日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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東京とオリパラ大会はパラレルワールド(別世界)──医療スタッフ6542人がオリパラ大会に

2021-12-27 | 東京都政・都議会のこと

 都議会オリパラ特別委員会で質問しました。

 赤旗報道→https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-12-26/2021122604_05_0.html

■6542人の医療スタッフがオリパラ大会に

 医療崩壊が起こるその時に、オリパラ大会には6542人の医療スタッフが派遣されていたことが明らかになりました。

 赤旗報道→https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-12-26/2021122601_01_0.html

 委員会では、「35の医療機関・医療関係団体と丁寧に調整」「地域医療に支障のないようにした」と答弁がありましたが、影響が出ていたことは明らかです。

 五輪の時期というのは、医療現場では病床の数は確保できたけれど、医療従事者が足りなくてフル稼働できないという悲鳴の声が上がり、自宅療養を余儀なくされた方が医療につながらず亡くなるという事態が進行していた時です。

 総理も、知事も、自民党や公明党も、オリンピック以前から実効再生産数が下がっていたから、五輪と感染拡大は関係ないと主張していますが、それはあまりにも一面的すぎます。

 国立感染症研究所は、「COVID-19感染報告者数に基づく簡易実効再生産数推定方法」という記事の中で、「新規感染者報告数は,地域の検査体制,感染状況(大規模クラスターの発生等)に影響を受けやすいため,Rt(実効再生産数)のみで状況把握,リスク評価を行うことはできないRt(実効再生産数)に加えて,検査陽性率,入院者数,重症者数,死亡者数,電話相談数等の様々な指標を組み合わせて,その地域の流行状況の評価を行うことが重要である」と書いています。

 実効再生産数のみを持って、「安全安心だった」というのは、とても適切な評価とは言えません。

■東京とオリパラは別世界

 IOC関係者による、五輪と東京はパラレルワールド=別世界だと、日本国内の状況がどうであれ、五輪とは関係ないと言わんばかりの発言もありましたが、とんでもありません。

 実際に、オリパラ大会の間に東京の新規陽性者数は急増しました。

 新規陽性者のピークは、8月13日の5908人、重症者が最多となったのは8月28日の297人です。陽性率がピークだったのは、8月14日、15日の24%です。亡くなった方の報告が最も多かったのは8月23日です。

 医療崩壊という事態となり、自宅療養者が大量に生まれ、医療につながることができず亡くなる方も生まれました。こうした事態が、オリパラの期間に起きていたわけです。

 今回の報告の中に、こうした視点は基本的にありません。検証することが必要だと厳しく求めました。

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