Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

バモス シリンダヘッドオーバーホールです。

2018-02-22 10:11:01 | 日記
S氏所有のバモス、シリンダヘッドオーバーホールです。

症状としましてはエンジン冷却水にオイルが廻ってしまうのと、ラジエターにエンジンの圧縮圧が常時廻ってしまうというものです。

これらはヘッドガスケット抜けの症状ですのでシリンダヘッドガスケットを交換して、ヘッドをオーバーホールします。

ホンダのこのエンジンはエンジンブロック上面の形状が特殊なせいか、よくある事例です。




ヘッドを下ろすためにまずはエキゾーストマニホールド、インテークマニホールド、補器類等をはずしていきます。

タイミングベルト、ウォーターポンプも取り外します。



そうしたらシリンダヘッドが取り出せます。



もともとのオイル管理が悪かったのでしょう、バルブカバー内はスラッジがたっぷりたまっています。



ヘッドは面研に出しますのでカムシャフト、ロッカーアーム等付属部品を取り外します。



ヘッドボルト、バルブスプリングなどは再使用しますのでついていた位置がわかるよう管理します。



スラッジがすごかったので洗い油で洗っただけではきれいになりません。



ですから当方は「サンエス」を使ってきれいにしていきます。

水に粉末状のサンエスを混ぜて投げ込みヒーターで温めて15分くらい漬けおきます。



その後ブラシで掃除していくときれいになります。



しっかり水洗いして掃除は終わりです。

スラッジをきれいにしたからと言って車が速くなるわけではありませんがスラッジなんてないに越したことありませんので面倒ですがやっておきます。

ヘッドは面研からあがってきてツルツルです。



バルブラッパーでバルブもすり合わせしていきます。



ピストンにもカーボンがついていますのできれいにしていきます。





燃焼室やピストンについているカーボンはデトネーションやプレイグニッションの原因になりますのでしっかり掃除しておきます。

当方でも施工していますWAKO'Sのレックスはこれらのカーボンをきれいにしてくれるものですが、ばらして掃除するのにはかないませんね。

次回は組付けです。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エクスプレスです。

2018-02-21 10:41:02 | 日記
T氏所有のエクスプレス、車検をやらせていただきます。



こちらのエクスプレスは他店にて購入後、初めての車検になります。

オーナーのご要望としては先日よりキーレス、集中ドアロックが使えなくなったとの事で、それも併せてみてほしいとの事でした。

ドアについているドアロックスイッチを押すとリレーの音がします。

今回は社外品のキーレスがついていますのでそこから疑うようにします。


キーレスのレシーバーユニットを確認しようと思うとひどいことになっています。



エクスプレスはアストロ同様運転席、助手席の間にエンジンカバーがありそこをはずしてエンジンの整備をします。

このキーレスを付けた人はそのカバーに配線を挟んでエンジンルームから電源を取っていました。

これでは配線がショートしてもおかしくありません。

かなり焦げています。



オーナーのT氏はキーレスはドアロックだけの機能でいいとおっしゃっていましたのでこの社外キーレスは全撤去、焦げた配線は補修して純正タイプのキーレストランスミッターで動かすこととしました。

95年以降くらいのC1500シリーズはもともと純正キーレスがついているものが多く(すべてではありませんのでご注意を!)

それがついている場合は純正リプロダクションのキーレス送信機を手に入れて、設定をするだけで使えるようになります。

セキュリティーは必要ないけどキーレスは欲しいという方はお勧めです。


そのほか納車整備はしっかりとやってあるようですのでさらっと確認していきます。



フルード自体はきれいですがカスが出て来ていますのでブレーキフルードは交換して



フロントエンドのグリスアップ



デフオイルも確認します。



納車整備でフロントハブはやってないみたいです。



グリスがしばらく交換されていないのがわかりますね。



ベアリングの状態はいいので、掃除して新しいグリスで組付けます。



車自体の程度はいいと思いますので長くお付き合いできる個体ではないかと思います。

わざわざ山口よりありがとうございました。


そのほか業者様よりアイアンパワーグライドの修理をやらせていただきました。



2速のオートマは初めてばらしましたが構造は簡単なのですが、ケースが鉄製なんで重たすぎです。


次はバモスのシリンダヘッドオーバーホールです。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タホ 続きです。

2018-02-14 09:43:58 | 日記
寒いですねぇ、、、、

洗い油で部品洗うと指が取れそうに痛いです。

北日本は大雪で大変なようですね。

日々の生活も大変でしょうが、ケガなどされないよう気を付けてくださいね。


さて、Y氏所有のタホ、続きです。

フロントブレーキパッドを交換します。



パッドを交換するときはブーツやブッシュ等も一緒に交換します。



しっかりエア抜きをしてブレーキフルードを全量交換していきます。



続いてドアのアウターハンドルを交換します。



写真の通りベース部の右上が割れています。

どうせ交換するならと、クロームのものにします。



エキゾーストチップは少し斜めに出して、出口は4インチのものにします。



好みにもよるのですが、アメ車の大きいボディから出す場合シングル出しの場合、3インチだと多少迫力に欠けると思います。

エキパイのブラケットもやり直したので車内に嫌な音はしなくなりました。

これにてとりあえず終了で、納車となりました。


次はT氏所有のエクスプレスです。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする