1月12日から始まったネオ・ウルトラQも10話がOAされ残るは23日と30日の
2話なのだが、面白い事に登場する巨大怪獣は登場してない。
これまで1話:ニルワニエ、2話:ブレザレン、6話:セーデガン、7話:ガストロ
ポッド、9話:プラーナに10話:ファルマガンの6体の怪獣が登場しているのだが
最も大きなのでプラーナぐらい。
このプラーナはビルや工場の煙突などに寄生し温室効果ガスを吸収して最大
20mほどに巨大化するものの最終的に花を咲かせて終わりというもの。
それどころかセーデガンやガストロポッドは人間の手で倒されてしまうので怪獣
モノとして期待すると辛いものがあるだろう。
オリジナルのウルトラQは第1話のゴメスから始まりゴロー・ナメゴン・ペギラ・
ガラモンにゴーガなど巨大怪獣が登場して特にペギラやガラモン・ゴーガなど
は都市破壊をTV画面の中でもやっていた。
それに対して今回のネオの方は巨大怪獣が登場せず当然都市破壊もない。
一方でブレザレンやセーデガンにファルマガンのような人間との交流が主な
怪獣が多く、オリジナルでいえばゴローやカネゴンにピーターのような路線
だろうか。
予算の関係もあるだろうが、以前も記したようにウルトラQはバランスが崩れた
世界という延長線上の怪獣登場だったし怪獣路線になったからという制作サイド
の事情も絡んでくる。
ウルトラQの世界は何でもありなので、巨大ヒーローが登場しないからこそ人間
と怪獣の交流の多い作品も作りやすいのだろうと思う。