C5コルベットのオートマ続きです。
オートマチックトランスミッションの中は沢山のクラッチや油圧のピストンが入っています。
それらのピストンを動かしてクラッチを圧着するのですが、そのピストンを動かすためには油圧が必要です。
その油圧を作ってるのがATのオイルポンプです。
エンジンの回転によって回されるトルクコンバーターにより回されているオイルポンプです。
中心に放射線状に並んでいる13枚の羽によって油圧が作られます。
オイル漏れに気がつかず乗って壊されるオートマはこの部分がガリガリになっていますがこの車両は状態もよかったです。
中心に圧入されているブッシュも減っていますので交換です。(オーバーホールの際は減っていなくても交換します)
きちんと圧入出来ているか確認するためにジグ(トルクコンバーターの先を切り取ったもの)を差し込んで回して確認です。
すべてオッケーでしたのでトランスミッションに組み込み、軸方向(スラスト)の遊びを測定します。
メーカー指定のクリアランスですので続いてサーボを組んでいきます。
それぞれのピストンがきちんと作動、保持するかを低圧のエアで確認します。
すべて正常に作動しますので次進めます。
バルブボディーを組み込み作業終了です。
トランスミッションの後にデフを取り付けて終了です。
エルカミにつんで納品に向かいます。
続いては岡山のM氏、タホの車検です。
この車両は1ナンバーのため1年車検です。
そのつどしっかり整備させていただいてますので状態はいいです。
まずはリアブレーキ
減ってはいますが次回の車検まではもちますので今回は掃除、調整です。
当たりはきれいに出ています。
続いてフロントブレーキです。
パットの残量は十分ですが、ローターの面が荒れてきていますね。
次回の車検のときにパット交換&ローター研磨が必要かもしれませんね。
ブレーキフルードも4輪から抜き換えます。
こまめに交換させていただいてますのでリザーバーの中もきれいです。
リア
フロント
ここで他のお客様より「ヒーターが効かない」とのご連絡が、、、、、
スズキの軽ですが確かにヒーターが効きません。
水温計は上がっていますし冷却水もきちんと入っているようです。
ヒーターコアが詰まっているのでは、、、とラジエターキャップを開けると、、、、、、
すごい色の冷却水が出てきます、、、、、
通常きれいな緑色か赤色ですが完全に錆色です。
こうなってしまうと少々ではきれいになりません。
ラジエターの中もヘドロのようなもので詰まっています。
これではヒーター効きませんね、、、、、、、
こんなに錆びてしまうとオーバーヒートの原因にもなりますし、水廻りのパイプに穴を開けてしまったり、今回のようにヒーターが効かなくなってしまったり悪い事だらけです。
2年に一度くらいを目安に交換しておきたい部分ですね!
明日はタホ、、エンジン廻りです。