O・ナルバエス「経験勝る」=WBO・Sフライ級(時事通信) - goo ニュース
12月30日に東京体育館で行われる3大世界戦のメインを張る
のは今年の4月にプロ入り6戦目でWBC:Lフライ級王者になった
井上尚弥が2階級上げてのSフライ級タイトルを狙うWBO:Sフライ
級タイトルマッチ。
王者のオマール・ナルバエスは39歳ながらフライ級とSフライ
級で通算27度の防衛に成功している強敵なので、本来ならば
8戦目のキャリアで勝てるような相手ではないだろう。
個人的には今回ばかりは井上も厳しいだろうと思うのだが、
心のどこかで‘井上ならば’という希望も拭えない。
経験に勝るベテラン王者が若き挑戦者を圧倒したといえば
ダニエル・サラゴサが辰吉丈一郎を2度にわたって翻弄し2階級
制覇を阻んだ試合が思い出されるが、反対に挑戦者が若さを
前面に打ち出して王者を圧倒したのが辰吉が8戦目で世界を
獲ったグレグ・リチャードソン戦や井上がアドリアン・エル
ナンデスを圧倒した今年4月の試合を思い出す。
井上のアドバンテージは若さを前面に押し出したスピード
や勢いだが、それ以外に冬場の日本の気候が有利に働くか。
日本とは地球の反対側にあるアルゼンチンから来日する
王者にとって真夏から真冬にというパターンなので、減量と
いう面からすると王者にとってハンデになるのは確実。
こういうアドバンテージを生かし持ち前のスピードで圧倒
するというのが井上陣営にとっては最良のシナリオだろう。