日本時間の18日に行われたWBCのSファイナルで三連覇を目指した日本は
プエルトリコに1-3で敗れて敗退した。
それまで一般の日本人は通常の独立国家ではないプエルトリコに ついて知ら
ない人が多かったろうが日本の敗戦によってプエルトリコという国を認識したの
ではないだろうか。
私がプエルトリコという国名を初めて知ったのはウエストサイド物語で白人系の
グループとプエルトリコ系のグループに分かれて争っているという事からだった。
そして何よりもボクシング。
今日のスポニチに掲載された二宮清純のコラムにも載っていたのだが75年
7月に来日して柴田国明を2RでKOしたアルフレッド・エスカレラからで、その
翌年にはガッツ石松がプエルトリコに乗り込んでエステバン・デ・ヘスス相手に
防衛戦を行ったもののヘススのテクニックの前に完敗したのだった。
そして78年1月にはデビュー戦で引き分けた後は全試合KO勝ちしていた
WBC:Jフェザー級王者ウィルフレド・ゴメスが来日し、KO仕掛け人と呼ばれた
ロイヤル小林を芸術的な左フック一発でKOした事で私の頭にプエルトリコという
国がインプットされたのだ。
当然ながら地図帳を開いてプエルトリコを探したところキューバよりも小さい島で
‘こんな所から あんな強い王者がどんどん出てくるのか’と驚いたものだった。
その後MLBを見るようになってからロベルト・クレメンテをはじめとしたMLBの
スーパースターを輩出している国だと知ったのだ。
3年前に行われた南アフリカW杯で日本がベスト16で引き分けPK戦の末
ベスト8入りを阻まれたパラグアイも、一般の人達は通常では意識しないけど
W杯で対戦したからこそ知った国の1つではないだろうか。
このようにスポーツ観戦する事により通常では知らなかった小国を覚える
いい機会になるし、学校で習う地理の勉強よりも ずっと楽しいものである。