ジャイアンツ投手陣に必要な概念

巨人「球界の盟主」も今は昔。失敗だった大補強、混乱しかけの指揮系統。チーム再建は困難に

 カープが既に優勝を決めている今年のプロ野球セントラルリーグ
は昨日ジャイアンツがタイガースに5-4で敗れたのに対し、ベイス
ターズがカープに13-7で勝ったためタイガースの2位とベイスター
ズの3位が決まりジャイアンツは07年に導入されたCSへの進出を逃
したのだった。

 ジャイアンツの敗退理由をマスコミは得点力の低さなどを挙げて
いるわけだが、個人的には日本球界に蔓延している行き過ぎた投手
力至上主義を否定する事になるのではないか。

 今年のジャイアンツはエースの菅野智之が防御率1位の1,59で勝
ち星も1位の17勝を挙げたのを筆頭にマイルズ・マイコラスも防御
率2位の2,25で14勝、田口麗斗は防御率5位の3,01で13勝と素晴ら
しい成績を挙げ3本柱で実に44勝しておりチーム防御率も3,30で
セ・リーグ1位&12球団でも2位だから投手力万能主義の観点では
優勝しないとおかしい。

 ところが結果的にはリーグ優勝どころかCSの出場権すら逃す4位
というのが実状で最大の敗因は巷で言われている526点という得点
力の低さだが、もう1つ突っ込んで考えてみると打線が得点を取る
というリズムを投手陣が作れてないと思えるのだ。

 つまりバックの得点力のなさがあるのでジャイアンツの投手陣は
先に点をやれないという強迫観念が、ゲームを重くしているように
見える。

 優勝するには投手力を含めた守りというのが定説ではあるものの
打線の援護というのが必要不可欠で、打線に助けてもらうという観
念を持つ必要があるのではないか。

 日本の先発投手は完封を狙い、できなければ完投という価値観で
登板するのに対しMLBでは6回以上を100球から120球以内で投げ3
失点以内という価値観を持っている。

 特にジャイアンツの先発投手達は完封ありき的な考えで登板して
いるように見えるので‘6・7回を3失点以内に抑えれば勝ち負けに
拘らず’という姿勢で投げると打線も奮起して得点するのではない
かと思うのだ。

‘先発投手は完封よりクォリティスタート’という概念がジャイア
ンツの先発投手陣には何より必要ではないだろうか。
 

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