東京旅行から1週間

　早いもので東京から帰ってきてから1週間が経つ。
　昨日の休みでようやく疲れが取れた状態だ。
　考えてみると東京に出て行ったからには有意義な時間を
過ごすべく、どうしてもスケジュールをタイトにしてしまう。
　かつて盆休みに2泊3日で行っていた時も、それなりにタイ
トな日程を組んでいたのだが最近は1泊2日で、そのうち1日は
セミナーなどで潰れる。
　それを考慮に入れたスケジュールを組むし、なるべく移動
距離を短くしてはいるのだが、現地で合流する友人に言わせる
と‘忙しすぎ’などと言われる。
　もっとも上には上がいて、私が尊敬するスポーツライター
の故・佐瀬稔氏はオリンピック取材で超人的なスケジュール
をこなしていたらしい。
　特に76モントリオールの時など閉会式前日は午前中に陸上
最終日の予選を観戦し、男子マラソンを取材した後に柔道の
無差別級を観戦して女子バレーのファイナル・日本対ソ連を
取材していた。
　各会場はかなりの距離があるのだが、通常ではこれらをカバ
ーするなどありえないそうだがなぜかできてしまうそうだ。
　ただし帰国した途端に発熱して1週間ばかり寝込んでしまう
という。
　私の東京旅行はそこまでハードではないが、より充実した
スケジュールをこなすなら睡眠時間を削るしかない。
　不足した睡眠時間は乗り物・つまり行き帰りの飛行機で取る
という事をすればいいと思っての行動だ。
　それでもさすがに40代になると睡眠不足がかなり堪えてしま
う。
　またセミナーを含めた東京滞在が充実していればしている程
帰郷しての1週間は精神的に燃え尽き症候群になってしまう。
　だから最初の1週間は体と心のリハビリに費やされるのだ。
　仮面ライダーカブトの主役・天道総司の名セリフに
「おばあちゃんはいつも言っていた。美味しい物を食べるのは
楽しいが、一番楽しいのはそれを待っている間だ」
　というのがある。
　今回のような東京旅行は正しく前日までカウントダウンして
いる間が最も楽しい時期なのかもしれない。