新型コロナの新規陽性者が増えつづけています。
科学的なエビデンスに基づき、緊急に感染震源地を明確にして、徹底した検査を行うことが求められています。
日本共産党都議団は、「新型コロナウイルス対策のためのPCR等検査の抜本的拡充を求める申し入れ」を行いました。緊急に対応することが必要です。
■条例も、補正予算も「専決処分」で対応
都議会の臨時会は27日に閉会しました。この臨時会で、小池知事は所信表明はしましたが、一度も答弁の機会がなく知事の認識をただす場面はありませんでした。
しかも、閉会からわずか3日後の30日に、「東京都新型コロナウイルス感染症対策条例」の改定を、都議会での議論を経ることなく小池知事が勝手に決めてしまったのです。
条例で加えたのは、事業者に対し新型コロナ対策のガイドラインに従っていることを示すステッカーの掲示を努力義務化し、都民にはステッカーのある店を利用することや、施設や店舗などでクラスターが発生した場合にインターネットで通知するサービスの活用まで努力義務化しています。
条例では「努める」という努力義務規定になっていますが、知事が記者会見で用いた資料には「義務化」と書いていることは、都民に「義務」になったと錯覚させるものであり問題です。
さらに、知事は会見で「ガイドラインを守らないお店は避けてくださいという意味でありまして、ステッカーのある安心の店をご利用いただきますように、再度のお願いといたしたいと思います」と述べています。
感染拡大防止のために、ガイドラインをそれぞれが点検し、どこを気をつけ、日常的な営業の中でリスクを減らすための取り組みは重要です。
しかし、ガイドラインを遵守したくても、構造的に難しい店舗などへのきめ細かな支援策はなく、「行くな」ということで良いのかが問われます。
知事は、会食で感染する事例が増えているというわけですが、感染した店舗がステッカーのある店なのか、そうでない店なのかは「把握はしておりません」(総務局長)としていることも、政策判断としてどうなのでしょうか。
やり方も、内容も極めて重大です。
参考:【談話】ステッカー「義務化」条例の小池知事による専決処分に抗議する ─PCR検査の抜本的拡充こそ必要です─
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。