二度あることは三度ある──このことわざは、物事は繰り返し起こる傾向があるものだから、失敗を重ねないようにという戒めとして使われています。
原因究明、再発防止という言葉を何度くり返せば良いのでしょうか。
横田基地で、C130輸送機からのパラシュート降下訓練が行われていますが、2日連続でパラシュートが開かず、パラシュートを切り離して投下するという重大な事故がありました。そもそも、アメリカ国内では同様の訓練を市街地でやることはありません。(参考:9日付赤旗「横田また落下傘事故 高高度訓練中 米軍、十分開けず」)
昨年4月には羽村市内の中学校に、パラシュートが落下するという重大な事故があったばかりです。
共産党都議団は知事に対して「C130輸送機によるパラシュート訓練事故に関する申し入れ」を行いました。申し入れを準備している最中に、2日連続で事故が発生したという情報が入りました。
対応した都市整備局基地対策部長は、「昨日の事象については、横田基地周辺の五市一町とともに、事故原因の究明と善後策を求め、それまでは訓練を行わないよう、国と米軍に口頭要請を行った」「(本日の事故については)連日、かつ申し入れの最中に同様の事象が起きたため、五市一町と内容を調整し、国と米軍に申し入れる予定である。申し入れにもかかわらず、同じような訓練を行い、改めて起きたことは極めて遺憾」「羽村(の中学校)に落ちた時も、同様の申し入れをしたが、明確な対応策もないまま、なし崩し的に訓練が実施されたことがあるので、私どもも監視したい」と述べました。
東京都として、事の重大性を認識し、東京都として住民の命と財産を守る視点から知事が直接米軍に会って抗議するなど、具体的な行動に移すことを申し入れの席上話をしました。
共産都議団で「C130輸送機によるパラシュート訓練事故に関する申し入れ」。
— 池川友一 (@u1_ikegawa) 2019年1月9日
昨日の事故で申し入れをしようと準備していたら、連日の事故の情報。たまたま、落下パラシュートが基地の中だっただけ。申し入れに対して部長は「極めて遺憾」だとコメント。絶対に許されない。中止しかない。 pic.twitter.com/RRyLWHoDrJ
以下、申し入れ全文です。
東京都知事 小池百合子 殿
2019年1月9日
日本共産党東京都議会議員団
C130輸送機によるパラシュート訓練事故に関する申し入れ
8日午前、在日米軍横田基地において行われたパラシュート訓練において、訓練中の米軍兵士一人のパラシュートが十分に開かないまま基地内に降下していたことが、横田基地の監視行動を行っている羽村平和委員会によって目撃されています。
目撃情報では、パラシュートは中央部にロープに引っかかりコントロールができないような状況で、通常より速い速度で、通常ならば滑空しながららせん状に降りるところをほぼ垂直に降りてきたといいます。
さらに本日も、同様の事故が発生したとの情報が寄せられています。
横田基地及びその所属機における人員降下や物資投下などのパラシュート訓練では、2017年11月には30キログラムの貨物がパラシュートから外れて基地内に落下する事故、昨年4月には、羽村市内の中学校敷地に、米軍のパラシュートが落下する事故、先月19日にも山梨県東富士演習場での横田基地所属のC130輸送機による物資投下訓練中にパラシュートが演習場の施設区域外に落下する事故が発生するなど、人命が失われかねないような事故が、短期間に相次いで発生しています。
今回の事故では、予備パラシュートで着陸したと北関東防衛局は説明していますが、二つのパラシュートを付けていること自体、米軍がメインパラシュートが開かないという事故が起きることを想定していることを示しています。
そもそも人口密集地帯でパラシュート訓練を行うことは、米国内では認められていません。
よって、日本共産党都議団は、都として、国および米軍に対し、以下のことを強く求めるよう要請するものです。
- 今回の事故の状況・原因について調査・究明し、地元自治体へ説明するとともに、詳細を公表すること
- 横田基地における米軍のパラシュート訓練をただちに中止し、今後行わないこと。
以 上
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