Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

100系ハイエース 続きです。

2015-10-28 19:22:46 | 日記
引き続きO様所有のハイエース、オーバーヒート修理です。

先日降ろしましたシリンダヘッドを面研磨に出すためざっと掃除していると見つけてしまいました、、、嫌なものを、、、



もともとの修理の依頼内容はエンジンをかけて止まっていると知らないうちにエンジンが止まっていたということでした。

その際水温計も上がっていたようです。

引き取りにうかがった際、クーラントがかなり減っていて私の最初の勘ではどこかから水漏れしていてクーラントが減り、そのうちオーバーヒートしたのでは、、、という感じでした。

持ち帰って車を持ち上げて確認すると、水が漏れたようなところがありません。が、クーラントのリザーバータンクから吹いた形跡はあります。

ラジエタキャップを開けたままエンジンをかけているとエアがドンドン出てきます。

上記の状況からシリンダヘッドガスケットが抜けてしまってると想像して作業を進めてきたのですが、ガスケットよりひどいところが逝っていました。




これが問題の箇所ですが。二つ丸いものがインテークとエキゾーストのバルブです。

その間のくぼんだところの真ん中に亀裂が見られますね。

これが原因です。




こちらが正常なもの。亀裂はありません。


面研磨で済ませようと思っていたのですがこうなるとシリンダヘッドを交換するしかありません。

早速部品を注文して、待っている間できることをやっていきます。




エンジンブロックの上面のガスケットをはがしてオイルストーンをかけておきます。


ウォーターポンプも交換です。




シリンダヘッドボルトは基準値内の伸びでしたので、ねじ山を掃除して再使用します。




そうこうしてると届きました、シリンダヘッド!



日本の物流は素晴らしいですね!!このスピード!!

明日から組み立てです、、、、といいたいところですが明日は00タホの予定が入っていますのでまずそちらから、、、、


ハイエース、月内納車間に合うのか、、、、、、

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95年以降は多いですね。

2015-10-26 21:42:10 | 日記
C1500は95年から内装が変わります。

それまでのモデルはあまりなかったのですが、95年以降のC1500シリーズに多い故障の一つにドアが中から開かなくなるというのがあります。

大体ドアのインナーハンドルASSYを交換すればなおるのですが、重傷な場合ドアラッチやロッドまで交換しなくてはいけない場合も有ります。

今回もドアが内側から開かなくなり入庫いただきます福山のK氏、99年タホショートです。



通勤で使われていますので内側からあかないというのは不便極まりないです。


まずは不具合箇所を特定するためばらしていきます。



この車はビレットパネルがついていますのでまずそれから外していきます。

続いてドアの内張りを外します。



インナーハンドルはリベットで留ってるだけですのでリベットを飛ばして、スライドして取り外します。


インナーハンドルを確認すると軸の部分が割れています。



今回はここだけで直ります。


元通り組み立てて、ついでにパネルをブルーマジックで磨いておきます。



ドアはスムーズに開くようになりました。

そのほかにクロームだったワイパーアーム、フュエルリッドを元のものに戻します。






今回の依頼はここまでですので洗車して終了です。





続きまして法人様、O様のハイエース修理です。



今回はオーバーヒートの修理です。

いつも書きますが、エンジンなんて水とオイルさえちゃんと入っていると大きく壊れることは少ないです。

今回は水が入ってない(漏れている)状態で使用したためシリンダヘッドガスケットが抜けてしまっています。

エンジンをかけていると冷却水に圧縮圧が回り、最終的にはリザーバータンクから吹いてしまいます。

シリンダヘッドガスケットはエンジンブロック(ピストンが入っている部分)とシリンダヘッド(インテーク&エキゾーストバルブがついている部品)の間に挟まれているガスケットでひどいオーバーヒートなどさせるとヘッドがひずんで抜けてしまいます。

