていました。

エンジンオイルはカフェオレ状態



量も7リッターくらい抜けましたので単純計算で3リッターはクーラントがオイルに廻ってしまっています。



オーバーヒートもさせてますのでシリンダヘッドガスケットの抜けも確認します。



はっきり抜けてるとは言い難いですが怪しいのでヘッドガスケットまで交換します。

本来予算が取れるならエンジン降ろしてフルオーバーホールが理想ですが今回は一応ヘッドまでやってみることにします。

これでだめならエンジン降ろします。

ばらしていくとあちこちにクーラントの形跡があります。



やはりマニホールドのガスケットが抜けていました。



マニホールドからクーラントが外に漏れてくれればいいのですが内側に漏れるとリフターバレーに落ちてその後エンジンのオイルパンに落ちてカフェオレを製造してしまいます。



元戻しが絶対ですのでついていた場所がわかるようリフター、ロッカーアーム等ばらしていきます。



ドロドロだったマニホールドもサンエス➡ソーダブラストできれいにしていきます。



フランジ面はオイルストーンでならします。



ヘッドもおりて、カーボンだらけだったピストンもきれいにします。



バルブステムシールも交換してバルブの擦り合わせもしますのでバルブを抜いていきます。



こちらもついていた場所がわかるようばらします。



ステムシールも外してこれから組み立てていきます。

次回は続きです!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

08シルバラード 4L60E トランスミッション

2020-10-07 08:27:47 | 日記
今回は業者様より依頼いただきました08シルバラードのオートマオーバーホールです。

全く動かなくなったとの事で、トランスミッションを入れていただきます。

まずはスタンドにかけて



ベルハウジング(エンジンとミッションをつなぐケース)を外します。



ここはトルクスに見えるネジですが、トルクスプラスという別規格です。

先端が平らでトルクスより力がかけれる形状になっています。

続いてオイルパンを外します。



通常、車が動かなくなるくらいの故障の場合はオイルパンの中にかなり汚れが溜まりひどい状態になっているのですが今回はきれいすぎます。





おそらく不具合が出始めた時にオートマフルードの交換をしたのでしょう。

ばらしていくとフラッシングでは取り切れなかったカスがあちこちに溜まっていました。



例のごとく中身を全部取り出して



ユニットごとにオーバーホールしていきます。

各所に使っているブッシュを打ち換えて



テフロンシールも新しいものと交換してリサイザーで縮めます。



1番の故障個所はあるあるの3-4クラッチの摩耗でした。



オイルポンプも分解、掃除して組み立てますが芯出しの工具で(工具といっても大きいホースバンドです)センターを出して組み立てます。



先日のTH350の時も書きましたが、今回もインプット側を仮組みして低圧のエアーで各ピストンの作動を確認します。



この年式はインプット側にセンサーが追加されていてクラッチのスリップやロックを監視しています。



☝ 手前が旧型、奥が今回のものです。

根元にセンサーらしきものが追加されています。

バルブボディーも分解清掃

今回はセパレータープレートに変更がありました。

今までのセパレータープレートはペーパーガスケットとセパレータープレートが別になっていて重ねて使うのでしたが、今回は一体物(ボンデッド)になっていました。



☝今までのもの、簡単に剥がれます。



☝今回のもの 糊付けされています。

部品番号も年式ごとの違うので08用をアメリカより手配します。

バルブボディーについているソレノイドバルブもすべて抵抗を測り、メーカー基準値に入っているか確認します。



最後にケースエクステンションを取り付けますがここのブッシュもかなり荒れています。



ここは傷んでるものが多いですがここまで削れているのも珍しいです。



新しいブッシュと打ち換えて、ちゃんと打ち込めているか確認します。



これで記事的には駆け足ですがオーバーホール完了です。




少し広告を!

当方在庫のC1500ショート、オールペイントから上がってきました。



黒のメタリック
シート、ドアの内張りも張替え中、カラードバンパー&グリル、フロントガラス新品、今回シリンダヘッド、オートマもリビルトします。

高価になるとは思いますがパリッとしたC1500になると思います。

すぐには手がつかないのでとりあえずしまいます(笑)






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

69カマロ オートマ修理です

2020-10-02 09:15:37 | 日記
業者様より依頼頂きましたオートマ修理(オーバーホール)です。

69年のカマロ、TH350との事ですがこのくらいの年式になると何のトランスミッションが載っているか現物確認しないと安心できません。

トランスミッションを持ち込んでいただくとTH350でした。



車ごとお預かりするわけではありませんので不具合個所を教えていただきます。

今回の場合全く動かなくなったとのこと、、、、、注意してばらしていきます。



オイルパンの中も焦げたクラッチが出てきましたのでクラッチが限界以上に減ってしまい、クラッチを圧着させるピストンが飛び出しての油圧抜けを疑い進めます。

インターミディエットクラッチ、ダイレクトクラッチはガリガリになっていました。



☝黒く焦げています。

ピストンの抜けは目視では確認できませんでしたがオーバーホールしていきます。

私は全部一気にばらすのではなくユニットごとに進めていきます。



ケースにアウトプット側を組んでいき



インプット側もユニット単位で組んでいきます。



インプット側は一度ミッション外で仮組みして低圧のエアーでクラッチの作動確認をします。



アウトプット側も同様にチェックします。

実際の作動はATFの油圧によってピストンを作動させ、クラッチを圧着させるのですがその作動を低圧のエアーで行い、作動を目で確認します。

あとはケースに組み込んでいきます。



バルブボディー系は写真撮り忘れたのでまたの機会に!

すべて組み終わり納品となりました。



次回はC1500オーバーヒートと水漏れ、シルバラード4L60Eトランスミッションオーバーホールです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする