安倍首相が新たな「成長戦略」を発表したことをはじめ、毎日のように、認可保育所の待機児童問題のニュースが続いています。
町田市の待機児童(速報値)について発表したとブログでも書きましたが、隠された待機児童問題について少し書きたいと思います。
隠された待機児とは、認可保育所には入ることができず、認可外保育施設などに預けている子どもたちのことです。
つまり、数字として表面に出てくる待機児童数は少なくなるのです。
この問題は、参議院・厚生労働委員会で日本共産党の田村智子議員が質問をおこなっていますが、厚労大臣も「今のままだと数字を正確につかめていない」と答えています。
これらは「新定義」、「旧定義」と呼ばれています。
認可保育所に申し込みながら、認可保育所に入ることができなかった人が「旧定義」、認可保育所に申し込み入れなかったけれど、認可外保育施設に預けている人などを除いた数を「新定義」といっています。
では、町田市ではどういう数になるのか…。
2013年4月でいえば、「新定義」待機児童は264人。しかし、「旧定義」では428人とその差164人です。この164人の人たちが「隠された待機児童」なのです。各行政が発表するのは「新定義」ですから、真実の待機児童数とは言えません。
さらに、申し込みをあきらめてしまった潜在的待機児童まで入れると、その数はあまりにも大きいものがあります。
保護者の8割は認可保育所に入りたいと望んでいます。そして、保育の質はさらによくしてほしいと願っています。入りやすくなったけれど、面積基準が引き下げられ詰め込まれたとか、保育士配置の基準が引き下げられるとかで対応すべきではありません。
認可外保育施設(認証保育所や家庭的保育)の役割は、非常に重要な面があり、こうした施設の基準を現行よりも引き上げ、質を高めていく努力も必要です。
しかし、根本的には認可保育所の抜本的増設なくして、解決には至らないし、子どもや保護者、そして保育者のそれぞれが「子どもの育ち」をみんなで支えていくということにはならないと思います。
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┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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