1週間前に高校時代の友人が父親を連れて来店し、友人の父親を
29年ぶりにカットする事ができた。
この友人は3年間野球部で一緒だったわけだが父親は度々練習を
見学に来てくれていただけでなく、差し入れなどもしてくれていた
恩人だった。
卒業後友人は神戸の大学に進学し夏休みに帰省したタイミングで
私も店の連休で帰省した夜、一緒に飲んでいた時に近況を聞くと脳
出血で倒れて左半身マヒになり自宅療養中との事。
当時の私は福岡での修行中で月に1度、店の連休の時に1泊2日
のスケジュールで帰省していた事からカットモデルとして出張カッ
トをさせてもらう事にしたのだった。
友人の家は我が家からは車で20分ほどの所で、当時の私は車は
おろかバイクの免許も持ってなかったため自転車で1時間近くかけ
て通い出張カットを毎年続けたのだが不思議な事に出張カットの日
だけは1度も雨が降る事はなかったのだ。
我々も体調を崩して来店できない お得意さんの希望があれば出
張カットを行なうわけだが、友人の父親が私にとって出張カットの
第1号であり貴重な練習となったわけだ。
ちなみに友人宅への通り道沿いに高校時代の恩師宅があって1度
祭日に立ち寄ったところ、高校時代に憧れていた娘の消息が分かり
一緒に遊びに来るように言われ実らなかったものの焼けぼっくりに
火状態になるという事があったのも今となってはいい思い出である。