交換するしか修理方法がありませんのでヘッドを降ろします。

まずは2列目シートの足元にあるエンジンカバーを外すのですがサビがひどく厄介な状態です。



ネジなどはもう緩む状態ではありません。



ネジの頭をとばしてやっと取れました。



こういうところで時間食っちゃうんですよねぇ、、、、、


で、ヘッドを降ろすために周りについているものを取り外します。

エアコンのコンプレッサーを外してずらし、エキゾーストマニホールドを取ります。



反対側に回ってインテークマニホールド、タイミングベルト等を外します。



ヘッドは面研磨に出しますので邪魔になるカムシャフトも外しておきます。



あとはヘッドを取り出すだけです。



シリンダーウォールにクラックがないか確認して今日は終了です。



ついていた部品は元の位置戻しですのでどこに何がついていたか分かるようにしておきます。



V8エンジン用のトレイですが、、、、、

明日は機械加工の待ちの間ウォーターポンプ等交換していきます。



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サバナ フル整備に向けて

2015-10-19 11:36:43 | 日記
常連様のK氏、タホショートと00タホを所有されていますが、この度知人よりサバナを購入されました。

以前からサバナが欲しいといわれていましたのでタイミングが良かったですね。

前オーナーは車に詳しく、ご自分でもメンテナンスをされていたようですし、今までの整備履歴がわかっていますので比較的安心な車両です。



これからオーナーも変わり、長く元気でいてもらうためフルコースの整備をさせて頂く予定です。


まずは車の状態を把握するため入庫いただき、交換必要部品をピックアップしていきます。




お約束のボールジョイント部、



エンジンブロックのフリーズプラグについているブロックヒーターからはクーラント漏れを起こしています。




オイルは多少食っているんでしょうか、2Lくらいしか抜けません







K氏と相談させていただき、ブレーキ総交換、ベルト、プラグ、エアクリーナーなどの消耗品もすべて交換、ATF,デフなどの油脂類も交換

それとは別にイグニッションボックス、フローマスター、などもやらせて頂きます。


部品をアメリカに発注して、車は一度お返しします。



続きましてI氏の購入いただきましたブロアム、納車整備の準備です。

工場のスペースの都合で、まだ車両をばらしていけませんので外で出来ることを進めていきます。

トランク内に設置されていたアンプを仕様変更のため外します。



リアシートも取り外し、掃除し配線も外していきます。



運転席足元にはセキュリティーの配線がグチャグチャについています。



今現在使われていないセキュリティーですのですべて取り外します。

オーナーが変わるたびに追加を繰り返すこのような配線は以後のトラブルのもとですのでいらないものは取り外す方が安心ですね。




これだけスッキリするんですよ。

外したセキュリティーです。




助手席カーペット裏も配線が詰め込まれています。



ほとんどがいらない線ですのでこちらも撤去します。


亀裂の入っているダッシュボードも張替え業者に出すため取り外します。




まだまだ作業が詰まっていますのでがんばります。




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アクスルシャフトベアリング交換です

2015-10-14 09:32:10 | 日記
先日右後ろのシャフトベアリングを交換させて頂きましたSさん所有の64年インパラです。



今回は反対側の修理です。

走行中に異音がしての入庫となりました。

現車を確認すると左後ろのベアリングが壊れてデフオイルが漏れてきているようです。



フォードナインのデフが使われていますのでGMのデフとは少し構造が違いますがばらしていきます。


ブレーキをすべて取り外しシャフトをスライディングハンマーで抜き取ります。



中でベアリングが粉々になっていました。



ベアリングの外側をホーシングにおいてきてますので、それもスライディングハンマーで抜き取ります。



ここのベアリングなんてC1500シリーズではめったに壊れるところではありませんが、ハイドロ車ではよくあるようです。

それだけ負担がかかるのでしょうね、、、


今度は組み立てです。

新しいベアリングを組むのですが今回の故障でダメージを受けた部分の手直しをします。

アウターシールが収まっているケースがシャフトと干渉していたようでつぶれてしまっています。



このままでは新しいシールが組めないので平になるよう削ります。


シャフトにベアリングを圧入しますのでプレスにかけて入れていきます。




ここまで組んだらあとはホーシングに差し込んで、ブレーキを組んで終わりです。

はたしてどれくらいもつのでしょうか??


今回ホイールスタッドが痛んでいるのに気付きましたのでネジ山を修正します。



ねじ山修正といえばダイスですがホイールスタッドは専用のものを使います。

写真のようにネジを切る部分が2分割できて、ボルトの奥から修正していくことが出来ます。



しかもダイスのようにネジ山がきつくないので、ネジ自体を痩せさせることもありません。

大事な部分ですので大きなダメージが有る場合は修正せずに交換が絶対ですが、少しネジの回りが重いくらいならこれで十分です。

重いまま何度も締めたり緩めたりしているとボルトを壊しますので早めの修正がお勧めです。




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Rockin' Cruisin

2015-10-13 16:47:21 | 日記
10月11日  行ってきましたよ、Rockin' Cruisin

当方初参加のイベントです。

九州、古賀で開催されるアメリカンなイベントです。

九州のイベントはトラックマスターズくらいしか参加したことがありませんので楽しみです。


前日の夜10時に山陽道宮島サービスエリアで待ち合わせして九州を目指します。

広島からは常連様7台にてのんびりクルージングです。


常連様は鈴鹿ストリートカーナショナルズも一緒に自走する方々ですので今回の260kmなんかは楽勝です。

深夜2時には古賀サービスエリアに到着。



朝6時搬入に向けて仮眠します。

深夜は一時土砂降りでしたのでどうなるとかと思いましたが朝にはすっかりあがっていました。




同行7台のうち4台はエントリーしましたので会場内に搬入します。




イベント自体は当方私の好みのジャンルも多く楽しめるイベントでした。

九州在住の友達たちにも会えて、充実した一日を送ることが出来ました。


車とは関係ありませんがバンドのライブや屋台が充実してるのも楽しく、近くに大きな公園もありますのでお子様連れでも楽しめるのでは、、、と思いますよ。

途中からは快晴に!



会場内を3週くらい回りましたがその際に気になる車をパチリ























一つ残念に思ったのは私たちの主力車種のC1500、タホ、サバーバンが少なかったことですかね、、、、

次回はウエスタヒロシマのときのようにみんなで行って、ズラーーーーーッと並べますかね


今回参加いただきました皆様、現地でお会いしました皆様、Rockin'スタッフの皆様楽しい時間を有難うございました。

また来年もよろしくお願いいたします。


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