ヤマトクルーが‘変身’しなかったのでヤマトの視聴率は伸びなかった？

　今から40年前の今頃は宇宙戦艦ヤマトがOAされており、強力な裏
番組があったにも拘らず基本的に ずっと見ていた。

　考えてみればヤマトに登場するクルーは当然ウルトラに登場する
ような超人はおらず、仮面ライダーのような改造人間もいないわけ
で生身の人間ばかりである。

　ヤマトは そのクルー達の物語であり彼らなしではヤマトは持てる
能力を生かす事はできないわけで、従来のヒーロー作品とは一線を画
していたので従来の作品に慣れていた視聴者には逆に違和感があった
のだろう。

　このコンセプトはマイティジャックと同じだし海外作品のサンダー
バードやスタートレックと同じ路線なのだから、最初に国内より海外で
受けたのは分かる気がする。

　ただスタートレックはまだしもサンダーバードを見ていた子供達が
マイティジャックやヤマトに対しては反応が今ひとつだったというの
は、当時の子供達が日本のヒーロー番組の主役が変身しないといけな
いという固定観念があったのではないか。

　それを考えればマイティジャックやヤマトはOA当初に子供達の
評判が今ひとつだったのに対し、同じようなタイプの科学忍者隊ガッ
チャマンは受けたのは何となく納得がいく。