(つづき)
◆希望の一手が必要──戸羽市長と懇談
陸前高田市では、戸羽太市長と懇談。町田で集めた募金(3回目)を手渡しました。(1回目の懇談、2回目の懇談)
私のメモを手掛かりに、戸羽市長からおうかがいした、陸前高田の「いま」を記していきたいと思います。
「どの問題も時間とのたたかい。ベルトコンベアが動き出し、見た目には進み始めてきた。190㌶と110㌶の区画整理事業をおこなっているが、大きな障壁がある。2000人以上の地権者がいるが、すでに陸前高田にいない方々、震災で亡くなった方の相続が発生している場合などの同意が極めて困難。106人の応援があるがマンパワーが足りない。これ以上増やそうとしても、庁舎の中に机を置く場所もない」
「区画整理は一定の時間をかけてやることを想定しているが、短期間でおこなうための苦労は大きい。『超法規的措置』ということが言われたが、実際には既存のルールに基づいてやることばかり。都市部での災害が起こった場合は、地権者の数が想像を絶する数となるし、海外にいる方も多数いると思う。いまから法律を変えることが必要ではないか」
「こうした事業は、CM方式でおこなっている。実際にはゼネコンでないとできない仕事ばかり。陸前高田では、地元業者との間できちんと協定を結びながら、市は不正を防いでいく仕組みをつくって対応している。大型震災の場合には、市が発注していると時間がかかってしょうがない。また、人手不足や資材高騰などが再建には大きな障壁となっている。県立高田高校は1つも手が上がらず2回の不調となった。これから東京オリンピックに向けての建設ラッシュとなれば、どうなるのかという思いもある」
「少しずつではあるが、被災者のみなさんにも先が見えてきたという感もある。災害公営住宅の建設などがすすみ、グループ申込みなどが話題になっている。いろいろと声があるが、常に希望の一手を示していきたい」
これ以外にも、限られた時間の中でいろんなお話をいただきました。おそらく、市民の中には複雑な感情が渦巻き、不安の声もたくさん出されていると思います。直接被災をした方と、直接の被災をしていない方の間には大きな壁があるでしょう。
一方、国会では参議院の復興特別委員会の委員長を政権与党ではなく民主党にポストを与えるなど、議論がされていない状況があります。課題は山積みですが、国会では議論にもなっていない。国政をしっかりと変えていくことの重要性を痛感したところです。
(つづく)
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