桐生、10秒40で2位=日本人初の9秒台ならず―陸上・男子100(時事通信) - goo ニュース
昨日行われた織田幹雄記念国際陸上の男子100mで日本人初の9秒
台を期待された桐生祥秀は10秒40で2位に終わった。
桐生は3月下旬のテキサスリレーで追い風参考ながら9秒87をマーク
した事からマスコミは一気に‘9秒台は出て当然’的な形で盛り上げ
ようとしたようだが、個人的には少なくとも織田幹夫記念での9秒台は
厳しいだろうと考えていた。
というのもテキサス・リレーでのコンディションは晴れのようだった
のに対して今回は雨模様だったわけで、9秒台という記録を出すのに雨
交じりのコンディションでは不利だ。
日本のメディアは例え追い風でも9秒台を出せればレースコンディシ
ョンに関係なく出るものと思い込むため一気にヒートアップしたのだ
ろうが、やはり新記録を出す場合は それなりのレースコンディション
や一緒に走るランナーと競り合うなどの条件が重ならないと簡単には
いかない。
非黒人選手にとって10秒台の壁とは それぐらい大変なものだし、
それゆえ9秒台突入に要するエネルギーは尋常なものではない。
今年は世界陸上が行われるので桐生らは開催される8月にピークを
合わせるのは当然だから、極端な事を言えば今の時期に9秒台が出る
というのはむしろ世界陸上の時にはピークを過ぎている事になるの
だから決していいものではない。
だから夢の9秒台は8月の世界陸上に出ればいいぐらいの気持ちで
見守るのが懸命ではないだろうか。